No.124 トライアスロン出たぜ!
2000年8月20日(日)
8/23 update, 結果が公開されたのでそれをふまえた文章になっています。
8/30 update, 公式記録が公開された結果、若干順位が変わりました。

トライアスロン出たぜ!
マラソンには飽きたらずついにトライアスロンに出場した。

今をさかのぼること1ヶ月ちょっと。
会社の同僚、通称キタバッチ(4歳上、2人の子持ち)と夕食を食べていたとき
その話は出た。
「岡田さん、トライアスロン出ない?」
「出ない」
すでに走る気力が落ち始めているのにトライアスロンなんかとても無理。
しかしいろいろ話を聞いてるうちにボクの心は見る見る変わっていった。
各種目の距離が、水泳400m、自転車20km、ラン5kmというのだ。
でもクロールで400mも泳げないと思っていたらキタバッチは平泳ぎで出るという。
平泳ぎなら400mくらい泳げそうだ。
自転車もママチャリで出ていた人もいたと言う。
結構気楽な大会なんだ。
話を聞き終わった頃、「出る」と答えていた。

場所はJR相模原駅の前、米陸軍相模原補給厰の中。
まずは受付を済ませ、マジックで腕にゼッケンナンバーを書く。
おー、これこれ。これぞトライアスロン!
気分はすっかりトライアスロン選手
気分はすっかりトライアスロン選手。

次にトランジション・エリアという所に自転車や着替えなどのセットに行く。
この日のためにわざわざヘルメットも買って
普段通勤に使用しているマウンテンバイクにドリンク・ホルダーも備え付けた。
バイクおよびラン用のシューズに、タオル、上着などを置いて準備完了。
準備完了
周りを見渡すと3〜40万円はしそうなロードレーサータイプの自転車ばっかり。
マウンテンバイクの数は圧倒的に少ない。
ましてやママチャリなんか見かけないぞ。
だまされた!

千人余りの選手がいっせいに400m泳げるような場所なんて当然無い。
8コースに別れた50mプールを選手一人ずつ7秒おきにスタートして4往復する。
水泳のようす
ゼッケン順のスタートでボクのゼッケンは1107。
一般男子は451からなのでボクの番まで1時間以上ある。
その間にホットドックで軽く腹ごしらえ。
米軍の人たちがその場で作ってくれるもので
ロールパンに炭火で焼いたソーセージを挟んだだけのシンプルなもの。
でもこれが妙にうまい。
¥150なり。

そろそろ出番。
悩んだあげくラン用のスパッツで泳ぐことにした。
これなら泳いだ後着替えずに済む。
よっしゃー! 行って来るぜ〜。
よっしゃー! 行って来るぜ〜。

ボクより先にスタートのキタバッチ。
彼は毎朝会社の前にエグザスでひと泳ぎしている強者。
ほとんどの人がクロールで泳いでいるので最初の50mはクロールで泳ぐと言っていたが
折り返してもまだクロール。
やるじゃん!
だけどクロール苦手と言っていただけのことはあって後ろの選手に徐々に間を詰められていた。
100m泳ぎ切ったところでやっと平泳ぎに切り替わった。
なんと後ろの選手との間が開いてるじゃないか。
平泳ぎの方が速い。
初めから平泳ぎの方が良かったね。
キタバッチの水泳の記録は、7分21秒で1286人中263位。
かなり速い。


いよいよボクのスタート。
ボクだってここ1ヶ月ほど藤沢市の秋葉台体育館の50mプールで練習して
平泳ぎなら500m泳げるようになってるんだ。
負けないぞぉ。
スタート直後の50mはお約束のクロール。
ボクも100mクロールで行こうかと思ったが思いのほか体力を消耗し
最初の折り返しで平泳ぎに変えた。
平泳ぎならもう余裕...と思ったがやはり初めのクロールがいけなかった。
妙に苦しい。
呼吸を整えながら100m、150mとなんとかこなしていく。
何人かクロールの選手に抜かされたが
こっちも平泳ぎや遅いクロールの選手を何人か抜かした。
なんとか400m。
予想タイムは11分くらいだったがなんと9分30秒。
やったね。
などと喜んでいる暇はない。
プールをあがり裸足でトランジション・エリアに走っていく。
正式タイムは9分39秒。1286人中970位。遅い...
やっぱり平泳ぎじゃダメだね。


