夢・夢・夢


2/9   一晩でたくさんの夢を見る。
      歩いて、走って、飛んで、登って。
      草原、宇宙、古城、自分の部屋。
      登場人物も、家族、友達、見知らぬ誰か。
      脈絡も意味もなく、いろんな世界を駆け抜ける。

2/10  いつもはすぐに忘れちゃうけど、昨日の夢は覚えている。
      最初はとても暗い場所。
      なんにも見えない、歩けない。
      体も心もとっても重くて、うなされていたかもしれない夢。
      次は学校。
      クラスメイトの中に、ひとりだけ知らない人がいる。
      でも、仲良しの友達のように自然に話している。
      笑いながら、誰なのか思い出そうとしている。

2/11  風を切って飛んでいる。
      草原を低空飛行。
      風になびく草、風の心地よさ、スピード感。
      ふと気がつくと飛行機に乗っているのに、生身で飛んでいるような感覚。
      泡、泡、泡。
      泡の上を滑っていく。
      泡にとけそうで、どこに行くのかわからなくて、怖い、怖い。

2/12  歌をうたっている。
      走りながら、大きな声でうたっている。
      知らない歌だ。
      起きてから楽譜に書こうとしたけど、わからなかった。

2/13  風景がどんどん変わっていく。
      近所の風景、どこか外国の風景、ファンタジーの風景。
      全部きれいな場所。
      夢のよう。
      一転、遅刻の夢。
      どんなに必死に歩いても学校にたどり着かない。
      すぐそこに見えているのに、一向に近づいてこない。
      道を曲がり、坂を上り、歩道橋を渡って、がけを登る。
      時計が進む、焦る、息切れする。
      もう耐えられない、と思った瞬間目が覚めた。

2/14  安堵感が広がる。
      夢の世界の無限に心をはせる。
      美しい夢を反すうする。
      めざまし時計の音が聞こえる。

 


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