自称、三国一伊達な電膿書店案内
オンライン書店解説編

実はkayakはオンライン書店員です。(H12.10 現在で半年め)
ですので提灯記事になってる可能性もありますが、
それなりに業界の事も分かってきてるつもりなので、
参考程度よりは少し上のランクで見てもらって大丈夫だとおもいます。

オンライン書店もそろそろ出尽くした感がでてきました
僕は書店員(4年)&オンライン書店員(半年)の立場の視点で見てますので、
基本的な勘違い邪魔な常識えこひいきが入って、
実際に利用する方の役に立つ情報は、あまり出せないかもしれませんが、
とりあえずは、少ない経験をもとに簡単にまとめてみます。

分類

スピード

結論

おまけの展望
 


分類
それがなんの役に立つ、と言われるかもしれませんが、分類です。
たぶん、あとで、効いてくると思いますんで、ご勘弁を。
オンライン書店を見るときに、H12.10現在では下記の様な分類が出来ると思います


書店付属型
通常の書店と同じく、店頭在庫から出庫するタイプ
通常の書店がネットに上がってると考えてもらえればOKです。

在庫があれば
客→書店→客
在庫が無ければ
客→書店→取次→出版社→取次→書店→客
のルートで本が届きます。

紀伊国屋書店ジュンク堂Amazon


取次直行型
通常の書店が注文を受けてますが、取次にそのまま注文が流れるシステムです。
つまり在庫はつねにゼロですが、
書店にとっては店内在庫を洗う手間がかからないというメリットあり。

取次に在庫があれば
客→書店→取次→書店→客
在庫が無ければ
客→書店→取次→出版社→取次→書店→客
のルートで本が届きます。

丸善


取次付属型
取次自身が書店として、顧客の注文に応じるタイプ。
取次の在庫を利用します。無い場合は出版社から取寄せ。
売れ筋、定番の在庫量は桁違い。
書店員出身の僕としては『やりかたが汚ねぇ!』と怒りたくなりますが…

取次に在庫があれば
客→取次→客
在庫が無ければ
客→取次→出版社→取次→客
のルートで本が届きます。

bk1  e-hon 本の問屋さん


出版社直行型
極一部の売れ筋以外の在庫を持たず、
出版社に直接本を集荷に行くタイプ。
ほとんどが取寄せ商品となるが、取次を通さずに集品するため、
平均的なスピードで出荷が可能。

売れ筋の在庫があれば
客→書店→客
在庫が無ければ
客→書店→出版社→書店→客
のルートで本が届きます。

クロネコヤマトのブックサービス




スピード

出版社直行型を覗いたすべての書店では、
オンライン、オフラインに関わらず、
本の取寄せにとても時間がかかります。
最低1週間、長ければ一月を余裕で越すと考えてください。

理由はこちらを 是非、御覧ください。
(ちょっと自信作です、出来れば見てやってください)

したがって、
最初の選択の時点で取次直行型を僕は利用リストから外します。
なぜなら、注文した時点で、
在庫が無く、取次に注文を出すだけの、役に立たない仲介者が
一つ入ってるのが確実だからです。

在庫が無い事が分かってる書店付属型
も、リストから外したほうが賢明です。
理由は上記と同じ、プラス、
その書店で在庫をあらう時間が加算されるから
更に時間がかかる可能性があります。
 

基本的に1日も早く確実に商品が欲しい人は
書店付属型  取次付属型
の在庫商品を選びましょう。

早ければ翌日、翌々日には手に入ります。

もし、どこにも在庫が無ければ出版社直行型を選ぶのが正解。
他の書店が在庫のない本の入手に、1週間から1ヶ月以上かかるのにたいして、
出版社直行型は、ほとんどの本を4日から一週間程度で出荷できます。
複数の書店を相乗りするのが嫌な方は、ここを選べばあまり間違いはないです。
 



結論
 

というわけで、
複数の書店に会員登録して、それぞれ在庫を確認しながら注文できる方は
書店付属型  取次付属型で在庫商品を注文

どこにも在庫が無い場合や、
いちいち複数の書店のデーターベースを検索するのが面倒な方は
到着まで一週間かかるのを覚悟して
出版社直行型で注文

というのが一番効率がいいのではないかと思います。

個人的なおすすめをタイプ別にあげると

書店付属型では紀伊国屋書店
老舗の看板は伊達じゃないです。

取次付属型ではbk1e-hon
特にbk1の「当日配達」は驚異的です。

出版社直行型ではブックサービス
アベレージでは間違いなくNo.1です。

の3個所でしょう。


おまけの展望

その一 12.10.23

近年ではじめた取次付属型の出現によって
書店付属型のメリットというのが、限りなく減少傾向にあると思います。
在庫量に置ける競争で大きなハンデを背負ってしまうからです。

老舗で且つ業界一位の実績を誇る紀伊国屋書店は書店的なサービス面や、
(在庫マーク付きデータベース、売れ筋紹介、リコメンドサービス、仮想本棚等)
母体の知名度、サービスの信頼度を元にかなり頑張っていますが、
他の書店付属型にとっては、苦しい戦いになっていく事は容易に想像できます。

取次付属型中でも特にbk1
トーハン・大阪屋・太洋社等の大手取次のほとんどが参加する巨大企業で、
在庫も多く、書店付属型のメリットの一つだった書店的サービスも充実。
提携会社アスクル・ヤマト運輸の配送網を利用し、
場合によっては当日渡しが可能と、
在庫さえあれば無敵といっても過言じゃないと思います。

