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2013年国電総研スペシャル
いよいよE235系・・・

 205系・211系の転用計画変更(205:日光線600番代種車変更、211:1M化やVVVF改造など大掛かりな工事を伴う転用中止など)といった大きな話題がありますが、とりあえず新製分に関して記載いたします。



●E233系

 南武線205系淘汰前倒しのため、計画変更によりE233系を投入。中長期計画では、総武緩行E231系での置き換えということのようであったが、VVVF化改造された武蔵野線用車を除くと、最後までまとまった数が残ることになるため、新造233での置き換えとなった模様。

 南武用は8000番代となり、全車が新津車両製作所で製造され、1本目は2014年7月中旬〜下旬に出場の模様。最終の35本目は2015年10月中旬に出場の模様である。

 また、既報の通り、横浜線用6000番代は新津車両製作所と総合車両製作所で製造、前者が15本、後者が13本を担当する。1本目は総合車両製のクハE233−6016以下8連で、2014年1月初旬に出場の模様。2本目は新津製のクハE233−6001以下8連で2014年1月中旬に出場の模様。横浜線用車最終は2014年7月上旬、新津を出場する様である。営業開始は2014年2月16日で、3月まで4種類のヘッドマークが付けられるとのことである。
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1312130007/

 なお、新津車両製作所の全体的な製造順序について触れると、横浜線6000番代終了後に南武線8000番代の製造開始となるが、横浜用半ば過ぎにE129の荷重試験用交代を製造、さらに横浜用233を数本残してE129系2連を製造開始、2014年6〜7月は、構内にE233 6000・8000、E129の完成車が並ぶ姿が見られそうである。

 

○E129系(参考)

 E129については、2連30本60輌の製造完了後、4連25本100輌が製造されるようだが、最初の2連が2014年6月末に完成、横浜用E233系1本製造の後、E129の2本目が7月上旬に完成するのを待って、併結した4連で試運転などを行う模様である。横浜用E233製造終了後は南武用E233と交互、あるいは南武用2本を挟んで製造が行われ、2015年10月の南武用終了後はE129のみを製造、2015年11月下旬には2連が完了、2016年3月にかけて4連12本が製造される模様。

 その後、E235系などの製造のためか、2016年度は4連8本32輌、2017年度に4連5本20輌の製造となっている様である。



●E235系

 山手線用として、2014年度にまず1本が製造される模様である。車種はM1、M2、T、T’、Tc、T’cとなる様で、T以外は番代区分を行わず、すべて0番代(1〜)となる様である。組成は現状のE231−500と同じで、6M5T。MM’ユニットは連結位置にかかわらず性能は同じで連番となる。すなわち、中央快速用E233系0番代で見られる、MM’ユニットの区分(0、200、400、600)は無く、E231系の付番に戻った形。
ただし、中央に連結されるユニットのM1は予備用パンタを装備する様である。

 Tは0と、E231−500に組み込んでいる変則ドアのサハE231−4600から改造される番代(そのまま4600?)の2車種。Tの0番代とT’はどちらも通常の4扉車だが、T’にはCPとSIVが装備される様である。

 また、Tc、T’cにもCPとSIVが装備される様で、なんと、MM’ユニットにはCPもSIVも無くなり、編成中のCP・SIVはTc、T’c、T’の3つとなる様だ。

 気になる仕様は、加速度・減速度などは現行E231−500と同様の模様。主制御器にはEV−E301系で採用が発表されたSiC(Silicon carbide:炭化ケイ素)素子が使用される模様。車両制御システムはMUE-Trainで試験が行われてきたINTEROSが採用される。車体は側面衝突対策強化がされるなど、話題の「sustina」の要素採用がある模様。また、転覆限界風速向上が図られる様である(屋根上のパターン変更など)。先頭車運転台は、E233系と同様な寸法となる模様である。

 その他、やはりMUE-Trainで試験が行われた、営業用車で架線検測などを行う地上モニタリング装置が、量産時には取り付けられる編成が誕生する様だ。

 

※続報などありましたら更新いたします。


おまけ


▲10年ほど前、地方用1M電車検討時にあった4ドア案 この時の3ドア案はE129系とは別物
E129系の帯は「トキ色と黄金色」だそうですが、これは「新潟県の県木、ユキツバキをイメージ
した黄色と朱色」、ちなみにこの時の3ドアは「新潟県の県花、チューリップをイメージした黄色
とピンク色」ということでした。どれも70形時代の新潟色への回帰を思わせる配色ですね・・・


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