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みなみの桜と菜の花まつりと下田散策 09


南伊豆町の「みなみの桜と菜の花まつり」は同町の下賀茂温泉から日野地区まで、青野川の両岸約2キロの間の800本からの河津桜(樹齢20年ほど)と休耕田を利用した菜の花畑が中心のイベントで、2月初めから3月初めまで開かれる。今年で11回目を迎えた。

河津桜の喧噪を敬遠して下田まで足を伸ばす人も多い。

菜の花は竹間小学校前のバス停周辺(同町日野地区)の3ヘクタール(3万u)の休耕田に栽培され、黄色の絨毯が広がる。

(菜の花畑)
菜の花畑


南伊豆観光協会ホームページ

● 南伊豆町へ

南伊豆町は下田から入るのが一般的だが、伊豆半島西側の松崎町からも1時間ほどの距離で、伊豆半島の最南端に位置する。

今回の旅は下田に一泊するが、蓮台寺温泉での入浴をもくろんでいるので朝の踊り子に乗った。大船から2時間ちょっとで下田に着く。

コインロッカーに荷物を預け弓ヶ浜行きのバスに乗る。竹麻小学校まではいくつかのバス路線が重なっているので時間は東海バスに問い合わせるとよい。

● 日野地区の菜の花畑

竹麻小学校前でバスを下りると目の前に休耕田が連なり、どれも菜の花が満開だった。

(菜の花畑1)
(菜の花畑2)
菜の花畑
菜の花畑2

(菜の花畑3)
(菜の花畑4)
菜の花畑3
菜の花畑4


ひとしきり菜の花畑の中を泳ぐように歩いた後、イベント期間中限定のシャトルバスに乗って下賀茂温泉地区に向かった。

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● 桜の写真集

今年の河津桜は一週間前の2月14日ごろ、摂氏25度という異常な暖かさで一気に満開になり、その後春一番が吹いてほとんど散ってしまうか散る寸前というありさまだった。
花の時期が長いと言われる河津桜もこの異常気象には勝てないらしい。


(写真をクリックすると拡大写真が出ます)

   
 
   
 

● 菜の花観光交流館

九条橋のやや上流に、青野川の土手に沿って菜の花観光交流館とか菜の花売店という施設が新設され地元産品を販売するほか足湯や手湯、マーガレットハウスなどがあった。

(菜の花売店)
(菜の花売店内部)
菜の花売店
菜の花売店内部

(菜の花)
(みかん)
(わかめ)
菜の花
みかん
わかめ

(足湯1)
(足湯2)
(マーガレット)
足湯
足湯2
マーガレット

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● 下田での昼食は「ふく家」の讃岐うどん

2時間ほど菜の花と河津桜を満喫してから下田行きのバスに乗った。

南伊豆町では昼食に適切な場所が少なく下田ならいろいろと選択の余地が多い。

下田で選んだのは駅のそばの下田観光協会隣の讃岐うどんの「ふく家」。

(ふく家)
(メニュー)
ふく家
メニュー

(肉うどん ¥740)
(天ぷらうどん ¥740)
肉うどん
天ぷらうどん

出てきたうどんは甘めの薄味のだし汁の本格的な讃岐うどんだった。

● 蓮台寺温泉 旅館弥五平

蓮台寺へ行く大沢口行きのバスの時間に間に合うように駅前のバス乗り場に着いた。

蓮台寺温泉にある、旅館「弥五平」はネット上でちょっとした名所。
金谷旅館の千人風呂には及ばないが穴場の旅館といわれている。
東海バスの運転手さんに弥五平の場所を尋ねたら「弥五平口」というバス停があるのでそこで降りて人に聞いたらよいとのこと。
弥五平口で降りたら、路地の先に吉田松陰の史跡と旅館弥五平があるらしく、路地の入り口には無料の足湯があってすてきなカップルが足湯に浸かっていた。

(バス停弥五平口)
(足湯の看板)
(足湯に浸かっていたカップル)
バス停弥五平口
足湯の看板
足湯に浸かっていたカップル

路地を入って突き当たりの左側に松陰の史跡という茅葺き屋根の民家があり、路地のさらに奥に旅館弥五平と地元専用の共同浴場があった。

弥五平の玄関で日帰り温泉を頼んだら年配の男性が出てきて、快く迎えてくれた。

弥五平の男湯は玄関から左側の廊下の奥で、戸を開けて四段程階段を下って脱衣場があり、そこからさらに五段ほど下って浴室の床に至る。
脱衣場と浴室は目隠しのガラスのついたてだけで、浴室側から見ると天井が高くかなりの広さで開放感にあふれるという仕組み。

(旅館弥五平)
(男性内湯)
(女性内湯)
旅館弥五平
男性内湯
女性内湯

浴槽は石造りで、石の仕切りで四つに分かれる。
壁側は水を入れなくても適温で、手前の浴槽はやや熱め。
お湯は肌にやさしい単純温泉で湯治にもってこいの感じだった。

女湯はタイル張りの半円形の浴槽とのこと。

出がけの玄関に、年配のおかみさんが居ていろいろと世間話をした。

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● 吉田松陰の史跡

米国ペリー艦隊を追って下田を訪れた吉田松陰は下田市に潜伏して密航の機をうかがっていた。たまたま皮膚病の治療に蓮台寺の上の湯共同浴場を訪れたが、地元の医師村山行馬郎と知り合い村山邸に身を寄せることになったという。
松陰がこの地にいたのは約一週間ほど。

