Kokuden-Souken
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2006年国電総研スペシャル
103系営業終了、201系本格廃車開始、205系は・・

 年々やっつけ度具合が上昇している(そしてUP時期が遅くなっている)て「国電総研スペシャル」ですが、中央快速用E233系が出場、その影でオレンジ色の201系の廃車も始まり、とりあえず各形式ごとのポイントのみ挙げてみたいと思います。



●E233系

 第一陣の6+4分割編成H43編成が東急車輛を出場、2006年9月21日に本線での試運転を兼ねて豊田電車区に回送された。翌22日には豊田−酒折間で公式試運転を実施、早速山線区間に足を踏み入れている。(レポートはこちら)

 今後、年内は川重製6+4編成が1本、東急製6+4編成が2本、新津車両製作所製の10連貫通編成が1本到着し、2006年内には8本が配置される模様である。

 これら8編成だが、H43編成は11月中旬まで性能試験に使用され、その後交検訓練などに使用される。PQ・乗り心地試験などの性能試験は、新津製10連貫通編成1本でも行われる。

 その他、年末に到着する編成以外は、検修訓練・乗務員訓練などに使用される様で、6+4編成は6連と4連を分けて別な場所での使用されるものもあるある様だ。訓練時留置場所の主な所では中野区・三鷹区・武蔵小金井区などの電車区・電留線、拝島・甲府などの留置線。

 富士急乗入れは2007年3月からと見られ、貸出は2007年1月頃の模様。営業運転は2006年12月26日からの予定とのことである。

 2007年度中に全688輌が出場予定であるが、製造所別の生産輌数は以下の通り。なお、6連、4連も6+4として新造される模様。メーカー製の最後として、東急で6連3本が製造される様である。

 

 ・新津車両製作所

 10連貫通編成

32本 

 ・川崎重工

 10連貫通編成

 5本 

  6+4編成

 8本 

 ・東急車輛

 10連貫通編成

 5本 

  6+4編成

17本 

  6連

 3本 

 趣味誌で紹介されている様に、編成・番代区分は以下の通りで、編成中のMM'ユニットは全て異なった番代で組成される。E233系の特徴は209〜E231までの低電動車比率から、故障時などにも備えた電動車の比率が高い組成が特徴で、201系と同じ6M4Tとなっている。ただし201系と違い、貫通編成と6+4編成で電動車と非電動車の位置が同じとなる様な組成が特徴。すなわち、貫通編成は東京方Tcの後に2ユニットが連続し、続けてT車が2輌連続する。

 番代区分・性能などに触れると、番代区分は先頭車では6連・4連の連結面となるT'c・Tcは自動分併装置付き・車椅子スペース無しで500番代となる。他は0番代。
 中間車でMM’ユニットは0番代(パンタ2基、SIV付)、200番代(パンタ1基)、400番代(パンタ1基、SIV付)、600番代(付属編成用:パンタ2基、SIV付、高圧母線無)、Tは0番代(CP無)、500番代(CP付)となっている。

 性能は、最高運転速度は120km/h、加速度最大3.0km/h/s(パターン切替(自動・手動)で2.5km/h/s・2.3km/h/s)、減速度5.2km/h/sで、高電動車比率が寄与しているところでもあるが、このMT比率は上に述べた様に、故障時対策をも兼ねている(その他対策として、ATS−P二重系・Wパンタ・高圧母線引き通し・CP数増加など)。

 

編成・車番は以下の通り。

T編成(10連貫通:T1〜T42)

←東京

<

>

 

>

 

 

 

 

>

 

高尾→

Tc

M

M'

M

M'

T

T

M

M'

T'c

クハE233

モハE233

モハE232

モハE233

モハE232

サハE233

サハE233

モハE233

モハE232

クハE232

CP

 

SIV

 

 

CP

 

 

SIV

CP

1

1

1

201

201

501

1

401

401

1


  )


  )


  )


  )


  )


  )


  )


  )


  )


  )

42

42

42

242

242

542

42

442

442

42



H・O編成(6+4:H43〜H58・O59〜O71・O559〜O568)

