貝沢からモッコ岳・五番森・地森・貝吹岳・仙岩峠 (秋田・岩手)

2007.04.30-05.03

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05.01(2日目)

07:25 出発する。P979までは広い雪の台地。五番森への下りは少し藪が出始まっている。P979と五番森間のコルから南東に伸びる谷は緩やかで良い太さの竹で覆われた熊にもタケノコ採りにも好まれる様な場所だ。

五番森への尾根筋は既に笹藪で覆われている。尾根のやや右手側に残雪が所々残る部分があり、これを残雪を拾っては藪に入りの繰り返しで何とか五番森南のピークに出た。

07:35 モッコ岳方面を振り返る。
08:39 五番森南のピークから五番森

昨日、モッコ岳まで一緒だったパーティが『昨日五番森に行って来た』と言っていたが、モッコ岳からここまでは足跡等の痕跡が無く昨年の聞き間違いかな??と思っていた。(秋田の方々で私には多少聞き取り難い部分もあったので)
しかし、この南のピークに出て分かったそこにはピンクのリボンやピッケルの跡等があった。どうやら私がエスケープルートとして考えていたコースをピストンで上がって来た様だ。
今日は天候も良くなく、明日も天気は荒れる様だし、これから更に藪の多い領域。おまけに、ちらちらと見える地森・下地森間は急な痩せ尾根。彼らの痕跡を辿って下山しようかとも考えたが『ここまで来て、終わりか?』と葛藤する。
でとりあえず五番森の山頂へ行ってみた。山頂にはしっかりした標識が付いていた。

08:55 五番森山頂

09:29
09:29 P986付近から五番森を振り返る。
09:34 主尾根の分岐

P986を過ぎると幾つかの小ピークを越えていくが標高が下がってきている事もあって藪を越える回数が増えてくる。また、漫然と歩いていると主尾根から外れて枝尾根に引き込まれやすい。大抵、右側に笹藪があって残雪を拾って歩いていると主尾根の分岐を見落としてしまうという感じ。ガスっていると厄介な場所かもしれない。

09:41
11:09 P860付近第2エスケープルートの尾根。

この尾根を下れば秋田新幹線の仙岩トンネル口に出る。

ここでも心揺らいだが、まだ時間も早く地森まで行って考えようと前進する。

尾根直上は笹が濃く意外と手強い!全体的にこの領域背丈以上の竹で太さは2cm程の太さのある竹でさぞかし良いタケノコが取れるのでは?と思う。

しかし、尾根から少し秋田側に巻くと胸から膝位の笹となり獣道が発見出来る。獣道を辿って歩いていると正面からカモシカがこっちを見ている。暫くお見合いしていたが退いてくれないので、こちらが尾根上の藪漕ぎに戻る。

11:34
12:27 地森が近くなってきた。(ガスの中)
13:07 地森の登り

地森とその手前ピーク間のコル。ここも五番森南西のコルと同様な地形。案の定、足下にボンカレーの袋が落ちていた。

地森へは残雪は拾って歩けない。あきらめて秋田側の藪の薄所を獣道を拾いながら約1時間半藪漕ぎすると左上の方に雪の斜面が見えてきた。秋田側を歩いていたせいかいつの間にか一本西側の尾根に近くなっていた。藪漕ぎで、この谷を渡れそうか見に行くと多少急ではあるが渡れそうなので一本尾根を移動する。(ほとんど尾根合流点手前だったので、大きな移動ではない)

雪面に出てやっと一休み。左手には下地森の電波反射板が近くに見えていた。

13:34
14:36 やっと雪面に出て休憩。
15:05 主尾根に出ると下地森が目前にたっている。
15:28 地森の山頂方向を見る

地森への尾根はまたまた藪で山頂はパスする。

風が強くなり確実なテント場を確保しないといけない。幸い、この付近地森と下地森に挟まれた位置で山頂や南北に伸びる尾根上よりは風がしのげる。
疲れが出てきている状態であの下地森の急な痩せ尾根を越えるのは避けたいし、下地森に上がってしまうと風の直撃を受けそうな場所ばかりと想像できる。
ここで幕営とする。

17:10

05.02(3日目)天候悪く停滞!

昨夜から雨。せっかく作った風よけブロックは朝にはすっかり融けて無くなっていた。
昼頃一旦雨もやみ、出発するか悩んだが、もう一日待てば明日は天気が回復する...はず?

結局、停滞と決める。停滞して正解。雨が上がったのは一時のみで、その後風もいっそう強くなり大荒れの天候になる。




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モッコ岳・五番森・地森・貝吹岳・仙岩峠    2007年04月30-05月03日

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