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明神ヶ岳


このページは、大雄山最乗寺から明神ヶ岳(1,169メートル)に登り、 箱根宮城野に下りる5時間ほどのハイキングコースの紹介ページ。

関本→最乗寺→明神ヶ岳→宮城野→碓井峠→乙女峠→御殿場のルートは、 上方と関東を結ぶ最も古い道といわれている。
箱根町教育委員会による「箱根道うつりかわり」による@のルートである。 同資料を掲載する。

箱根道のルートの変遷


最乗寺までは前項と同じだが、登山は時間的ゆとりが大切なので、9時ごろ までには大雄山線・大雄山駅を出発したい(最乗寺行きバスは休日には増発がある)。
登り口は、相生杉の前の道を進み、最乗寺の建物を右に見て、左側の石段を登る。 登山口の道標がないが判りやすい。
最乗寺をお参りしてからでも良い。
急な石段をしばらく登ると杉林の中の尾根道に出る。
良く整備された道で歩きやすい。標高が低いので登山の適期は11月〜12月か雪の消える 3月〜5月がお奨め。小1時間で見晴らしの良い見晴らし小屋(無人)に着く。背後の 酒匂川の平地の先に丹沢の大山がくっきり見える。
杉林のなかをさらに進み、どんどん高度をかせぐ。杉林が切れ、すすきがなびく カヤト尾根に出る。

明神ヶ岳への登り

背後には酒匂川の河口から三浦半島まで、相模湾の海岸線が 美しい。どの場所も南東向きのポカポカ暖かい斜面で、小休止に最適。

登り始めて2時間半ほどで、道は尾根筋から明神の頂上を巻くかたちで南に折れる。
頂上へは、明神/明星間の尾根近くから登る。かなり急坂だが頂上は近く、 ハイカーのざわめきが聞こえたりする。

頂上は平らで金時山の先に富士山が美しい。

頂上から見た富士山

南側には大涌谷の噴煙をたなびかせる駒ヶ岳が逆行のシルエットになって 浮かび上がっている。箱根連山の先には万二郎万三郎の伊豆の山がかすんで見える。

最乗寺からゆっくり歩いて3時間ちょっとか。
昼メシは頂上の何処にでも腰を下ろせばよい。

下りは、明星ヶ岳との鞍部から宮城野に下りる。
尾根道は、宮城野側が切り立ち、小田原側はなだらかな尾根で、相模湾の眺望が良い。 道は足場が悪く、小石などで滑りやすい。細心の注意が必要。

小田原と相模湾

30分〜40分ほどで鞍部。ここがほぼ中間で、宮城野側に下りる。
宮城野側も足場が良くないが、ともかく下りだから楽は楽。 注意深く進むと、開発中の道路に出て、後は別荘地の脇の登山道を更に下る。

いい加減イヤになるころ別荘地帯から人里に出て、仙石→小田原の国道に出る。 宮城野支所のバス停前だが、日帰り温泉に浸かり汗をながすのも一法。 日帰り温泉は「勘太郎の湯」が一番近い。

古道探索のつもりが、古道のかけらも無い道なので、ハイキング 気分で踏破されたい。箱根町教育委員会でも、「「古事記」に記載されているので、 多分道が有ったのだろうが、遺跡を確認してはいない。」とのこと。
(次の「湯坂道」は正真正銘の古道で、時代考証付きです)。
なお、明神ヶ岳の全容は登山中には見えないので、 大雄山線に乗っている時か、宮城野に下りてからか、強羅あたりから見るしかない。

地図、1:25,000地形図「関本」、1:50,000地形図「小田原」

問い合わせ先
伊豆箱根鉄道・小田原案内所 0465-22-3166
小田原市・観光課 0465-33-1521
小田原市観光協会 0465-22-5002
伊豆箱根鉄道・大雄山駅 0465-74-2058
あしがら観光協会 0465-83-5111
箱根町役場、箱根町教育委員会 0460-5-7111


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