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城山下りと湯河原日帰り温泉

歴史を知れば旅はもっと楽しい

城山は標高563メートルの山で,見晴らしが良い。登山道は幾つかあるが, お奨めは,バスで「しとどの窟」まで行き,尾根筋をたどるコースで,この道だ と登りはほとんど無く,山下りが楽しめる。
バスは大観山経由箱根行き。
伊豆箱根鉄道(0465-62-2555)と箱根登山鉄道(0465-24-2116)が運行している。
7月25日現在の時刻は以下の通り。

伊豆箱根鉄道時刻表
 9時▲00,25,50
10時  25
11時▲25
▲印は季節曜日限定

箱根登山鉄道時刻表(土日版)
 9時10,45
10時05,53
11時33

湯河原駅前の広場には,土肥実平と奥さんの銅像があり,海を見ている。銅像の 説明の碑には、源氏旗揚げに際しての土肥実平の功績が記されている。石橋山での 合戦前後のサポートの他,善政を施したことなど。そのうち,今日の城山登山に 関連した話は「しとどの窟」伝説と,城山の土肥城址。


しとどの窟

大観山経由箱根行きのバスは,湯河原温泉を抜け、奥湯河原から「椿ライン」 に入る。曲がりくねった道はどんどん高度を稼ぎ,25分程でバス停「しとどの窟」。
ここで下車して,身繕いする。城山もしとどの窟もここが起点。
しとどの窟はトンネルを抜けて400メートルほど急坂を下ったところにある (急坂だがちゃんと舗装されている)。ここは頼朝が 石橋山の合戦で破れた後,土肥実平にかくまわれた洞窟と云われている。

(真鶴半島の岩海岸にも同様の伝説にもとずくしとどの窟があるとのこと)頼朝は ここで数日を過ごし,船で房総に逃れ,再起を期したという。平家の大将の梶原影時が 頼朝の行方を探して見回りに来たとき,頼朝の隠れているのを承知の上で, 大音声でこの洞窟には誰もいないなと云って見逃したというエピソードが有るそうで, 頼朝は幕府開府後この恩義を忘れず,影時を重く用いたという。

史跡の見物後バス停に戻る。

城山

城山への尾根は,しとどの窟へゆくトンネルと立体交差している。 登りより下りの多い道を20分〜30分ほどで,もう頂上だ。

頂上からの眺望はとても良い。東に南郷山や幕山。湯河原ゴルフ場。尾根の先に真鶴岬。 眼下に吉浜の海岸線。沖には初島。伊豆大島も思いの外近い。 西は箱根から伊豆半島への稜線が連なっている。
天気が良ければ,大島のほかの伊豆七等も見ることが出来る。

土肥居城跡石碑(城山頂上)


城山に城郭の跡があるというが,土肥実平の居城だったかどうかは判らない。 小田原城郭研究会は室町時代から戦国期の連郭式尾根城とみる。

下りは,
@しとどの窟に戻る(20分),
Aバス停「城山入り口」に下る(30分) ,
B湯河原駅裏の「城願寺」まで歩く(1時間),
の3つのルートがある。

城願寺への道を取る。しばらくは(20分〜30分位)林の中 の尾根道だが,途中で舗装道路に出てしまう。舗装道と山道が交差しながら, しばらく進むとミカン畑に出,すべて舗装道路ばかりになる。人家も近くなり, 湯河原も近い。

「城願寺」は小さな寺だが,ビャクシンが天然記念物に指定されている。
土肥実平一族の菩提寺でもある

ガードをくぐると,湯河原駅は間近。駅前で再びバスに乗り温泉場に向かう。 湯河原町営の万葉公園「こごめの湯」は万葉公園の一角にあり,ほかの日帰り温泉より, ゆったりとしているのが良い。2年ほど前には露天風呂も完成した。
食堂もあるので,ここで昼食を摂っても良いし, 町に出て食堂を探しても良い。
城山下りは,弁当持参でなくても出かけられる貴重な山だ。

地図;1:25,000地形図「熱海」
湯河原町営「こごめの湯」 0465-63-6944(月曜休館)


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