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全国秘湯巡り・山形

瀬見・蔵王・上山温泉

第1日目 東京→古川→ 赤倉温泉 瀬見温泉
第2日目 瀬見温泉→新庄→山形→ 蔵王温泉 上山温泉
第3日目 上山温泉→ 茂吉記念館→東京

第1日目

瀬見温泉へ

2004年6月、サクランボのシーズンに山形の温泉巡りをした。

(サクランボ)
サクランボ 共同浴場のある温泉場を選んでルートを考えた。

ネットで探すといくつもの温泉場に共同浴場が多い。
アクセスは、山形新幹線と宮城県の古川経由を比較したが古川経由となった。
で、早朝の東北新幹線に乗った。

目指すは赤倉温泉。宮城との県境に近く、秘湯のイメージが強い。

陸羽東線は、鳴子を出て、鳴子峡で徐行をした後、2つ目で分水嶺の堺田駅に着く。
峠もトンネルも無い。非常にあっけなく分水嶺を越えた。駅のモニュメントを見ないと気がつかない。

赤倉温泉

堺田の次が赤倉温泉駅。
無人駅で、駅前に食堂と食品店。ただ、国道の車は結構多い。

(堺田駅の分水嶺)
(赤倉温泉駅)
堺田駅の分水嶺 赤倉温泉駅

赤倉温泉へ行くバスは最上町町営バスで、2時間に一本の見当。
梅雨の空から細かい雨がしたたり落ち、傘が必要になった。

運転手さんのお奨めは、「三之丞」か「あべ旅館」のお風呂。
昼食はもしかしたらどちらもやっているかも知れない とのこと。

(小国川を背にした赤倉温泉)
(共同浴場)
赤倉温泉 共同浴場

三之丞はバス停から一番近いとば口だったが、昼食は夜の用意で供せないとのこと。で、食堂の場所を聞いた。
クラブ食堂に入ってソバを頼み、温泉場の事情を聞いた。
共同浴場は鍵で開閉するが、部外者は入れないとのこと。
他のほとんどの旅館が浴場を開放しているが、赤倉は岩風呂が有名で、岩風呂がすばらしいのは三之丞、あべ旅館など。
あべ旅館は源泉の上に岩風呂があり、足元から湯がわき出ている、とのこと。

(あべ旅館・天女の湯)
(あべ旅館・ひのき風呂)
(あべ旅館・露天風呂)
あべ旅館・天女の湯 あべ旅館・ひのき風呂 あべ旅館・露天風呂

あべ旅館は気持ちよく入浴を引き受けてくれたが、岩風呂は女性タイムで、天女の湯と南館3階の檜風呂に入った。(入浴料金:¥500)
無色透明のやや熱めの湯だった。

駅に戻ろうと、フロントでタクシーを頼むと、かなり時間がかかるとのことだったのが、新庄行きの送迎バスに同乗をしても良いとのこと。
新庄からの老人クラブのお客に同乗させてもらい、所定の列車に間に合った。

線路は小国川沿いを下り、少しずつ開けてくる。

瀬見温泉

瀬見温泉駅も無人駅。雨が上がって、温泉街まで歩く。

(旅館「喜至楼」)
旅館「喜至楼」 義経大橋を渡ると温泉街で、道路の山側に「湯前神社」と最近出来た「足湯」、古い建物を誇る「喜至楼」が並び、小国川側に「ふかし湯」と「瀬見共同浴場」。

あと、両側に何軒か旅館が並び、予約した「伊藤屋」は川下側の街外れに近い。
瀬見温泉はひなびた温泉で、滞在は退屈するだろうが、小国川の鮎釣りは有名なので、釣りで滞在するには最適か?。

宿に着いて、ご主人に共同浴場のことを伺い案内をお願いした。
共同浴場は、川下側の橋の袂に「橋元湯」。上流の湯前神社前に「ふかし湯」と「ハコ湯」。
橋本湯は地元の人専用で鍵でしか開かない。
ふかし湯は蒸気を身体の悪いところにあてる温熱湯。ハコ湯は地元の人は鍵で入り、部外者は100円で入れる共同浴場とのこと。ふかし湯もハコ湯も同じ公民館の中にある。

橋元湯は鍵を開けて見学だけ許可された。幸い入浴している人が居ないので浴槽の写真も撮った。

瀬見温泉写真集

(クリックすると拡大します)
橋元湯
橋元湯1
橋元湯浴槽
橋元湯浴槽
瀬見公民館
瀬見公民館
ふかし湯内部
ふかし湯内部
共同浴場ハコ湯浴槽
共同浴場(ハコ湯)浴槽
瀬見温泉足湯
瀬見温泉足湯
湯前神社
湯前神社
亀割子安観音
亀割子安観音
瀬見温泉朝市
瀬見温泉朝市


宿に戻って、伊藤屋の風呂に入る。
瀬見温泉の源泉の温度が高いのか、共同浴場もここもやや熱めの湯。
食事は程良い量で、料理の品数も結構多い。料金を考えれば割安か?

