No.153 禁断じゃなくなった押入れ
2001年3月4日(日)
禁断じゃなくなった押入れ
長年開けることが禁じられていた我が「禁断の押入れ」。
それがついにその封印を解き公開される日が来た。
と言ってもそれほど大げさなことではなく単に引越をしただけのことである。

丸10年住んだこのアパートから引っ越す日が来た。
この10年のうちにたまりにたまったいろいろな物。
その整理は困難を極めた。
「ずっと使ってなかったんだから捨ててもいいだろ」
頭では分かっていてもいざ手に取ると
その物にまつわるさまざまな思い出が走馬燈のように思い浮かび
捨てられなくなってしまう。
そんな自分との葛藤の末なんとかここまできた。
捨てる物は捨てた。
持っていく物は段ボール箱に梱包した。
あとは引越屋さんに運んでもらうだけ。
積み重ねられた段ボール箱

しかしこんな日に限ってそう滅多にない大嵐の天気。
前日の天気予報でも「雨風共に大荒れ」と容赦ない宣告。
「ついてない」
当日昼の11時をすぎて外は大雨。
クルマの中に置いてある段ボール箱も取りにいけない。
本当にこんな日に引っ越しするの?

ところが午後1時を過ぎた辺りから急激に天気が回復してきた。
雨は小降りになりやがて止み、挙げ句の果てには晴れ間まで見えてきた。
「午後からの方が安いんですよ」
と言った引越屋さんの言葉につられ午後からの引越にしたのが良かった。
3時過ぎに引越屋さんが来たときは全く問題のない天気になっていた。

引越屋さんの作業のこれまた早いこと。
部屋中に積み重ねられていた段ボールの山々はものの10分も経たないうちに全て運び出されていた。
冷蔵庫や洗濯機、テレビなども傷の付かないように梱包され運び出されていく。
実によく働く若者たちだ。
感心、感心。

こうして10年ぶりの引越は比較的順調に終わった。
荷物の運び出された部屋はガランとして妙な広さだ。
この部屋こんなに広かったっけ。
住んでるときはなんとも思わなかった汚い部屋も
こんな状態になってみると妙な懐かしさがある。
写真やビデオにいっぱい残しておけば良かった。
ちょっと後悔の念にかられてしまう。
ガランとして部屋

さて気になる引越先は...?
次回までのお楽しみなのである。
(我が禁断のアパートにて撮影)
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