小谷温泉・山田旅館 |
小谷温泉・山田旅館 住所: 長野県北安曇郡小谷村中土18836 大人:500円 AM: 9:00〜PM:3:00 定休日:不定休 入浴日:2012年8月25日 |
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小谷温泉・山田旅館は創業四百有余年といわれる老舗旅館で、木造三階建ての本館他の建物は登録有形文化財に指定されている。 今回の訪問は実に五十数年前の学生時代に訪れて以来の再訪で、永年の念願がかなってしかも昔のままのお湯と浴槽に浸ることが出来たのは大感激であった。 玄関で案内を請うと仲居さんらしき人が初めてですか?と問い、大昔に一度来たのですがというと、その時のお風呂のままですよと返答があり、廊下を先に立って案内してくれた。 脱衣場は廊下の途中で、男女とも並んでいたが質素なものだった。 衣服を脱ぐのももどかしく、浴室に入ると、ここも思っていたより小ぶりで、旅館の風呂と云うより共同浴場のおふろに近い雰囲気だった。 お湯をかぶって中に入ると、表面は熱かったが下の方は適温で、かき回しているうちに全体が適温になった。 改めてよく見ると。間仕切りの奥にある湯口は高さ2メートルほどあり、うたせゆ湯もかねているらしいが、湯口近くに源泉の析出物析出し始めている。 間仕切りにはコップがつり下げられており、飲泉を奨めているらしい。 その脇に寝湯が可能な浅い(10センチほど)部分があり、後は深めの浴槽のみ。 お湯はやや緑がかった、うっすらとささ濁りのお湯で、肌にやさしく、若干のぬるぬる感がある。 ナトリウム−炭酸水素塩泉(重曹泉)で、44.8度の源泉には加水も加温も不要。 浴室の右奥に、25年間の湯口からの析出物の結晶を標本としておいてあった。 年輪が見事で、改めて良泉の力を見せつけられた感じがした。
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