乗り逃げ事件の現場を検証
2004年5月3日の東京都港区(青山一丁目付近)で発生したハーレー盗難現場
これをみなさんにお見せする理由が分かりますか?
このような場所にあなたも私も駐車する可能性があるからです。東京都内および大阪市内では、こうした市街地の駐輪場や路上にちょっとだけ駐車することがあるはずです。窃盗グループは、待ち構えていたり、後方から追跡してきたりして、私達の愛馬を15分程度の間に盗んでいくのが、2004年に多発している「繁華街での乗り逃げ」です。
これを見て、あなたはどう感じますか? 盗まれて当然でしょうか?
私はそうは思いません。
私がこの日、被害者になっていたかもしれない。
これを教訓に、何をすべきか、各自で考えて欲しいという問題提起です。
では、このケースではどうすべきだったのかを考えてみましょう。
- 固定物とつなぐ
- 警備員に相談し、どこかポールなどがある場所を教えてもらい、そこにチェーンで固定することが大変有効でした。ただし、チェーン製品は品質によって大きく効果が変わります。数千円程度の製品では意味が無いと考えてください。彼らは携帯式油圧カッターを持参している可能性が高いからです。
- イモビライザー
- イモビライザー(エンジンを掛からなくする装置)付きの警報機があれば、乗り逃げ不可能でした。振動センサーのある警報機程度でも効果があったでしょう。製品でいえば、HD純正のアラームやスパイボールがいいでしょう。どちらかといえば、スパイボールに軍配があがります。ショップもご存知ですので、相談してみてください。
恐らく、この2つをどちらも行っていれば、この事件発生を防ぐことができた可能性が高いでしょう。
こんなものがあったらいいのに.....
- 異常を携帯電話に通報する装置
- 2004年の秋、「バイク・モニタリング・システム」が製品化されました。クラブハーレーなどでは広告が掲載されています。これも有効だったでしょう。
- 携帯性に優れ、携帯式油圧カッターでは切断できないチェーン製品
- キタコから発売が開始された、ロボットアームのHDシリーズが大変有効です。HDシリーズは、携帯式油圧jカッターでは切断できない材質と構造になっています。
- 二輪車用パーキング
- 警備員が常駐し、安全な二輪車用のパーキングがあればそこに駐車できるのです。しかし有料駐車場のほぼ全てが二輪車お断りという現実があります。都内では二輪車の駐車取締りが強化されつつあります。駐車場が存在しないのに駐車を取り締まることは問題です。私の所属する、「全国二輪車環境改善ネットワーク」では、二輪車用のパーキングを作って欲しいという要望を関係企業などに対して提出するなどの活動を続けています。
安心して都内で駐車できるようにするために、自分達でできることをまずやりましょう。
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