途中まではマットが敷いてあるもののトランジション・エリア内はマットが無く砂利。
足の裏が痛くて早く走れない。

やっと自分の自転車のところにたどり着き急いでゼッケンの付いた上着を着てヘルメットをかぶる。
足が汚れていたが、いいや、このまま靴はいちゃえ。
周りの人たちよりいち早く着替え終わり自転車を押して走ってスタート地点へ。
白線を越えてから乗車可能。
よし、スタートだ。
徐々にギアをあげていってトップに。
ん? だけど周りの選手に比べて足の回転が速い割にスピードが出ない。
やっぱりロードレーサーにはかなわんな。
いや、そんな訳ない。
ガーン、さっき砂利道で押してる間に前側のギアが一段落ちていた。
気が付かなかった。
急いでギア・チェンジ。
とたんにスピードが出るようになった。
かなりロスってしまった。
それでもやっぱり本格的なロードレーサーにはかなわない。
何台も抜かされてしまった。
ええい、ボクだって毎日通勤で練習してんだ。
負けてたまるか!
うぉぉぉぉぉぉー!

バイクは1周4kmのコースを5周する。
自転車とは言え結構長い。
2周3周とするうちかなりばててきた。
それでも負けじとこぎまくる。
結構な数の選手を抜かした。
5周走ったんだかなんだかよく分からなくなってしまったが
確か5周走ったはず。
ちょっと不安だったがゴールへ。
自転車を降りるエリアがあり押してトランジション・エリアへ。
正式記録が出たってことはちゃんと5周走っていたらしい。
ホッ!
いやマジで心配してたんだよね。
気になるタイムは、43分30秒(トランジション・エリアでの着替えの時間込み)。
この時点で順位は701位。
水泳終了時点では970位だったから、なんと269人も抜かしたことになる!
これってマウンテンバイクではかなり健闘したほう。
一所懸命こいだもんね〜。
※ちなみにこの順位は男女混合のもの。実際には男女完全に別れてのスタート。
このレースのために8万円も出して本格的なロードレーサーの自転車を買ったキタバッチ。
記録は40分38秒。さすがに速い。
しかしながら順位は263位から293位と30位、順位を落としている。
きびしー!


自転車を置いてヘルメットを外して、さあランだ。
5kmなんかちょちょいのちょい...のはずが足が全く前に出ない。
息もすでにぜぇーぜぇー。
つ、辛い!
自転車ですでにほとんどの体力を使い切っていたのだ。
5kmがこんなに辛いとは。
それでも普段走っている意地で何人か抜いた。
途中で走りも慣れてきたが辛いのは変わらない。
地獄のような5kmをなんとか走りきってついにゴール!
疲れた〜。
本物のトライアスロンはバイク200kmの後にフルマラソンのはずだ。
とてもじゃないが考えられない!
自分の中じゃかなりちんたら走っていたつもりだったが
タイムは23分4秒。
普段の練習ではだいたいキロ5分のペースなので、23分はかなり速い方。
信じられない!
しかしこの好タイムがきいて最終的な順位は608位。
バイク終了時より更に93位上がったことになる。
(年齢別では127位。何人中かは不明。速いんだか遅いんだか...)
ちなみにキタバッチはタイム25分16秒。
順位も293位から170位も落として463位。
(年齢別62位)
でもボクの負け。完敗。


なんとか初のトライアスロンを無事完走することが出来た。
確かに疲れたが完走困難というほどでもない。
毎年恒例行事にしてもいいな。
今回は練習不足だったが次回はもっとまじめに練習しよ。
Iron Man(鉄人)にはほど遠いが
Cupper Man(銅人)くらいにはなれたかな。
記録を見て、人によって各競技に得意不得意があって面白かった。
かなり速くゴールした人でも実はランではボクの方が勝っていたり...
ボクは圧倒的に水泳が遅い。
来年までにクロールで400m完泳できるようにしておこう。
逆にランでは近頃の練習不足にも関わらず予想外の好タイム。
結構下地ができていたのかな?
3つの競技の混合ということでトライアスロンの面白さが改めて解った気がした。
なお記録は以下のURLから見ることが出来る。
TRIATHLON WORLD ( http://www.triathlon.or.jp/ )

(米陸軍相模原補給厰にて撮影)
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