ひろさんのたわ言(22)

富有柿(ふゆうがき)



柿は隔年結果といわれる。
当たり年には良く実がなり、裏年にはほとんど実がならないからだ。
我が家の猫額では、ここ10年ほど、裏年がなく、毎年ほどほどに実を付ける。

2001年は指折り数えれば裏年のはずだが、まあまあの数が収穫出来た。
樹齢は三十数年。
鎌倉に引っ越してきたときに2本植えた。
その内の1本は、ガレージ工事と共に10年ほど前に切ってしまい、今は1本だけ残っているが、隣家の柿の木の花粉で交配するのか、良く実をつけてくれる。
隣家の柿は富有柿と禅寺丸。隣家の主は、禅寺丸の花粉が他の柿の木の交配に最適という。

富有柿


甘柿の中では、富有柿の収穫が圧倒的に多く、次郎柿などが後に続く。
富有柿が全国制覇したのは、味の良さ、栽培の容易さ、収穫の多さなどいろいろと理由が有る。

富有柿は岐阜県本巣郡巣南町が原産地という。
明治25年の命名とか。
命名の経緯、発祥の地の石碑など、下記のページに詳しい。
コマーシャルのページだがリンクを張ってみた。

富有柿発祥の地より

渋柿では各地に名産が多い。
たとえば、和歌山の核無柿、会津実不知、庄内柿など。
渋柿は焼酎を噴霧し袋に密閉するなど甘くするのに手間を掛けるが、甘さは抜群で、歯触りも比較的やわらかい。

メジロ 柿をもいだ後、てっぺん近くの実をいくつか木に残すと、甘い果汁を小鳥たちがついばみに来る。
甘いモノが好きなヒヨドリやメジロならわかるが、穀物が好きなムクドリやスズメも訪れて、ときにはなわばり争いがおきる。

一対一の強さではヒヨドリが上だがムクドリは団体戦が得意で、その次にスズメ、メジロとなる。

蜜柑の輪切りを枝に付けると、メジロはさんざん迷ったあげく、蜜柑の方をついばみに行くのは、蜜柑がより好きというより、競争が少ないせいだろうか。





たわ言(前回の分)