←東京

<

>

 

>

 

 

 

<

>

 

高尾→

Tc

M

M'

M

M'

T'c

 

Tc

M

M'

T'c

クハE233

モハE233

モハE232

モハE233

モハE232

クハE232

クハE233

モハE233

モハE232

クハE232

CP

 

SIV

 

  

CP

CP

 

SIV

CP

43

43

43

243

243

501

501

601

601

43


  )


  )


  )


  )


  )


  )


  )


  )


  )


  )

71

71

71

271

271

528

525

625

625

68
 


 2006年9月5日には、中央線快速に続き、京浜東北線への投入が発表された。京浜東北209系は、2006年度に試作車30輌が廃車の予定となっていたが、量産車0番代も電機品の更新時期に来ており、総合的に判断して更新せず新車投入となったもの。試作車の置換え用には、三鷹区から209系500番代3本を転属させるが、これはとりあえず予定通り行われる(別述)。E233系はこれらも含めて全て置換える、83編成830輌が製造される。第一陣は2007年夏に出場。

 京浜東北用は、中央快速投入車と同じ0番代で、車番も続番となる(ただし、中央用ではクハ233−0〜とクハ232−0〜の製造輌数が違うので、そのまま続番とするか、両端先頭車で揃えるために欠番とするかが気になるところ)。編成構成も209系の4M6Tから中央233と同じく6M4Tとなる。また、中央用には無い6扉車が登場する。

 

編成・車番は以下の通り。

←大宮

 >

 

< 

>

>

大船→

Tc

T

M

M'

T'

M

M'

M

M'

T'c

クハE233

サハE233

モハE233

モハE232

サハE232

モハE233

モハE233

モハE233

モハE232

クハE232

CP

 

SIV

 

CP

SIV

 

 

 

CP

72

43

443

443

1

72

72

272

272

69(72?)


  )


  )


  )


  )


  )


  )


  )


  )


  )


  )

165

126

526

526

83

165

165

365

365

152(165?)


 また、中央用・京浜東北用と一部並行して、常磐緩行・東京メトロ千代田線乗入れ用のE233系2000番代が投入される模様。203・207系置換え用で、18編成180輌が製造される様である。製造所は全車車輌メーカーの模様。

 中央快速・京浜東北用をベースに地下鉄乗入れ対応となるり、MM’ユニットはは装備の違いにより同じく200番代・400番代となるため、2000をプラスした2200番代・2400番代となる模様である。Tは中央用と異なり、CP付は200番をプラスした2200番代となる様だ。

 なお、言われている小田急線乗入れ装備は、現時点では搭載しない様だが、今後小田急では1000・2000形後継車である4000形を、E233系をベースとする模様で、簡単な装備追加で両車双方に乗入れ可能とすることができる構造にはなる様である。

 ※その後の話で、209−1000も置換え対象となり、常磐緩行・東京メトロ千代田線乗入れ用E233系2000番代は、20本の新製となる模様。209−1000は、別項にある様に機器更新を行うが、京葉線!!に転用されるという話もある様だ。

 ※小田急4000形は、2007年度10連貫通×7本の製造の様だが、そのうち1本はJR新津車両製作所での製造となる模様。

←取手

 >

<

>

>

代々木上原→

Tc

M

M'

T

M

M'

T

M

M'

T'c

クハE233

モハE233

モハE232

サハE233

モハE233

モハE232

サハE233

モハE233

モハE232

クハE232

CP

 

SIV

CP

 

SIV

 

 

 

CP

2001

2401

2401

2201

2001

2001

2001

2201

2201

2001


  )


  )


  )


  )


  )


  )


  )


  )


  )


  )

2018

2401

2401

2218

2018

2018

2018

2218

2218

2018


 ※参考:近郊形も登場する模様である。これは別述E217系の更新工事に絡むもので、入場での予備車確保のため東海道線に転用された3本のうち1本を横須賀総武快速に復帰させ、その穴埋めとしてE233の近郊形を投入すると言う事の様である。

