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ここは標高4000メートルの高地にある、ペルーとボリビヤ国境チチカカ湖畔。5月といっても、南半球では晩秋11月に相当する。 午後8時、降るような満天の星空を今じっと見上げている。冬に仰ぐオリオン星座から南方向に、念願の南十字星が輝いている。北方向低く、お馴染みの北斗七星の柄杓の先にある北極星は、山の端に没して見ることはできない。この星は、北半球の星なのだと実感する。 その時、スーと青白い尾を引いて飛んで行く一筋の光。巨大な流れ星かと思ったが「サテライト(人工衛星)」と、同行の現地ガイドが叫ぶ。ほんの10数秒の、音のない雄大な天体ショーであった。 |
INDEX | |
1/10 ペルーの首都リマ、最高級のシェラトンホテルの部屋より望む最高裁判所、屋上にペルーの国旗がはためく。 この数年後には、忌まわしい大使館事件が起こる。 |
6/10 機上より、アンデス5000メートル峰を見る。 |
2/10 『えはがき』 世界七不思議の一つナスカの地上絵、絵といっても地表の石を裏返すと日焼けしていない白色が現れる、しかも一筆書き。 モンキー等全て2,300メートルの巨大なサイズ。別刷りの地上絵。 私たちは、小型プロペラ機より見下ろす、1500年前の古代の人はどうやって俯瞰したものか。 年間降雨量「0」。平行線は車の轍跡、現在は乗り入れ厳禁。立ち寄ったホテルの花壇では、親指くらいのハミングバード(蜂鳥)を幾度も見る。 参考資料:文春文庫「ナスカ砂の王国」楠田枝里子著。 |
7/10 広さ琵琶湖の12倍、高所にあるチチカカ湖畔、ホテルの階段を上るのも息切れする。 |
3/10 昔、黄金のインカ帝国の首都クスコ3500メートル。 リマからジェット機で約1時間、大半の人が高山病で動けず寝込んでしまう。 リャマを連れた、インディオの女性。 |
8/10 チチカカ湖ウロス島の小学校、葦で作り囲ってある。 |
4/10 クスコ市街地。 |
9/10 チチカカ湖の有名な葦船(トトラ)。 |
5/10 アマゾン河上流の険しい山頂にある、謎の空中都市マチュビチュ。1911年アメリカ探検家ハイラム、ビンガムが発見。 |
10/10 カルデラ湖火口丘のテーブルマウンテン。標高4500メートル。 南半球でも、4000メートルを越えると裸の岩山となる。 |
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