スツールに腰掛け、カウンターにひじをのせたまま、女は物憂げにタバコの煙をはきだした。 「相手はどんなヒトなの?」 |
現在までの捜査協力プロファイラーによる推理は次のようになっている:
プロファイラー名 | 犯人の性別 | 犯人の年齢 | 犯人の職業 | 以上の推理の理由および他に読みとれること |
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かなやすさん |
男 | 28くらい | 会社員 | これは犯人の実際の経験ではないのだろう。スツールなんて単語が入っているところを見ると犯人は小説などを良く読むのではないか。現実でない絵を唐突に描き込むところを見ると大学など現実から逃れられる生活をしているのかもしれない。しかし、選ばれた文や絵は年齢が高い様子を示しているので、30代に近い社会人かと思われる。内容から、全てはこの女性の発言「相手はどんなひとなの」の一言をいいたいがために用意されたと思われる。この一言を今、強く発言したいのだろう。 |
もりもんさん |
男 | 30くらい | 会社員 | 非常に難しい。虚構なのか現実なのかさえわからない。確かに臭いシチュエーションではあるが、酒を飲んでたりすると、こういうことをつい言いたくなる人々というのが存在するのも事実だ。とりあえず現実だとしておこう。となると、当時、ある程度生活に余裕のある独身男性であったように見受けられる。カノジョに別れ話をもちかけているのか? おそらくは、その「ヒト」と結婚することになったとかいう話をしているのだろう。というわけで今は既婚と見る。住んでいるのは中都会といったところか。全体に漂う80年代テイストからそう推測した。 |
NEW BENさん |
男 | 25くらい | 大学生 | 虚構とみるべき。ほんとにあったとしても、捻じ曲げられて表現されている。絵から判断するに、神経質な甘えん坊な性格といえる。しかも女性から甘えられるのも好むというタイプ。何かをしたいと思っているが、まだ自分の本当にしたいことをつかめないでいる。で、とりあえず今回犯行に至った。 |
よこしんさん |
男 | 16くらい | 高校生 | CDのジャケットのような絵と、ハードボイルド小説のような話の内容。このような「大人」のイメージに憧れを抱くのは中学、高校あたり。よって話の内容は創造。案外若く16。でもほくろがなぁ。色っぽいなぁ。でへへへ |
ミドリさん |
男 | 40くらい | 青年実業家 | バブル全盛ならいざ知らず。こんなハイソでしかも三流ちんぴら映画を地で行くこの人物は、学生時代東映やくざ映画で人格が形成され、しかも三十代というもっとも花のある時代にバブルの恩恵を受け仮にも会社の実権を握る人種になったと推測できる。 しかし、現在は財政に逼迫しておりメッセージとは総統かけ離れた生活を送っているのではないか? |
名前:あっちゃん
性別:女 年齢:28 出身地:大阪 現在の居住地:東京 職業:主婦だあ
自分自身についての犯人の供述:
私にもドラマティックな恋をした頃があった。今じゃすっかりオバサンです。