ひろさんのたわ言(32)


道南の真昆布

旅の楽しみの一つに各地の名産品と出会うということがある。

そして、旅に出られなくても、
その特産品を取り寄せて、
日々の食卓を飾るというのも、
悪趣味というか、無上の楽しみというか・・・。

北海道の道南なら、
何と云っても真昆布(まこんぶ)。

出汁の味がマイルドでしかもコクがある。
おでんなどに入れると、2日目には
トロトロとなって、昆布が一番美味しくなる。


真昆布(1)
真昆布(2)
(真昆布(1))
(真昆布(2))

真昆布の産地は道南の津軽海峡、もしくは噴火湾に面した海 (地名でいうと、函館市、椴法華(とどほっけ)、南茅部(みなみかやべ)のあたり)で、
北海道を襟裳までゆくと日高昆布となりここから北上すると 羅臼昆布、利尻昆布になる。

真昆布や日高昆布はやわらかいが、羅臼昆布、利尻昆布などは 出汁が良く出るがとても堅い。
本州側でも、青森、岩手などを旅するとたまに売っているが、 三陸まで南下するとワカメになってしまう。

ひろさんは、
「南茅部あたりの海水温が真昆布を育んだ」
という解釈を信じている。

昆布百科のページ

注文の仕方は、 年に一度、ファックスか電話でやりとりして1年分を送ってもらう。
かなり前は生産者(パックする人)に電話していたが、このところ、漁協に 出荷するので勘弁して欲しいといわれ、今は、椴法華村営の国民宿舎・ホテル「恵風」に申し込む。

最近開設された同ホテルのホームページには真昆布のことが掲載されていない。

ホテル「恵風」のホームページ

煮物、おでんには、冒頭の写真の「促成真昆布」で十分だが、白身魚の昆布締めを作るなら、「椴法華産昆布」が良い。
このパックを、それぞれ3〜4パックと、おぼろ昆布(もしくはとろろ昆布)を1〜2パック入れてもらって送ってもらう。
これで1年の出汁の素材がそろう。


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