 中央・京浜東北用と同じく、M車の比率が高くなっており、基本編成は中間車がグリーン車以外は全て電動車となる6M4T(MM’3ユニット)になる模様。付属編成はE231系と同じく2M3T。

 番代は231近郊形の様な複雑な体系にはならず3000番代で、他線区用と同じく装備の違いにより100の位でさらに分類される模様である。すなわち、
MM’ユニットは、
 ・3000番代(パンタ2基、SIV付)、
 ・3200番代(パンタ1基、Mはセミクロスシート)、
 ・3400番代(パンタ1基、SIV付、M’はセミクロスシート)、
 ・3600番代(付属編成用:パンタ2基、SIV付、高圧母線無)
Tc・T’cは
 ・3000番代(セミクロスシート、Tcはトイレ無・T’cは車椅子対応トイレ付)
 ・3500番代(自動分併装置付、車椅子対応トイレ付、Tcはセミクロスシート)
T・Tsd・T’sdは
 ・3000番代(Tはセミクロスシート)
となる様だ。

←東京

 >

 

 

>

 

<

>

>

熱海→

Tc

T

M

M'

T'c

 

Tc

M

M'

M

M'

Tsd

T'sd

M

M'

T'c

クハ
E233

サハ
E233

モハ
E232

モハ
E233

クハ
E232

クハ
E233

モハ
E233

モハ
E232

モハ
E233

モハ
E232

サロ
E233

サロ
E232

モハ
E233

モハ
E232

クハ
E232

CP

 

SIV

 

CP

CP

 

 

 

C/S

 

 

 

 

CP

3001

3001

3601

3600

3501

3501

3201

3201

3001

3001

3001

3001

3401

3401

3001

※C/S→CP・SIV
※地色濃い部分セミクロスシート

 

 東海道線用E233の最大の特徴は、E231との混用を前提とし、併結できる様になっていることだ。併結面となるTc・T’c3500番代には、E231併結時のための読替装置が装備される。

 上記の様に、当面はE217再転用代替新製の1本のみの模様だが、今後211系置換え用として増備が見込まれる。



●E231系

 国府津車セ113系置換え用近郊形が置換え完了により製造終了後、京浜東北線209系試作車置換えのため、三鷹区209−500が転出する穴埋めとして、久し振りに製造された。

 浦和区試作車3本置換えで、三鷹区209−500が3本転出する分、231が3本製造される。今回製作分は、総武緩行用より後の各線用で実施された車外スピーカー準備工事(800番代は本設置)がなされている事が外観上の一番の特徴。

 その他、法令改正により全車への貫通路扉の設置、座席のバネ化、デジタル無線本設置・通告システム送受信装置本設置、細かいところでは運転台メータ制御・ドア制御バックアップ指令・電源誘導時の負荷半減・貫通路サン板構造などが在来三鷹区車と変更されている。車番は0番代の常磐快速用の続番(6扉サハ230は常磐用には無いので総武用の続番)で、先頭車の車番からミツB80・81・82編成となる。

←千葉

 >

 

 

>

三鷹→

Tc

T

M

M'

T'

T

T

M

M'

T'c

クハE231

サハE231

モハE231

モハE230

サハE230

サハE231

サハE231

モハE231

モハE230

クハE230

80

217

140

140

44

218

 219

141

141

80

81

220

142

142

45

221

222

143

143

81

82

223

144

144

46

224

225

145

145

82

 製造は3本とも東急車輛で、出場日は、B80が2006年10月19日(三鷹区着20日)、B81が11月初旬、B82が11月下旬で、到着し次第営業運転に投入される模様。

 B80は、2006年10月27日の03B運用三鷹6:47発千葉行602B電車から営業運転に入っている。C運用の209−500の代替のため、しばらくはC運用に入る事が多くなる様である。

 なおE231系は、2006年度末、小山車セに訓練車の5連が配置される様である。製造は同じく東急車輛で、訓練車としての装備など詳細は不明。この5連でをもってE231系の製造はとりあえず終了となる。



