Kokuden-Souken
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2008年国電総研スペシャル
いろいろ動きがある様で・・・

 中央快速・京浜東北・東海道線に登場、そして常磐緩行線に登場が予定されているE233系ですが、次期予定として「2007年国電総研スペシャル」で総武中央緩行線への投入計画をお伝えしたものの、変更となっている様です・・・
 メディアなどで報道された今後の予定も変更がある様です。取り敢えず近々の話と中・長期的なものを要点のみ記して見たいと思います。




●E233系の投入線区

・2009年度、京浜東北の完了後(一部完了前?)、201系早期淘汰のためか京葉線に投入。10連貫通・6+4で201・205を全置換え(車種構成・蘇我以遠での半自動ドア使用の可能性から中央快速続番の0番代?)。なお、京浜東北から転属予定の209−500は、武蔵野線の界磁添加励磁制御のまま残る205系置換えに使用される模様(ただし、京葉線でもつなぎ期間に使用される様でもある)。

→京葉線は5000番代(MM'5000・5200・5400・5600、Tc・T’c・T・T'5000・5500)の模様。上記の様に中央用0代に準じた車種構成で、10連貫通・6+4の2本立て。ただし、側扉は3/4閉機能は付くものの、半自動とはならない様である。なお、6+4は、中央用0代とは基本・付属の連結位置が逆となる。

・京葉線完了後、埼京線に投入の模様(車種構成的に京浜東北続番の1000番代?)。

・埼京線と平行して、各区211系置換え及び東北縦貫線開業増備の3000番代投入の模様。

・東北縦貫線開業増備では、常磐快速への233投入の計画もある模様(中電への交直車増備もある模様)。

・その後、横浜線や武蔵野線が予定されている模様。

 京浜東北用と京葉用の間(というか京浜末期から京葉初期に平行して?)、山手線E231系6扉車置換え用の4扉T車が製造される模様。輌数はサハE230−500と同じ104輌の様で、全て置換える。
 ポイントは、半数の52輌は231仕様で、残り52輌は233(or235?)仕様となる様であること。これら2タイプを各編成1輌ずつ組込み、山手線235投入時には233(235?)仕様を外して10連とし、総武中央緩行へ転属する模様、外された233(235?)仕様は、他線233に組込み、または投入される235に組込み?、といった話もある様である。

 常磐緩行千代田線乗入れ用2000番代については、最初の計画は2008年4月に先行1本が出場、プレスリリースも出た様に2008年夏頃以降営業運転に入る様であったが、N’EX253系置換え用E259系を前倒し優先としたため、2009年度に変更となった。1本目は2009年5月に出場の模様。もともと先行試作的に1本のみ2008年度投入の後、2009年4月末より順次投入予定だったものが、先行の1本が無くなった感じ。
 なお、203・207置換えの18本が投入され、209−1000の2本と合わせて20本体制であるが、小田急との3直開始時に運用見直しで2本削減し209−1000を淘汰する話もある様である。



●209系0番代の起用

 房総地区の113系は、E233投入で捻出される各線205によって置換えが計画されていた様であったが、京浜東北捻出209で、211も含めて一括置換えされる模様。E217系で行われている機器更新の他、トイレ取付け・半自動ドア化なども行われる模様で、113系と同様、6連・4連の2種となる様であるが、長い先頭車がそのまま中間に入って6+4運転されるのか気になるところ。

 また、南武線へも数本が転属、使用される模様。

 さらに、蓄電池車の改造種車としても使用される模様である。 

 その後の情報として、房総転用工事は、東京・大宮・郡山・土崎・長野の各総合車両センターで施工、2008年度は4連5編成が完成する模様。また、南武線転用2編成も今年度中に施工される模様である。

 ※6連は主に東京・大宮、4連は主に長野・郡山・秋田で担当する模様。南武線転用工事は東京総合車両センター担当の様である。

 なお、この南武線転用は、横須賀線・湘南新宿ライン武蔵小杉駅開業に伴う増発分1編成及び横浜線増発用205系捻出分1編成(詳細不明)ということの様である。

 ※横浜線転用工事の施工計画が無い様なので、上記転用理由は不明です。なお、来年度以降、南武線にはもう1本転用される模様です。

 この他、209系は、機械扱いの訓練センター2連の他、各車セ用の訓練車(4連)が数編成、さらに多目的試験車として1編成(輌数未確認)が改造される模様。

※車セ用の訓練車への改造は無い様です。誠に申し訳ございません、お詫びして訂正いたします。

 一方、8月7月下旬より年度末(2009年3月)にかけて、209−500が捻出され、5編成全車が京葉車セへ転属となる。これにより201系非分割編成を置換える模様。ただし、上記E233系の項で記した様に、その後同車セ配置は変わらず、添加励磁制御205系置換えのため、武蔵野線用にコンバートされる様である。

 ※209−500転用改造は全て東京総合車両センター担当の模様。

 