この先のオンライン書店は、
利用者側のレベルの上昇があれば、
書店名ブランドから一段離れたレベルの選択で、

在庫があればの、 bk1に代表される取次付属型
と、
在庫が無ければの、ブックサービスに代表される出版社直行型

の二つのタイプでの競争になるんじゃないでしょうか。

ここ最近は
『この二社、合併しないかなぁ』
と自分の勤め先の心配を棚にあげて、そんなことばかり考えてます(笑)
 


その二 12.11.26

なんてことを書いていたら、合併はしませんでしたけど、
両者の特徴を兼ね備えてる可能性のあるオンライン書店ができました。

トーハンのe-honです。

bk1と同じく、取次の在庫をそのまま利用してるのに加えて、
ブックライナーでの集品を利用してる可能性が高いので、
集品に関しても、ある程度のスピードを期待出来ます。
噂を聞いたレベルの話しですが、
ブックサービスと同レベルかやや落ちる程度でしょう。
たぶん、現時点では、最強に一番近いネット書店だとおもいます。

ただ、契約してる書店からはクレームつかないんでしょうか?
ネット客注に、取次在庫を食われてしまうのは明白ですし…。
それに、取次がこうゆうことやるのは仁義にもとるというか…なんというか…
元・リアル書店員としては気に入らないんです(笑)
 

ちなみに、Amazonですが、僕はあんまりお勧めしません。
基本的な注文のシステムと理念に疑問があるからです。

オープン直後に偵察がてら覗いてみたところ、
廃業したハズの出版社の本が取寄せ可能だったので、
ライバル会社への嫌がらせで、一件注文を出してみたのですが、
未だに、「品物が届いてませんがどうします?」という、
問い合わせしか来ていません。

さすがに一月超えた注文が残っていたら、
出版社への問い合わせぐらいは、かけなくてはいけないでしょう。
ここが理念への疑問その一です。

電話一本で、廃業の事実が分かるのに、
これが確認できていないという事は、
注文のすべてを取次に任せてしまっているのだと思います。
これはどういう事かというと、
事故があった際のリカバリーの能力に欠けることを意味します。
これがシステムへの疑問その一と、理念への疑問その二です。

書店は入荷の遅い客注に対して「直送」という裏わざを持っています。
掛け率が高い上に(8割前後)送料を要求される事が多いので、
あまり使いませんが、お客さんの為に泣く泣く、
赤字必至(9割方大赤字)で取り寄せたりする事が出来るんですけど、
(それでも最低3−4日はかかってしまいますが)
そういうことをする意志かシステムの柔軟性が無いんでしょう。
 


その三 13.5.29 

長々と、解説を書き続けてきましたが、
僕がここで書いてきた事よりも、
もっと参考になる、いい手引書が発売になってます。

日本エディターズスクール刊
「オンライン書店の可能性を探る」

これは、書店業界暦5年ちょっと、
オンライン書店業界暦1年ちょっと(になりました)の
僕が見ると、「ほお!」と感嘆の声を上げたくなるような、
シャープな切り口の論文です。

特にイサイズブックの創設者が、
各オンライン書店の状況を考察する第一部は、
なかなかの出来だとおもいます。
もしオンライン書店を利用しようと考えている方は、
お気に入りを作る前に、参考にして見ると良いと思います。

すくなくとも、素人さんがあつまって、
注文した本が早く届いただとか、遅かっただとか、
間抜けな感想文に明け暮れるサイトよりは、
確実に、あなたの為になるオンライン書店を探してくれるはずです。

その一冊の本が、早く届いた、遅かった、という感想は、
確かにその人にとって重大な事であるのは、間違いないことなのですが、
その人が次に注文する本が、また早く届くのかどうかは、
オンライン書店それぞれの特徴を見極めなければ分からない事だと思います。
 

この本は、各オンライン書店を統合する出店、
イサイズブックを作った男や、業界に深い関わりを持つ人々が、
その経験を通して、各社の流通ルート、母体、企業理念等を、
書店業界の歴史を踏まえながら、分かりやすく解説してくれます。

あまりにも各ネット書店との関わりが深すぎて、
それぞれの悪口を書ききれていない点はあります
 

もし、このページを読んでくださった方が、
オンライン書店のしくみ自体に興味を持っていただけたなら、
利用の前に、是非、読んで見てください。
きっと、後悔しない選択ができると思います。

読んだ結果、あなたが選択したそのネット書店が、
最初の一冊をあなたの手元に運ぶ際に、
あなたの期待通りの活躍をしてくれなかったとしても、
もう一度、チャンスをあげてください。

次からは期待通りのレスポンスを見せてくれるはずです。

2度、3度使って、駄目だった時は、
あなたの利用の目的と、書店のシステムを比べ直してみましょう。
あなたの使い方が、どこかで間違っているのかもしれません。
少なくとも各社が看板に掲げた、
それぞれのサービスレベルは充足してくれているはずなのです。
万分の一のミステイクを除けば!
 



 

そんなこんなで、僕の長ったらしい説明は終わりです。
少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

それでは、最近個人的に気に入ってるこの挨拶でお別れしましょう。
 

Good Reading!

わかるかなぁ、わっかんねぇだろうなぁ。


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