これが犯人が残した絵と文章(題名:「僕の私の想い出」)だ!

(1)少年Aは退屈だった。同じく少年Bも退屈だった。彼等は学校にも行かずこの廃ビルの中で煙草の煙をふかしていた。彼等の言い分。「世の中に反抗してるわけじゃない、ただそうしたいからだ。」(2)同じくこの廃ビルを住処にしている老人がいた。彼はここを家にしていた。歳はもう80に近かった。彼の仕事は「大日本帝国万歳」と書かれたビラを不法に電柱などに貼り付けて歩くことだった。老人は兵隊として活躍し英雄だった頃を未だに忘れることができなかったのだ。老人はピストルを持っていた。50数年前から手元においていたものだ。老人がある外国兵を撃ち殺し新たに弾を込めたそのままに、弾は50年前と同じように入っていた。(3)少年達がこの老人を廃ビルで見つけたのは、老人が杖をつき街の4分の1を半日がかりで歩いたその日の夕方であった。少年達は老人が駅の前で「陛下、万歳!」と叫んでいたのを知っていた。そして、ピストルが右側の内ポケットにしまわれていることも知っていた。少年Aが「老人のピストルを奪う」計画をたてたのは、その次の日のことである。(4)方法として少年達は老人を殴り倒した。少年にはこの方法がいちばん簡単であった。そして、次のピストルを奪う計画にも成功した。(5)ピストルは思ったよりも軽く本当に弾が撃てるのか少年Aにはいささか疑問ではあったが、Aはそれをジャケットのポケットにしまった。老人は少年達にこう言った。「返せ。お国を護るためのピストルだ。返せ!返せ!」少年Aはこの老人に腹がたったに違いなかった。ピストルをポケットから出し銃口を向けたのは気まぐれかもしれない。しかし、少年Aはその引き金を引いた。その時の言葉。「キチガイめ!」。銃声が響いた。50年前に使用されたこともあるピストルは、50年後にもここで火を放った。そして、50年前と同じように人を殺した。(6)少年達はこの戦争を肯定しようとする老人に対し、正義を全うした気分になった。しかし、次に人を殺した罪について考えるようになった。少年達はピストルをその場に置き、廃ビルから逃げ出した。(7)死体となった老人が発見されたのはそれから27日後のこと、この日から殺人事件としての捜索が開始された。

現在までの捜査協力プロファイラーによる推理は次のようになっている:


プロファイラー名犯人の性別犯人の年齢犯人の職業以上の推理の理由および他に読みとれること
パトリシアさん
E-mail
18くらい 学生 「少年・学生」の表示あり。
さん
15くらい 中学生3年生 少年という記述から男。 今時の高校生なら、わざわざ廃ビルなんかでタバコを吹かしたりしない。尾崎豊信者なら別だが。高校生なら何処でも吸う。 老人とはいえ、体力面で大人に確実に勝てるには、15歳・中学3年生ぐらいである可能性が高い。 あと、殺人に至るまでの過程があまりにも幼く、その馬鹿さ加減から見て高校生ではない可能性は高くなる。
ぼんばーさん
15くらい 学生 パトリシアさんと同意見・・・
魔王さん
おお!くらい グッド! まず、廃ビルにこもるという時点から、地元のニンゲンで、2人で行動する時点から、ガキ。高校生とか、不良共はまず女連れてるからな、そしてピストルを撃っちゃうとこから、ひょっとすると小学生?今時の中学生もそこらでタバコふかすよ?80の老人なんか誰でも倒せるしなぁ。結論!小学生!このまえゲーセンで短足ファッションしてパンツ見せてるガキがいた。しかもいっちょまえにトランクス。一見幼稚園児かと思ったがまさかそんなはずはないので多分小学生。時代の移り変わりは時として残酷である。っていう言葉(誰がいったんだっけ?)が今にゃよく似合う。
負け犬 シロさん
26くらい リーマン いやいや、このシチュエーションを考えるのは恐らくこれくらいの年の大人でしょう。ちょっと前のマンガッっぽいし。文章の練れ方もこれくらいかな。10代だと多分に激情に駆られた暴力的な文章になりがちだろうし(そう言う文章を否定しているわけではありません。暴力的な文章にも名作は多数あります)、30過ぎるとあんまり長い文章を書かずに読者にある程度任せる傾向があると思うし。

以上、5 人がプロファイリング捜査に参加してくれた。

そして事件は解決した

 犯人は観念し、自ら出頭した。以下は供述をもとにした捜査資料からの抜粋である。

名前:にわ

性別: 年齢:20 出身地:名古屋 現在の居住地:名古屋 職業:大学生

自分自身についての犯人の供述:

長い。だいぶ省略したつもりが。書くのは別ににわがヒマだからいいんだけど、読むヒトは大変ね。内容は起こった事象をただ書くという形式なので、露骨に意味を伝えようとはしてません。伝えたいこと、読み取ってほしいことはにわの中にありますが・・・。まぁ、でもこんなに長いとただのバカですね。ごめんなさい。


 事件が解決してみるとなんとなくもの哀しさのようなものを感じないでもない。

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