そこはある古びた団地の地下?にある、ほとんど使っていない青い扉の物置だった。 子供の頃よくそこで遊んでいた。 防虫剤で虫を一掃した後、明かりを持っていって中に入り本を読んだりした。 「その日」もそこに行こうと明かりを持って物置にいった。 だがなぜか物置の戸が少し開いていた。 誰かいるのかと思いそこをのぞき込んだが真っ暗でなにも見えない。 誰もいないのかとおもい中に入ろうとすると部屋の奥でなにかが動いた気配がした。 やっぱり何かいるのか?と思いライトを照らした。 ・・・・ん・・・・んん!? 俺はその物体がなにかということを特定するのに5秒を要した。 死体だ。鳩の死体だ。死体は見るも無惨に引き裂かれうつろな死んだ魚のような目でこっちを見ていた。 しばらく唖然としていると、ふと部屋の隅に光を反射しているルビーのような物体があることにきずいた。 なにかと思ってライトを照らして見た。 ん・・・・・・ねこ?猫か・・ん?なんだ?この猫血だらけ・・・・ん?! おれは、そのとき鳩がなぜそんな姿になったかがよくわかった。 猫の口と手にしたたる真っ赤な血・・・・ 俺の頭の中に引き裂かれた鳩が浮かび、猫をみたまま完全に思考停止してしまった。 不意に猫が「フーーー」と威嚇の声を発したため俺の脳は活動を再開し俺は思考能力を取り戻した。 (食われる食われる食われる食われる食われる食われる食われる食われる食われる 逃げろ!!!!!!!!) 俺は「逃げろ」で一気にそこから逃げ出した。そして扉を急いで締め全速力でそこから家に逃げ込み鍵を閉めた。 何日かたったある日の朝、俺は小学校に行くためいつもの登校ルートを通っていった。 そのルートには「あの場所」も含まれていた。そこにはおばさん連中が集まって話をするといういつもの光景が繰り広げられていた。俺はいつもの用に全く気にせずそのまま通りすぎようとしたが次の言葉で足が止まった。 「ねえちょっと、だれか猫かってない? この前からうるさくって・・なんか子猫が親の猫を呼ぶような声でね・・・昨日から静かになったけど・・・」 おれはその場から急いで走り去った・・・。 その後、俺は二度とその場所には近寄ることはなかった。 |
現在までの捜査協力プロファイラーによる推理は次のようになっている:
プロファイラー名 | 犯人の性別 | 犯人の年齢 | 犯人の職業 | 以上の推理の理由および他に読みとれること |
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かどりんさん |
男 | 20くらい | 学生 | なげー。 |
tak.takさん |
女 | 22くらい | Q | 実に読みごたえのある文章だった。 |
みちちさん |
男 | 15くらい | 将来有望な作家 | 猫は恐いものです。うちの猫もよくすずめを狩ってます。首がもげて、たいへん気味悪かったです。猫はその残骸をみて何を思うのでしょうかね? |
負け犬 シロさん |
男 | 22くらい | トラウマ | 猫って、生んだばかりの子猫を人が触ると食べてしまうんですよね。猫って怖いです。執念深いし。車に引かれた猫を見ると一日中ブルーです。 |
ピニャータ☆さん |
男 | 16くらい | 高校生 | うちの会社の先輩は「猫殺し(いや、猫殺させか。)」の異名を取っている(謎)。有る意味可哀想な人ではある。 |
性別:男 年齢:25 出身地:神奈川 現在の居住地:埼玉 職業:宮使い
自分自身についての犯人の供述:
・・ノーコメント