 今後も、209系は一旦編成ごと長野総合車両センターへ送られ、廃車となるものは解体、転用されるものは4連・6連単位で各総車セに輸送されるパターンとなる模様。この輸送用に、双頭連結器や読替装置を搭載改造した機関車が新たに用意される様である(秋田総車セで施工)。

 ※209系の転用改造(機器更新・車体保全も併施工)は、実際開始となるのは年明け(2009年に入ってから)の模様で、それまでは転用車の長野総車セから各地への疎開留置が行われる様である。

 

★年度ごとの改造本数

 

2008年度

2009年度

2010年度

2011年度

合計

4連

6連

4連

6連

4連

6連

4連

6連

4連

6連

東京総車セ

 

2

 

6

3

3

 

4

3

13

大宮総車セ

1

 

 

5

1

3

 

3

2

11

郡山総車セ

1

 

6

 

6

 

1

 

14

 

秋田総車セ

1

 

4

 

5

 

1

 

11

 

長野総車セ

1

 

5

 

5

 

1

3

12

3

合計

4

2

15

11

20

6

3

10

42

29

※東京総車セの6連の内、2008年度2本(2009年1月・2月)と2009年度1本(12月)は南武線用
※線区別内訳は、
 房総各線用6連(Tc MM'MM'T'c)×26=156輌
 房総各線用4連(Tc MM'T'c)×42=168輌
 南武線用6連(Tc MM'MM'T'c)×3=18輌

 
2008年度は、
・東総は下新田疎開のTc23・MM’45・46・T’c23及びTc25・MM’49・50・T’c25の南武線用6連2本
・大総は尾久疎開中のTc20・MM’147・T’c20
・郡総は同所留置のTc78・MM’156・T’c78
・秋総は同所留置のTc21・MM’57・T’c21
・長総は同所留置のTc24・MM’73・T’c24
(いずれも房総用4連)
が施工される模様。

 南武用は工期も短く、最初に出場する模様。房総用では長総施工車が最初に出場する様だ。なお、上でも述べた様に、全て2009年に入ってから工事開始となる模様である。



●E235系

 山手線には次世代車、E235系の投入が計画されている模様。ただし、すぐという事ではなく、各線へのE233投入が一段落してからと言うタイミングの様だ(トップページではホームドアのため、という様な書き方になってしまいましたが、申し訳ございませんでした)。
 これにより、231−500が総武中央緩行線に転属、捻出の231−0・209−500は南武・八高川越・相模線の205・209を置換える模様。

 総武中央緩行は、231−500だけでは不足するため、231−0が6M4T化され数編成が引き続き使用される模様。
 転出する231−0は南武線へ、209−500が八高川越・相模線へ転用される模様である。なお、209−500については、京葉線→武蔵野線で使用されたものも再々転出し合流する様である。

 また、E235系については、山手線の次に横須賀総武快速に投入される模様。



●205系の今後

 捻出された205は、特に近々の京葉線の2段窓車などは廃車が考えられるが、京葉オリジナル車の処遇などは不明。

 一方、置換えが計画されていない鶴見・南武支・仙石線ではVVVF化改造も計画されている様である。

 205系の置換えも始まるような状況の中、現在大宮総車セ(東大宮操)に留置されているケヨ21編成(MM’277を川越車セ事故車補充分として抜かれた残り8輌)は当初の予定通り、MM’276・368をVVVF化改造し、そのまま8連で武蔵野線用となる様である。改造工事は長野総車セで、2008年秋以降施工の模様。長野総車セでの施工は、今後の211系VVVF化工事担当の前哨戦であろうか。

 ちなみに、昨年2007年10月末には東大宮操でVVVF改造に当たっての現車調査が行われている。2008年9月22日に機関車牽引で長野総車セに入場、12月に出場の模様。

 なお、これにより、現在武蔵野線のM66編成となっているケヨ23編成は、習志野区留置のT車を入れて京葉線に復帰する模様である。

 ※習志野区留置のT車は近々動きがある模様ですが、これは試験に使用されるための回送の様で、試験後は廃車となる様です。よって上記京葉線への復帰は無いと思われます。お詫びして訂正いたします。申し訳ございません。(情報提供:竹内洋平氏)


 ※参考:209やE233によって捻出される211系は高崎・長野地区及び中央本線の115系置換え用として使われる模様。これらはVVVF化改造が行われ、6・4・3・2連とされ使用される様だ。なお、新潟地区115系は、「2007年国電総研スペシャル」でもお伝えした様に、新製車の投入による置換え計画もある様である。

 211系の転用については、幕張車の大宮総車セでの豊田転用工事が2011年度から開始される模様で、続いてE233投入で捻出された田町・高崎車が、209転用工事の終わった各総車セで始まる模様。
 一方、新潟地区新車E129系も、新津車両製作所の生産設備増強などを受けて、2011年頃より130輌程度を同所で製造する模様。E721系ベースの1M1T車になる様である。



★プラスα
●E331系
 
11月より京葉線にて細々と営業運転に復帰する模様。11月8日より、95運用で土日祝限定により営業運転に復帰の予定であったが、諸々の事情により、12月下旬に延期となった。(お詫びして訂正いたします)

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