ひろさんのたわ言(13)

椎茸



二宮に住む梅干しの師匠は、若干の畑のほかにいろいろのことに手を染めている。

たとえば椎茸づくり。
雑木林からクヌギの木を切り出し、適当な長さに切りそろえて、穴をうがち菌を埋める。

穴は直径1センチ、深さ7〜8センチほど。ドリルで木の表皮面から垂直に開ける。
穴と穴の間隔は20センチほど。スパイラル状で、横同士の穴も近づかない方がよい。

これに、農協で売っている椎茸菌を木槌で打ち込む。
後はこれらの木を日陰においてひたすら待つだけ。

昨年菌を打ち込んだ木を一本もらって、ひろさんの猫額に置いた。
夏の間乾燥を嫌うとのことで水をまいた。
涼しくなった11月、ついに発芽?。
今年はだめかも知れないと思っていた矢先だったので、うれしかった。

炭火焼きにした。ともかく、昨年買い込んだ2000年問題の燃料の木炭が余っている。

12月下旬、第2陣が6〜7つほど顔をのぞかせている。
大きくして、多少不細工になるまで待つか、型の良い小振りの椎茸を収穫するか。楽しみが尽きない。


たわ言(前回の分)