●209系

 突如として京浜東北線へのE233系の投入が発表されたが、実際、浦和区209系は車体保全の計画もたてられ、予定も進行していた。しかし、E233系の項でも記した様に、総合的に新車への置換えとなった。

 試作車は、初めから車体保全を受けず廃車とし、三鷹区209−500を3本転用する計画となっていて、その分の代替E231が製造されたのはE231系の項の通り。

 すでに三鷹区C515編成はD−ATC搭載済みであったため、2006年9月21日に東京総合車両センターに入場、定期検査・転属整備を受け同10月6日に出場、浦和区へ転属、ウラ84編成となった。同編成は10月10日から35A運用
南浦和7:04発大宮行734Aから運用に入っている。

 続いて2006年11月6日に、三鷹区C514編成が東総車セへ入場している。こちらは、D−ATC取付け工事も施工される。今後、C513編成も同様に12月に入場する模様。

 これら京浜東北線の209−500は、以前からの2本と合わせ5本となるが、E233投入により京葉車両センターに転属、京葉線で使用され、同線の201系を置換える。E233は、まずこの5本捻出のための投入となる模様。以後投入により浦和区209−0番代を置換え、廃車とする。廃車となる209系を使って、各支社訓練センターの103・105系ベースの教習車を置換える計画もある様である。

 なお、浦和区の209−0を除く209系(中原区0・500・1000・3000番代)は順次機器更新を行う様だ。

 また、E233系の項で述べた様に、E217系も同様に機器更新を行う模様である。



●205系

 大転属劇の終了後、移動などの動きは無い205系であるが、武蔵野線では編成の組替え、京葉線では方向幕の交換などが行われている。

 近いところでは、豊田区201系廃車により、分割編成に搭載しているPS35Cシングルアームパンタを、横浜線205系に転用する計画がある様である。

 今後、埼京線などへの新車投入により、現在113・115系が使用されている線区への転用が予定されている模様である。
(「205系運転の軌跡」での内容は、京浜東北線よりも前に他線区へ新車投入予定だった段階での情報なため、今後の情報により更新してまいります)



●201系

 事故絡みのクハ201−3、試作車900番代に続いて、いよいよ量産車の廃車が始まってしまった。

 第一陣は編成外の青梅線用クハ2輌で、クハ201−76が2006年9月5日、200−76が同17日に、それぞれクモヤ145に挟まれて中央・篠ノ井線経由で長野総合車両センターに回送された。これらの車は、塗油器の試験で一時的に中央線用編成に組み込まれていたため、大月までは入線した可能性はあるが、その先へは初入線となった。しかし帰ることの無い片道航路であった。

 続いて、ついに中央快速で営業に入っていた編成が廃車・回送されてしまった。10連貫通のT6編成で、2006年10月18日、上記同様の経路・時刻で自力回送した。なんと、当日朝まで01T運用で営業運転に入っており、801Tで豊田着一旦入庫で、約2時間弱後に廃回で出庫している。廃回時、幌切りもされていなかった。同車は、編成中のM車の調子が悪く、検査期限などの絡みも考慮されて営業用車廃車第1号になった模様。

 松本までの201系入線は諏訪湖花火関係の臨電でお馴染みだが、10連貫通編成が大月以西まで入線するのはこれが初めてと思われる(学校関連の団臨で甲府あたりまでの入線の可能性はあるが)。ただ、こちらも初入線が帰らぬ旅となってしまった。

 なお、この201系の長野総合車両センターへの自力回送に備えて、2006年6月26日から30日まで、四季彩が松本車両センターに貸出され、松本−明科間で同車を使って201系の乗務員訓練が行われている。(レポートはこちらをご覧下さい)



●103系

 2006年4月の常磐線でのさよらな運転をもって営業運転を終了。郡山総合車両センターで妻面窓封鎖工事が行われている仙石線用4連1の動向が気になるところである。

(各線の最終運用・廃車回送シーンなどご協力各氏から大量に写真の提供を頂いております。必ずまとめと更新公開させて頂きたいと思います。)



●E331系

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