火災から我が家を守る
(名古屋市消防局発行 名古屋の防災&防火より)

最近の火災の傾向

お年寄りの焼死事故が多発!

事業所などを含めた建物火災で亡くなられた人のほとんどは住宅です。
その内、65歳以上のお年寄りが約半数占め、他の年齢層と比較して極めて高い割合となっています。
今後、4人に一人が65歳以上のお年寄りになるといわれ、火災の犠牲者が増えることがとても心配されています。

火災の原因は放火がNo.1!

都市型社会においては、「放火」および「放火の疑い」のある火災が多く、名古屋市では全火災件数の40%を占めています。
不用意に放置されている新聞紙やゴミ袋などのほか、空き家や車などが狙われています。地域ぐるみでの「放火されない環境」が望まれます。
「狙われるのは深夜から早朝にかけてが多い」

火災の元を絶つ
タバコ
  タバコはこんなとき危ない

寝たばこをしている時にうとうと寝ている。特に酒に酔ってのタバコは危険。

くすぶった小さな火でも一酸化炭素中毒のおそれがある。

子供が親に隠れて「タバコ」を吸っている。

もみ消しただけの吸い殻を屑かごへ捨てる。

ガラス製の灰皿を吸い殻で一杯にする。

天ぷら油
  揚げもの中、万一炎が上がったら

消火器やエアゾール式簡易消火用具で消火する。

消火器具がなければ、濡らしたシーツやタオル(必ず絞る)を覆い被せるなどして消火する。

調理器具のツマミを閉める。

水は絶対かけない。
(コップ一杯の水でも炎は1.5mもの高さに上がり、火のついた油が飛び散ります)

ストーブ
  ストーブはこんなところに注意!

必ず耐震自動消火装置付きの物を使う。

石油ストーブに給油するときは必ず火を消す。

ストーブの上やまわりに可燃物を近づけない。

間違った取り扱いをしない。(取扱説明書をよく読む)

室内の換気に気をつけ、一酸化中毒に注意する。
火遊び
  火遊びは大人の責任です

マッチ、ライターを子供の目の届かないところにしまう。

小さな子供たちだけを残して外出しない。

子供が親に隠れて「タバコ」を吸っている。

子供に火の恐ろしさを教え、子供だけでは火を使わせない。

こんろ

コンロの近くに燃える物を置かない。

コンロを壁の近くにおかない。もしおく場合はコンロと壁の間に断熱材を入れる。

こんなところにも火災の危険が!

 テレビから火をふいた。

 ヘヤードライヤーで洗濯物を乾かしていたら火をふいた。

 ストーブの火がスプレーのガスに引火した。

 カセット式コンロを使用中、ボンベから火が吹き出した。
火気使用器具や電化製品などは安全性が高められていますが、天ぷらなどの揚げもの中にその場を離れたり、石油ストーブを消さずに給油するなど不注意や取り扱いの誤りによる火災はいっこうに減りません。

また、ガスボンベや高電圧部・高熱部のある電化製品の火災の危険性も無視できません。

■ 石油ストーブに間違えてガソリンを入れた。

■ 車から漏れた油をライターの明かりで確認した。

■ 配線が燃えだした。

■ 仏壇のろうそくが倒れた。