ひろさんのたわ言(12)

ギンナン



秋の鎌倉散策には、割り箸、ポリエチ袋、手袋が必携だ。
10月〜11月にかけて、銀杏の木にギンナンが実ると、そこはかとない芳香がただよう。
とっておきの寺社の名を明かさない人もいるが、ひろさんは、岩瀬の大長寺がお気に入り。
ここのギンナンは大きく、香りも強い。

拾ってきたらすぐ土に埋める。庭の無い人は植木鉢に植える。
10日ほどで、芳香が薄くなり、水洗いで果肉がすぐとれるようになる。
丁寧に果肉を落とし、数日間天日で干す。

調理方法はいろいろある。
フライパンで煎っただけが素朴で良い。
煎るかわりに、紙袋に入れ電子レンジで数分チンすると食べやすい。
卵とじはあまり好きではないが、ギンナンが入ってるかどうか調べるために箸をつける。北の方ではギンナンが入っていないことが多い。

何年か前、地面に埋めたまますっかり忘れていたら、翌年春、銀杏の芽がごっそりと出てきた。
何本かを鉢に移して2週間ほど早い紅葉を楽しんでいる。

たわ言(前回の分)