エンジンオイル交換
エンジンオイルは自分で交換できます。 これを読んでトライしてみよう。
初回点検時(1600km走行時)、以降12か月点検時(8000km走行毎)に交換するようにガイドされています。
[用意するもの]
ハーレー純正エンジンオイル マルチグレード 3本
- 国産の乗用車用またはバイク用のオイルは、粒子がハーレー純正よりも細かいため、オイル漏れなどの原因となる可能性があるそうです。社外品でも使用可能なものとしては、バルボリンというメーカーのものがあります。最初は純正をつかうことをお勧めします。交換に必要なオイルの量は2.4リットル(2−1/2qt)ですから3本必要です。
- オイル・フィルター
- オイル交換毎に交換するのがベスト。エンジン内部はオイルで冷却されている訳ですから、良質なオイルを絶えず循環させるために、毎回が原則です。2回に1回交換してもとりあえず故障はしません。長い目で見ると、毎回交換がお勧めです。エンジンのタイプによって品番が異なります。付属のオーナーズマニュアルに記載されているものを購入してください。1999年式ツインカム88用は黒(63731−99)またはクローム(63789−99)です。
- オイル・フィルター・レンチ
- オイル・フィルターを安全に取り外したり取り付けたりする工具です。オイル・フィルターを交換する場合には買っておきましょう。部品番号はHD−42311です。
このオイル・フィルター・レンチを使うには、ラチェットなどのハンドルが必要です。役に立つツールですからラチェットレンチセットは購入するいいチャンスです。くれぐれもDIYショップなどで1000円くらいで買える安物を買わないように。ラチェットのボックスは安物の場合、割れてしまいます。実際に私はそれを体験しましたので間違いありません(笑)。
- トルクレンチ
- ドレンボルト(オイルを抜くボルト)を締め過ぎるとアウトです。安いものではありませんが、長く使えるものですし安心のためにトルクレンチを購入することをお勧めします。14〜21ft−lbsの力で締めると指示されているボルトを、その強さで丁度締められます。楽天などで検索すると出てきます。
- 廃油廃棄ボックス
- 廃油を染み込ませてゴミとして棄てられるあのボックスです。バイクショップやオートショップで売っています。3〜4リッター用で結構です。
- Oリング
- ドレンボルトに必ず必要なゴムのリングです。これが痛んでしまったり切れてしまったら、オイル交換を続けることができませんので、ショップに走っていかなければなりません。そこで、ドレンボルトのOリングは、あらかじめ買っておきましょう。1個50円(2001年6月24日現在)です。
[交換方法]
とまあ、こんなやり方です。最初は慣れている先輩に付き合ってもらい、やってみるのもいいでしょう。
- 廃油処理ボックスを用意します。
- エンジンを暖気し、通常走行時と同じ温度にするようにするように言われています。
- オイルゲージのプラグを外します。
- エンジンオイルはオイルパンと呼ばれる部分にある「エンジンオイル・ドレインプラグ(ボルト)」を外して抜きます。これはオイルパンの車両の左サイドにあります。このボルトにはOリングも付いていますので、無くさないように。
間違ってもオイルパン下部のボルトを外してはなりません。これはトランスミッション・オイルを抜くためのものです。- 廃油処理ボックスにオイルを全て移します。
- オイル・フィルター・レンチを使ってオイルフィルターを外します。
- ガスケットにきれいなエンジンオイルを塗ったうえで、新しいオイルフィルターを取りつけます。ガスケットがフィルター面に密着したらオイルフィルターを手で1/2から3/4程度締めつけてください。
- エンジンオイル・ドレインプラグにOリングを入れてオイルパンに締めつけます。14〜21ft−lbsのトルクで締めつけるように指示されています。
間違っても思いきり締めつけることのないように。オイルパンはアルミで出来ていますのでネジ切ってしまう可能性があります。- マルチグレードオイルを2.4リットル(2−1/2本)給油してください。
- エンジンが冷たい状態でエンジンオイルのレベルを確認します。ハーレーを平らな場所に駐車させ、サイドスタンドを掛けた状態で計ります。レベルゲージを奥まで押し込み、タオルなどを添えて抜きます。計るレベルを間違えないようにしてください。レベルゲージの最上部は温かい状態での最大レベルです。冷たい状態での最大レベルは、レベルゲージの丁度中央です。
- エンジンを掛けて、各部分からオイル漏れがないことを確認してください。
- 暖気後、暖かい状態でレベルゲージの最大付近まで給油されていることを確認しておきましょう。