6月1日(火)
金縛りって怖いよね。
寝てるとイキナリ耳の中で
ギュイィィィィィィィィィィィン
って轟音が鳴り響いて、オナカの上辺りにオジさんが乗ってくるんだから。
うん、オジさんだよ。
だって整髪料の臭いがキツいんだもの。で、最近は一晩に3回くらいそのオジさんがボクのオナカの上に出勤してくるので、 今日こそはガツンと文句を言ってやろうと決心してベッドに入りました。
そして眠りに入ろうかというその瞬間
ギュイィィィィィィィィィィィン(訳:オハヨウございまーす)
来ました来ました。
ギュイィィィィィィィィィィィン(訳:あれ、また寝てるんですか?)
よし、ボクも何か言い返してやらねば!
ギリギリギリギリギリギリ(歯軋り)
あれ?
ギュイィィィィィィィィィィィン(訳:歯軋り交信ですか?ギリギリギリ)
オカシイな、もう一度!
グガーグガッスピィスピー(イビキ)
あらら?
ギュイィィィィィィィィィィィン(訳:なーんじゃ、そりゃ)
変だよ、声が出ない。
おっかしいなあ。
あ、やっと出そう。
うーん・・・・・・ママンが・・・悪いんだよぉ・・・・・・(寝言)
・・・・・・。
ギュイィィィィィィィィィィィン(訳:はぁ?)なんかもう、金縛りに慣れちゃって熟睡してました。
メデタシめでたし!*前日の順位*
"Read Me!"=1997人中666位(39票)
6月2日(水)
私は一度痴漢に遭って以来、エレベータに他人と乗るのを避けています。
それで、今日もエレベータが動いていないコトを確認してからボタンを押したんですが、 何故か中にガイジン(男)が微笑んで立っていました。
停まったエレベータの中で何をしていたんでしょうか。脳髄の中で
「ヤメロ、降りるんだ。絶対に食われるゾ!」
という声がしたので私は何も言わずに引き返そうとしましたが、 ガイジンが素早く「閉」ボタンを押してしまいました。
更に、仕方なく下階のボタンを押そうとした私の手をガシッと掴みました。
「うわ!?」
凄い力で掴まれて、身動きがとれません。
「アイ・ラヴ・ユー」
突然ガイジンが耳元で囁きました。
「は、はぁ?」
「アイ・ラヴ・ユー。サア、イエ」
「・・・・・・・・・」
何なんでしょうか。
「アイ・ラヴ・ユー。サア、イエ!」
言ったらどうなるんでしょうか。
和姦工作でしょうか。
「アイ・ラヴ・ユー。サア、イエ!!」
耳元で叫びます。
ついでに耳たぶを舐められました。
誘惑に負けそうです。
こうなったら笑って誤魔化すしかありません。
「あははははははははははははは」
「ノー!!!イエ!」
「あははははははははははははは」
「ノー!ノー!!」ガ―――――――――――
突然ドアが開きました。
ドアの外には女性が立っています。
た、助かった・・・・・・!
しかし、女性はビックリした顔で、青年の耳たぶを舐めているガイジンと、 舐められながらも大口を開けて笑っている青年を見比べたのち、
「うわあぁぁぁ、へ・・・ヘンタイ!」
と叫んで見事な蹴りを繰り出しました。
私の下腹部に。ガ―――――――――――
再び閉じゆくドアの音を聞きながら、私の意識は遠く遠く精神の地平の彼方へと フェードアウトしてゆくのでした・・・・・・。(了)*前日の順位*
"Read Me!"=1989人中1087位(19票)
6月3日(木)
今日はゴキゲンだったので久々に学校に行こうと思いました。
でも、遅刻しそうです。
歩いても間に合いそうにありません。仕方なく、ボクは道端に捨ててある自転車を再利用するコトにしました。
自転車泥棒?
いやいや、捨ててあったんですよ。
カギも掛かってなかったし。
いや、ボクが切ったんだっけか?
まあ、そんなコトはどうでもいいですよね。
「結果的にカギは掛かってなかった」これが真実です。で、急いでペダルを踏んで走り出しました。(逃亡?)
すると、どうしたコトか、突然後輪が外れました。
「うをををを!?軽量化?軽量化?」
そう叫んでいる間にも、前輪が外れました。
「ああああああああ!!!!」
前輪と後輪が外れたらどうなるか。
そうです、宙を舞いました。
「新機能?これなら速い!?」・・・2分後、ボクは自分の部屋に居ました。
鼻のアタマの傷は、なんだかガキ大将みたいで誇らしいです。
登校に5分かかるのに、下校を含めて2分で済むとは凄い速さでした。
さすがは新機能です。
飛んで行けば、そりゃあ速いよなあ。てゆうか、いくら泥棒対策といってもタイヤ外しとかないで下さい。
死にかけました。
登校はまた後日。*前日の順位*
"Read Me!"=2010人中588位(46票)割と安易に『日記リンク』に参加。
6月4日(金)
はい、既に気付いてる方もいると思うけど、HPのタイトル変えました。
『憂鬱ギロチン』です。
ボクの大好きなコメディアンの名前から取りました。そんなの知らない?
