ひろさんのたわ言(9)

またたび

またたびの花

マタタビとの出会いは10年ほど前。
出張の際、長野の山田温泉に泊まった。
夕食は、山菜中心だったが、マタタビの実が一つ付いており、説明に、
「また旅に出られるように元気が出るマタタビの実です。」
とあり、命名の由来を知った。

若い頃、山登りの際、高い木の上に、葉が白くなった蔓性の植物が
マタタビだと教わったが、花にも実にも関心がなかった。

5年ほど前、遍路旅の途中、四国の山奥でマタタビの干したのに出会い
購入してマタタビ酒にした。

この後、私のマタタビ熱は高まるばかりで、行く先々で聞いてみたが、
マタタビを売るという話は聞いたことが無く、韓国からの干しマタタビの輸
入物を売っているだけだった。
ところが、飛騨の高山の「宮川朝市」の乾物屋さんで、実がなったら送って
くれるという話があり予約をした。

梅雨末期の秋田旅行の森吉山山麓でマタタビの花を見つけたときは嬉し
かった。
蔓の裏側に花を付けるので、その場では撮影できず、宿に戻っての写真
となった。かれんな花で薫りの高さが際だっていた。




マタタビの実

今年は、生またたびが入手できた。
飛騨高山の宮川朝市の乾物屋さんからの電話は、マタタビの生が入手できたが、送りましょうかと云う話で、2種類あるという。
紡錘型とでこぼこ型。

でこぼこ型のほうが薬効が強いとのことで、でこぼこ型を依頼した。
クール宅急便で届いたマタタビは、薄黄緑で、マタタビ酒にしたら良い色が出そうな感じ。



(「牧野原色植物大図鑑」を調べたら、紡錘型の図に「液果」とあり、でこぼこ型の図に「虫のはいった液果」とあった。
又本文には、「和名はアイヌ語のマタタムブから由来し、マタは冬、タムブは亀の甲の意味で虫えいの果実をいう。」とあった。近種にミヤママタタビがある。)



たわ言(前回の分)