八幡平〜秋田駒縦走 (秋田・岩手県)
2003.09.20-22
22日 昨夜から風が強く、窓枠がガタガタ成りっぱなしだった。外が明るくなってもまだ風が強い。おまけに北の空は黒い雲が低く架かり今にも降り出しそう。先行2パーティを見送りして6:17田代岱山荘を最後に出発する。風が強いので防寒の意味と、何時雨が降ってきても良いようにカッパ上を着ての歩き出しとなる。
分岐から千沼ヶ原はガスがかかって見えなかった。
流石にここまで来ると人が多い。八合目の駐車場には結構車が停まっている。 ここにきて風がまた強く成ってくる。焼森から横尾根間の砂礫帯は夏には駒草の咲き誇る一帯となっている。 横岳に来ると南側に横尾根と女岳の間に広がる谷(噴火口群跡)が広がっている。(私の仲間内ではここをムーミン谷と勝手に呼んでいる。そんな感じの良い所!)
10:32−38 横岳から横尾根・小岳・女岳。奥には国見峠、貝吹岳、地森の電波反射板更に奥に五番森、モッコ岳、和賀・真昼山魂と山並みが続いている。 横岳は風も強いし、体が冷えてくるので阿弥陀池の避難小屋に降りて休憩とする。以前は避難小屋とトイレは同じ建家で古く、トイレ臭い小屋だったが、今は立て替えられ綺麗になっている。トイレは別建家となってチップ制となっている。避難小屋の方は以前より少し狭くなったような気がする?
小屋の中は人でいっぱいだ。隅でコーヒーを沸かして軽く昼食。本当はコーヒー飲みながらタバコを吸いたいところだがそう言う状況ではない。荷物をまとめて小屋の外でタバコを吸う。
ここから知人パーティは笹森を経て乳頭温泉に下る。私はここからムーミン谷(五百羅漢)に降りて国見温泉へ下る。男岳の分岐で最後の分かれをして谷に下る。分岐からの下りは急で小石が多く、下に登山者が居る場合は落石に注意したい所だ。 この谷から見る秋田駒(男岳・横岳)は今まで見てきた穏やかな山体とは異なり、切り立つ岸壁と谷に広がる草原がアルプス的である。アルプスは氷河で削られたU字谷に削られた谷がそびえているが、ここは火口跡に出来た谷。生い立ちは違っていても似たような風景になっている。
第2展望地から携帯(docomo)で雫石タクシーに電話を入れ予約する。1時間あれば降りられるだろうと判断し、2時に国見温泉でタクシー待ちとする。
横尾根の国見温泉分岐からは階段が多く所々土が流れて階段の杭が小ハードルになって歩きにくい。杭は木のふりををしたコンクリート?性で泥で濡れた靴で変な所に足を置くと滑る。段々下ってくると階段の間に土嚢が積まれ歩きやすくなる。と、一人の叔父さんが丁度、土嚢詰めの作業をしていた。どう見ても県や町からの依頼作業ではなく個人ボランティアの様だ。有り難いことです。挨拶をして更に下ると木道が現れ、少し硫黄の臭いがしてくる。温泉が近いとわかる。
丁度2時国見温泉の上に着く。最後の階段を下っているとタクシーが入って着た。時間ピッタシだ。もう少し遅れてきてもいいのに・・・・冷たいコーラでも飲んで一服したいところだが直ぐにタクシーに乗り込む。
予約の時は最寄りの駅か雫石の駅と言ったが、試しに「八幡平まで幾らくらい??」と訪ねると「行ったこと無いから分からない」、「盛岡駅だったら幾ら?」、「6000円超えるくらいかな??」との答え。実は最寄りの赤渕駅に行っても16:17までは電車が無い。盛岡まで行けば早目の花輪線に乗れるがその後のバスが無いので結局タクシーになる。盛岡まで6000円だったら距離的には3倍位だから......交渉の上25000越えたらメーター止めてくれると話が付いて、一気に八幡平まで移動する。結果22000で落ち着いた。(100台はカットしてくれた。)15:48八幡平駐車場到着。電車だったらまだ赤渕駅で待機している時間、当初予定では21時駐車場着だった。ここからの帰路、あと11時間は運転して帰らなければ成らないのでこの時間短縮には十分な代価と思える。