ひろさんのたわ言(20)

鶏頭




鶏頭は昔からの花だが、園芸品種としては人気の圏外にある。
流行のガーデニング(英国風)では取り扱われない。
ただ矮性の鶏頭はたまに見かける。
よく畑の縁に群生しているが、園芸品種とは言い難いのは、庭で栽培するには背が高くなりすぎるからか。

例によって二宮の師匠から種を仕入れた。それが昨年の秋。
芥子粒ぐらいの黒くツヤツヤした種だ。
この種を春先に蒔く。


名前の由来はもちろん花の形。
雄鳥(オンドリ)の鶏冠(トサカ)によく似ているから名前が付いた。

花が紐状に分かれ炎のようになる羽毛ケイトウ、花全体が球形となる玉ゲイトウなどがある。

花の色は深紅だが、もらった種の中にピンクの系統があった。
花はほとんど白で、ピンクの縁取りがある。


ヒユ科の1年草で鎌倉時代から室町時代にかけて中国から渡って来たという。
春先に種をまくとほとんどが発芽する。
これを数回間引き、所定の場所に上手く配置する。

手間いらずの園芸品種だが、台風の時期に倒れてしまう。
8月末、大型台風というのがやってくるとかで、こまめに支柱をたてた。
おかげで、結構な鶏頭の花が咲いた。







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