2002年2月 目黒区で発生した盗難状況
コンクリートで覆われた伸縮柵ゲート付きの駐車場に停めてあった2台のハーレーが盗難されました。
2001年式ローライダーとナイトトレインです。被害者から悲しいお知らせが届きました。
明日は我が身です。それを感じていただくため、そのメールの一部をご紹介させていただきます。
【被害者からのメール】
私達が最後に乗ったのは2月2日(土)午後3時頃、いつものように乗った後、軽く磨いて、友人と二人で借りた専用駐車場(コンクリートに覆われた屋根付き)に入れる。2台のバイクを平行に並べ、フロントホイールとリヤホイールを各々アブスのチェーンロックでつないだ。そして、入り口の伸縮柵(マジックハンドのようになっていて横に引くとたためる柵の様な扉)をして、チェーンロックをかけて駐車場を後にしたのだったが、、、。
友人は110番通報。私は夢中で近所の人に何か手がかりがないかを聞いてまわった。近所の人の話では2月
8日には既に無かったという話を聞いた。住宅街にも関わらず、夜中、物音も聞いた人もいない。
警察の応対は悠長で「大変だねえ」なんて同情の言葉も、うわべだけ。事務的、形式にそって被害届が作成されていく。やっと来た鑑識の捜査官も現場を形式的にデジカメにおさめ、駐車場の実測、現場近くに住んでいる人(1人だけ)に話を聞いた。
2年前、友人につれられてハーレダビッドソン世田谷に訪れた時、初めてバイクに触れた。
そのオーラに魅せられて、原付にも乗ったことのなかった私が、9回目の実地試験でやっと合格。大型二輪免許取得。翌年、再び、ショップを友人と訪れる。もちろん、ハーレーのオーナーになるために。
車種の選定は友人やショップの方々に親身になって相談にのってもらった。私は小柄な女性でも乗りこなしやすく、カスタムも思いきり出来るもの、FXDLローライダーにした。そして、友人はワイルドなFXSTBナイトレインを選んだ。去年の3月、私達は晴れてハーレーのオーナーになったのだった。憧れの三拍子とあの鼓動。
それまでバイクとは無縁の生活をしてきた私にとって、ハーレーとの出合いは衝撃的であり、私の生活を一変させた。休みの日には必ずローライダーにまたがり、先を走る友人のナイトトレインの後ろについて色々な所に行った。天候が悪い日は家で友人とカスタムの話で盛りあがり、生活費をやりくりしてカスタムにお金を注ぎ込んだ。
そんな私達の夢の結晶が一晩のうちに闇に消えたのでした。
近年、日本は犯罪件数が急増している。特に盗難事件が多発しており、ハーレーは盗難のターゲットとされていることは十分すぎる程、理解していたつもりでした。だから、専用駐車場も借りたし、アブスの6万円程もするチェーンも買ってロックは欠かさなかった。それでも、盗難にあってしまったのです。
くやしい。本当にくやしい。そして悲しいですでもこのままで終わらせたくありません。諦められません。
この経験を無駄にせず、今後このような悲しい思いをする人を増やしたくないという思いでいっぱいです。