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むかしむかし。とおいむかし。
人がまだ自然と仲良く暮らしていた、そんな時代のお話。
空には九つの太陽と七つの月が巡り、
色とりどりの光に満ち溢れた景色が広がっていた時代。

王国のお城の、西の方角。
半日ほど歩いた先に、その森はある。

《リヒトヴァルト》……名前の通り、夜にはうっすらと光を放つ不思議な森。
古い古い《盟約》により、人の手が入らない太古から続く森。
今ではここにしかいない動物や植物が多数存在し、
神秘的な光と共に「神の住む森」として信仰されている。
そんなリヒトヴァルトには、こんな言い伝えがある。

リヒトヴァルトが光るのは、森の奥に八番目の月が眠っているから――

空を巡ることをやめた月。それが森の奥底にいるという。
《盟約》の由来、神月の箱庭。
けれど、その月を見た者はいない。
禁忌とされてはいないけれど、
静かに眠る月を起こすような行為を人は避けてきた。

《盟約》の真偽を知る人がもういない今となっては、
故に眠れる月の存在も「神話」となっている。



そんなある日。
初めてこの地を訪れた旅人が、この神話の森に興味を抱いた。

「森に入ってはいけないのですか?」

城下町にて、旅人はそう住人に尋ねた。

「さあねえ。遠い昔の話らしいからねえ」

大抵の答えはそんな曖昧なものばかり。

「迷いやすいって聞いたことがあるよ。
 あと、何故か奥に辿り着けず、すぐに森の外に出てしまうとか」

たまに、ちょっとした噂話が返ってきたり。
聞けば聞くほど興味が湧いた旅人は、
森に対する敬意を忘れずにという忠告を胸に、一人森の奥へと入っていった。

これから体験する事になる様々な『不思議』を、
旅人はひとかけらも予想できずに――





Unit GrowSphereの二十六枚目、オリジナル第二十弾は
「リヒトヴァルトに眠る月 -Moon Cradle in Lichtwald-」
九つの太陽と七つの月が巡る世界。
「神話の盟約」の言い伝えがある不思議な光る森に眠るという月の物語です。
シリアスな主題が続いた最近のシリーズとは少し趣向を変えて、
どこか不思議で暖かく、懐かしい旋律をお届けします。


 【トラック構成】
 Tr.1 ここのつの昼とななつの夜
巡る輝き、恵みの導き。光に満ちた天蓋と、水に満ちた箱庭。
今では覚えている者もいない、遠い異国の物語。
 Tr.2 光る盟約の森
お城のずっと西のほう。ほのかに光る神話の森。
古いお月様と大地が交わした、盟約の在り処。
 Tr.3 心映しの鏡花
森の入り口に、その花は咲くという。
見る者の心を映し、優しく純粋な心の持ち主だけが迎え入れられる。
 Tr.4 妖精回廊
有史以前より続く幻の道。精霊の木々と妖精が住まう不思議の回廊。
昼夜を問わず暖かい光に満ちたその奥に、真のリヒトヴァルトがあると云う。
 Tr.5 月蛍のワルツ
眠れる月から命を分けられた蛍が、静かに、ゆっくりと森の中を舞う。
その光に誘われて、さまざまな動物達が顔を見せる。
 Tr.6 いたずら子リスと七色どんぐり
森の主、リンデンバウムの巨木。元気な子リスが駆け回る。
あたりから集めた虹色のどんぐりは、まるで宝石のような彩りを見せる。
 Tr.7 リンデンバウムの護り猫
森の番人にして《月の湖》の案内人。あらゆる生き物の言葉を解する黒猫。
リンデンバウムと共にあり、無限の時を生きる精霊。
 Tr.8 フェザーテイルフィッシュが歌う湖
《月の湖》。それは森の最奥部に広がる神話の世界。
羽根のような尾を煌かせ湖上を滑るように飛ぶ。その歌声はさながら賛美歌。
 Tr.9 湖上天界シュヴェリア
天を去りし月の座。夢の紡ぎ手、緑月セレノスが眠る湖上のメリーゴーランド。
天使達が支えるシュヴェリアの寝台、無限の夢を抱いて沈黙する。
 Tr.10 老いた月の昔話 〜まだ空に手が届いた頃〜
月は語る。幾千の空と眠りの日々。人々に夢を伝えていた遠い神話の時代。
「夢は与えられるものではない。自ら自在に思い描くものだよ」――盟約への想いが、そこにはある。
 Tr.11 リヒトヴァルトに眠る月
むかしむかし。とおいむかし。人がまだ自然と仲良く暮らしていた、そんな時代。
盟約の森は、今も世界の何処かにある。数多の太陽と月が去った後も、静かに眠り続けている。


【作曲・イラスト・設定・ジャケットデザイン】
諌月 くれか / Unit GrowSphere
【頒布価格】
500円( 予定 )

個人的事情(療養中)につき、頒布時期未定となりました。
申し訳ありませんが今しばらくお待ちくださいませ。


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