山鹿温泉・さくら湯 |
山鹿温泉・さくら湯 住所:熊本県山鹿市山鹿1-1 大人:300円 AM: 6:00〜PM 12:00 休日:毎月第3水曜日 入浴日:2014年5月2日 |
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山鹿温泉は、山鹿市の中心部一帯に湧く温泉を総称しており数多くの温泉旅館や温泉施設があるが、温泉街が形成されるほど密集してはいない。 さくら湯は、この山鹿温泉の中心的存在として平成24年に開湯した公衆浴場で、建物の壮大さや浴室の雰囲気は伝統的な技法と工法により、江戸時代に創建された細川藩直営の「御茶屋」と明治時代に改修された建築様式を色濃く残しており、今後後世に伝えられるに違いない浴場だと思われる。 江戸期の創建から今日にいたるさくら湯の歴史は オフィシャルホームページ さくら湯 で。 唐破風屋根の入り口を入ると受付があり、入浴券を購入して男女別の戸から脱衣場に入る。 脱衣場はかなり小さい。> 5段ほどの木製の棚とプラスティックの脱衣籠があり、飲泉用の給湯設備があるのだがこれでは多くの入浴客はさばき切れまい。 衣服を脱ぎ、浴場に行く。 浴場に行くには階段を6〜7段ほど下がる。かなり下の方に浴場があるのだ。 そのとき気がついたのだが、浴槽の向こう側の同じ高さの場所にも何と脱衣場があるではないか。 つまり、さくら湯の裏側(南側)から入っても、先ず脱衣場があって衣服を脱いで浴槽まで階段を下るという仕組みなので、男女各ダブルの脱衣場があることになる。 浴室は、腰壁と床が鍋田石(なべたいし)、浴槽の縁取りは大理石という豪勢な造り。 浴槽の大きさは、およそ20人ほどが入れる大きさで、中央に半楕円形の大理石の仕切りがあり、仕切りの中の浴槽の底から源泉が流出する仕組み。 お湯はアルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性高温泉)でヌルすべ感があり肌に優しい。 浴槽に入っていると天井の高さがひときわ目立つ。 脱衣場は地表の高さだが、浴室までさらに2メートルほど下がった分と、巨大建物として階高が高い分が相乗効果となり、高い天井となって、入浴したとき落ちついた楽な気分にさせてくれるわけだ。 こういった壮大な計画を実現させた山鹿温泉の関係者の熱意と、熊本県民の温泉好きに敬意を表したい。
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