第2日目

朝、さっと湯に浸かり、「亀割子安神社」に行く。
義経伝説で、亀割峠を越えた義経一行が休んだ場所。
北の方が出産し、弁慶が温泉を探し当て、産湯を遣ったという言い伝えが瀬見温泉の始まりとか。

毎週日曜日の朝市を見て、荷物を重くしたあと宿で朝食。
瀬見温泉駅で8時過ぎの新庄行きに乗った。

新庄駅ではやや時間があったので、改札を出て、構内を見学した。
サクランボが最盛期で、土産物屋も気合いが入っていた。

奥羽本線の各駅停車で山形に向かう。車内は若い学生が多かった。

蔵王温泉

山形駅前からバスで蔵王温泉へ。
蔵王には、かなり昔、スキーに来てパラダイスロッジに泊まったりしたが、温泉浴に来たのは2度目。
今回は共同浴場が目当てだ。

(蔵王温泉街)
(酢川温泉神社1)
(酢川温泉神社2)
蔵王温泉街 酢川温泉神社1 酢川温泉神社2

蔵王温泉高湯通りが中心街で、突き当たりに酢川温泉神社がある。
お目当ての共同浴場は後回しにして温泉神社にお参りした。

蔵王温泉共同浴場写真集

(クリックすると拡大します)
上湯共同浴場 上湯共同浴場 上湯共同浴場浴槽
下湯共同浴場 下湯共同浴場 下湯・浴槽
川原湯
  共同浴場
川原湯共同浴場 川原湯・浴槽


3つの共同浴場はいずれも白濁した温泉で、泉源は熱いが、流入量をコントロールしているのか、快適な温度になっていた。
はしごはさすがに体力勝負だが、お湯から出た後のソバとビールがとても美味しかった。

バスで下る。直通の上山温泉行きが無く、表蔵王口で乗り換え。
適切なバスが無く、郵便局でタクシーを呼んでもらう。

上山温泉

「斎藤茂吉記念館」前を通りなんなく上山温泉。
宿は、湯町地区の小ぶりな宿「ホテル山内」。
荷物を置いて、街の散策と共同浴場巡りを試みた。

(上山城)
(別角度の上山城)
(流行の足湯)
上山城 別角度の上山城 流行の足湯

主な見所は、上山城、武家屋敷、春雨庵、各地区の共同浴場、流行の足湯、斎藤茂吉記念館など。

中でも、共同浴場は少し離れた「葉山地区」などを除いて、歩いて回れる場所に6カ所の共同浴場が集中している。
到着した日と翌朝に6つ廻ることを試みたが、さすがに、中湯共同浴場では入る力が残っていなかった。

ここの共同浴場は全て市営。いずれも清潔で、湯もかけ流しで、何よりも入浴料80円がうれしかった。

上山温泉共同浴場写真集

(クリックすると拡大します)
湯町共同浴場 湯町共同浴場 湯町共同浴場浴槽
新湯共同浴場 新湯共同浴場 新湯共同浴場浴槽
二日町共同浴場 二日町共同浴場 二日町共同浴場浴槽
中湯共同浴場 中湯共同浴場 疲れて湯に入りませんでした
下大湯共同浴場 下大湯共同浴場 下大湯共同浴場浴槽
新丁共同浴場 新丁共同浴場 新丁共同浴場浴槽

宿泊予約した「ホテル山内」は湯町地区にあり、小ぶりの宿。
静かで、料金もリーズナブル。この地区は、新湯地区と違って旅館の規模が小さく家庭的。

(ホテル山内)
(ホテル山内・浴槽)
(成分分析表の一部)
ホテル山内 ホテル山内浴槽 温泉成分分析表

第3日目

宿の三階の窓から、桐の実が手に取るように見えた。生まれて初めての体験。

(桐の実)

朝食後、バスで「斎藤茂吉記念館」に行った。

斎藤茂吉記念館

(斎藤茂吉記念館)
(茂吉の書斎)
斎藤茂吉記念館 茂吉の書斎

茂吉はこの近くの生まれで、戦争中も疎開でこの地や大石田に逗留したとのこと。
この記念館は2回目だが、昨年某ページで取材した尾崎左永子氏が茂吉の孫弟子?なので、年1回「斎藤茂吉短歌文学賞」選考で上山温泉を訪れると聞いて再訪したかった場所だった。

記念館でゆっくり過ごした後、バスで上山温泉駅に戻った。

山形新幹線で東京は近かった。



若干の情報
場所電話
あべ旅館
0233-45-2001
伊藤屋
0233-42-2415
ホテル山内
0236-72-0111


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