ホッカイダー2001 (その4)

8月3日  雨の朝、でも全く問題無し
走行距離 170km

朝、起きるとショックな音が耳に入った。かなりの雨ではないか。
美味しい朝食を食べながら富良野の丘を眺める。ここからの景色は何度見てもいいものだが、さすがに今朝は憂鬱になる。
連泊を考えた。
しかし、お日様とお友達だという私のパートナーによると、今日は走ったほうがいいという。
雨のなかをタンデム走行しても辛い思いをさせてしまうと思い躊躇したのだが、今日の宿泊先の吉里吉里(きりきり)にはどうしても行きたかった。
それに、走ったほうがいいという言葉が私の背中を押した。

思いは天に通じたかのように、見ている間に雨は弱まり、霧雨程度までみるみる弱くなっていった。
羽幌(はぼろ)に向かう決心をする。
レインウェアを着た頃にはほとんど止み、安心して荷物を積む。

午前10時にミスター・ヌーを出発。
旭川ー深川を経由してひまわりで有名な北竜(ほくりゅう)町に着く。
雨は完全に止んだままだ。
道の駅「サンフラワー北竜」でそばの昼食と、ひまわりソフトを食べる。
売店には道内初の「ひまわりワイン」というものが売られていた。
残念だが、積載荷物満載のタンデムツーリングでは割れ物を買うことができないので、泣く泣く諦める。
さあ、いよいよ満開のひまわり観光だ。
これは凄い。
テレビのニュースで見たことはあったが、実際に広大なひまわり畑を目にすると、思わず「おお」という声が出てしまう。

ここから更に西に向かい、一気に日本海に出る。
ここを北上すると、国道232号、オロロンライン。
ペンギンのように見えるオロロン鳥が羽幌(はぼろ)の沖合いにある天売(てうり)島に生息しているのでこう呼ばれる。
今オロロン鳥は絶滅の危機に面しているそうだ。

途中の道の駅「おびら鰊番屋(にしんばんや)」で、名前の由来になった鰊番屋を見学。
昭和30年頃まではこの沖合に鰊の群が回遊してきた。
それを採る船主が漁師と住んでいたのがここだ。現在は重要文化財になっている。

数km走ると本日のとほ宿「吉里吉里(きりきり)」に着く。
午後6時過ぎから始まる夕食は旨かった。
食後は羽幌の「サンセットプラザはぼろ」という温泉に行き、マッタリする。
食事の忙しさから解放されたオーナーと話す時間がまた楽しい。
何日かここで連泊できたらと思いながら、北海道最後の夜は更けていった。

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