Case710

これが犯人が残した絵と文章(題名:「僕の私の想い出」)だ!

小学生のとき、隣のクラスのたわわに実ったヒマワリの種が欲しくなってしまい、こっそり盗ろうとしたところ、プランターを踏み割ってしまった。泣きながら、先生に事情を話し、種は貰ったものの、あきれられるわ、芽はでないわ、とんだムダでしたとさ。どっとはらい。

現在までの捜査協力プロファイラーによる推理は次のようになっている：

プロファイラー名	犯人の性別	犯人の年齢	犯人の職業	以上の推理の理由および他に読みとれること
サムさん	男	２８くらい	花屋	小学生の頃の思い出を語りたくなる年頃でしょうか？お花が好きなんですね。
ぐるっくさん	女	２７くらい	主婦	絵が非常にきれいで、丁寧に時間をかけている。他はサムさんと同じで、小学生のころの自分を肯定的に思える年齢。ともかく幸せそうな生活をしている。
tak.takさん	女	16くらい	学生	向日葵の種は世代を重ねるごとに背が低くなっていくからね～～。1世代目は4メートルぐらいの向日葵も6世代目には1メートルぐらいになって種も芽が出なくなったからね。
黒須　剣さん	男	ひまくらい	おまわり	ヒマワリの種っておいしいんですかね？
かどりんさん	男	20くらい	左側に太陽があるらしい	小学生ならプランターを踏み割るくらいの元気があってもいいんじゃないかなぁ。

以上、5 人がプロファイリング捜査に参加してくれた。

　犯人は観念し、自ら出頭した。以下は供述をもとにした捜査資料からの抜粋である。

名前：おーき

性別：女年齢：27 出身地：福岡県 現在の居住地：福岡県 職業：事務員

自分自身についての犯人の供述：

この手のドジ話は、まだ、まだ、まだ、まだ、まだ、まだ、まだ、まだ、まだ、まだ、まだ、まだ、まだ、まだ、まだ、まだ、まだ、あるぞ。そして、まだ、まだ、まだ、まだ、まだ、まだ、まだ、まだ、まだ、やっちゃうんだろーな。私の彼氏になったらおもろいぞ～。

　事件が解決してみるとなんとなくもの哀しさのようなものを感じないでもない。