(吉田松陰寓寄処)
(説明する管理人)
(松陰が入った風呂)
吉田松陰寓寄処
説明する管理人
松陰が入った風呂

(吉田松陰寓寄処の銘板)
吉田松陰寓寄処の銘板


その後密航は失敗し、自首した吉田松陰は天城越えをして江戸の伝馬町の牢屋に送られた。

このような短い期間の史実が残っており、史跡が保存されていると言うことはこの地がおだやかな変革の少ない場所だからか?。

松陰の史跡の管理人さんから蓮台寺の謂われを聞き天神神社の運慶作という仏像を見に行った。


● 天神神社と大日如来座像

バス道路を戻らず、細い曲がりくねった道をたどる。
山側に古い石垣の道がしばらく続きバス道との合流点に天神神社があった。

(石垣の道)
石垣の道


天神神社は昔この地にあったといわれる蓮台寺の本尊を祀った神社という。

松陰の史跡管理人の話では、蓮台寺は天平勝宝年中(750年代)行基が創建した寺院だが、承久年中(1220年頃)に廃寺となり、真言密教の大日如来座像のみ残ったとのこと。
運慶作と伝えられているという。

(蓮台寺跡の塔)
(108段という石段)
蓮台寺跡の塔
108段という石段

百八段といわれる急な石段の上には社と仏像保管庫があった。

ガラスの外から大日如来座像を撮影してみた。

(社と仏像保管の建物)
(大日如来座像)
社と仏像保管の建物
大日如来座像

おだやかな顔立ちの大日如来様との思いがけない出会いで、蓮台寺温泉を訪れてよかったと思った。

(大日如来座像の謂われ)
大日如来座像の謂われ


急な石段をこわごわと降りて、下田に戻るバスに乗った。

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● 下田伊東園ホテル はな岬

下田の宿は下田漁港に隣接した伊東園ホテルグループのはな岬。
下田駅から徒歩10分足らずだが、バスがあれば一駅の場所。

お風呂は食堂の屋上にあり、男女別にそれぞれ露天風呂を供えている。

(下田伊東園ホテル はな岬)
(男性内湯)
下田伊東園ホテル はな岬
男性内湯

(男性露天風呂)
男性露天風呂


温泉の成分分析表によれば、源泉は
相玉-3、4、7,8,9号泉
河内-7,8,17,21,22,24,号泉
大沢-2,3,8号泉
下田-2,7号泉
といずれも稲尾沢川(蓮台寺温泉付近を流れる川)の流域の源泉で、泉温55度の単純温泉とのこと。
若干のカルキ臭がする。
お湯のやわらかさは蓮台寺の単味の温泉と変わらなかった。

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● 喫茶店 下田 邪宗門

昨年のこの時期、南伊豆町のみなみの桜まつりを見た後、下田の町を散策して気になったなまこ壁の喫茶店があった。

場所はなまこ壁の民家が多い地区で、雑忠や鈴木家という見事ななまこ壁の民家が並んでいる地区。
次に下田に来たときには是非訪れてみようと思っていた。

(邪宗門)
邪宗門

店内に入ると中は思ったより広かった。
入ると、店内には音楽が流れ、左側に厨房、右に骨董品のカメラを納めたケースがあり、その傍らに店主の作業場らしい場所も。
奥は客席だが、木の仕切りがあっていくつものブースに分かれており、木のベンチには5〜6人が座れそうで、壁や棚には雑多な骨董が数多く展示されていた。
壁に収まらない大物は店内のあちこちに雑多に並んでいた。

下田 邪宗門の写真集

(写真をクリックすると拡大写真が出ます)
   
 
   
 
   


門主に話を聞いたら、数年前にあった鎌倉・邪宗門は同門でよく知っておられるとのこと。
この鎌倉邪宗門はしばらく前に閉店した。

(邪宗門のしおり 白秋の邪宗門秘曲)
邪宗門しおり

記念に頂いた同店のしおりをスキャナーで取り込んでみた。
全国にある喫茶店邪宗門の各店の連携の絆が何なのかは同店のホームページを見ているうちに閃いた。

邪宗門ホームページ

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● 伊東園ホテル・はな岬の夕食

格安の伊東園ホテルの夕食はバイキング。
その一例を示す。

(エビの天ぷら)
(キスの天ぷら)
(シソの葉の天ぷら)
(ペンネ・トマトソース)
エビの天ぷら
キスの天ぷら
シソの葉の天ぷら
ペンネ・トマトソース

(ハンバーグ)
(鶏の唐揚げ)
(キビナゴ焼き)
(ちらし寿司)
ハンバーグ
鶏の唐揚げ
キビナゴ焼き
ちらし寿司

(サラダ)
(トマト)
(ミニケーキ)
(オレンジ)
サラダ
トマト
ミニケーキ
オレンジ

高価なメニューは無いのだが皆さん嬉々として食材を選び席に運んでいた。
やや残念なことはアルコール類は有料でやや価格が高めなこと。

第2日目

● 下田漁港の朝市

翌朝、食事の後で下田漁港に行き、漁師が手作り品を売る朝市に行った。

価格が安く品物がよいとの評判で、金目鯛の味噌漬けを買った。

(下田漁港の朝市)
下田漁港の朝市

(えぼ鯛 ¥500)
(サンマの丸干 ¥50)
(サバの干物 ¥100)
えぼ鯛 ¥500
サンマの丸干 ¥50
サバの干物 ¥100


後はもうやることが無くなった。

で、早めの電車で家に戻った。途中、河津では桜祭りの喧噪が続いていた。

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