まあ、彼らの主な活動範囲はボクの脳内ですからね。
いわゆる妄想系コメディアンというヤツですよ。(いわゆる?)ミナサンは別に気にしなくて良いです。
これはちょっとした実験ですから。
ええ、
リンク貼ってくれてるヒトが本当にボクの日記を読んでいるのか
という実験です。
リンクページを変更してくれたら見てくれていると判断します。
いや、別に強要してるワケじゃないですよ。
変更してくれなくても、単にボクがヘコむだけです。
「ボクは毎日チェックしてるのに」ってね!この実験は定期的にやっていきたいと思います。
そして、定期的にヘコみたいと思います。(≧∇≦) ぶぁっはっはっ!!!
*前日の順位*
"Read Me!"=2009人中638位(43票)
6月5日(土)
先程ワタクシがシャワーを浴びていると、突然
ゴポゴポゴポッ
という音がして、水の色が赤に変わりました。
「キャァァァァァ!! 血? 血? てゆうか、『弟切草』のパクり?」
大混乱するワタクシ。
「鉄くさい!! 先祖の呪いが遂に!? ゴメンナサイごめんなさい」
どんな先祖だったんでしょうか。そうこうしていると、無用心にもカギを掛けていない (ノーガード戦法) 玄関のドアが開く音が聞こえました。
「あ、はぁーい。ちょっと待っててくださぁーい」
と答えてカラダの水気を拭っていると、浴室のドアが開きました。
鼻を膨らませて管理人さんが入ってきました。
「おい!今日は水道管工事だから断水だって言ってあるだろうが!!」
「張り紙はちゃんと見ろ!!」
素っ裸のワタクシに掴みかからんばかりの勢いです。「・・・・・・すぅっ」
大きく息を吸い込んで
「ギャァァァ!!!ちょっとアンタ何よ!?入ってこないでよ!!」
「痴漢!覗き!強姦魔!」
手の届く範囲にあるものは取り敢えず投げつけます。
一直線に管理人さんに向かっていく石鹸、シャンプー、リンス、手桶、文庫本、 MDプレーヤ、カエサルの胸像、時価数十億円のダイヤ、エリザベス女王、テポドン・・・。
「わぁぁぁ、ゴメンナサイ」
管理人さんは一目散に逃げていきました。そうです、しずかちゃんのモデルはワタクシなんです。
・・・さて、いつになったら鉄サビにまみれたカラダを洗い流せるのか。(素)
*前日の順位*
"Read Me!"=2016人中742位(35票)
6月6日(日)
さあ、お待ちかね実験結果発表のお時間がやってまいりました。
リンク貼ってくれてるヒトが本当にボクの日記を読んでいるのか
という実験ですよ。(一昨日参照)あの文章をアップして以来、ボクは普段にも増してリンク先のリンク集をマメに チェックしました。
30分間に一度以上もチェックし直していたというコトからも、 ボクの期待の大きさが窺えるというものです。すると、そんなボクの期待に答えてくれたのでしょうか。
タロウシバさんが昨日すぐに変更してくれたのを皮切りに、 あれよあれよという間に現在(20:15)に至り、 なんと総勢一名の方が変更してくれました。
ん?
一名?
一名ですか?
馬鹿にしとんのか、コラ。・・・というワケで、今日の日記は、タロウシバさんのHP
『ナカヌケ』の秘密に迫る! という内容でお茶を濁し感謝の気持ちを示したいと思います。それじゃあ、いってみよー。(涙目)
(私信)
- ・「ナカヌケ」ってなぁに?
- 基本的な疑問ですね。
でも、それでいて本質的な疑問でもあります。
これを知ると世界が反転して見えるようになってしまうという古い言い伝えが残されています。
だからナイショ。
てゆうか、まだ世界中の学者が躍起になって調べている最中です。
命令形だという仮説も。
- ・コンテンツは?
- 政府の発表したところによると、
『 日録 』『 99 』『 links 』『 私 』『 駄目 』『 粗品 』
の6コーナーで構成されているらしいです。(6月6日現在)
おや!?
6月6日現在で6コーナーとはゾロ目ですね。
キット7月7日には7コーナーになってますよ。
そして来年の1月1日には1コーナーに・・・。
諸行無常です。
- ・『日録』って?
- なんと、驚くなかれ、その名の通り日録です。
ストレートギャグですね。
ビックリしましたよ、まさか『日録』がホントに日録だとは。
ヒネリがないという点が、逆に好印象です。
しかも、毎日更新してあります。
まさに『日録』です。
再度ビックリ。
脱帽。
- ・『99』って?
- まさに『99』です。
99歳のおばあちゃんが見てる世界の体験ツアー。
コーナーに入りなおす度に違ったページが見えてしまう気がするのは、 おばあちゃんが痴呆症だからです。
ああ、つるかめつるかめ。
- ・『links』って?
- 懐かしき巨大携帯ゲーム機『 LYNX 』の綴り間違えかと思いきや、 どうやらこれで合ってるらしいです。
なんか他のいろんなHPへ行けます。
神々しく輝いている名前がヒトツありますよね?
- ・『私』って?
- 『私』というくらいだから私(ボク)の自己紹介が書いてあると思うのが普通ですが、 ココにはなんと、タロウシバさんの自己紹介が書いてあります。
ストレートかと思えばヒネリ。
ヒネリかと思えばストレート。
変幻自在です。
世界チャンプも既にその手中に?
- ・『駄目』とは?
- 「見ちゃダメ」ってコトです。
だから見てません。
- ・『粗品』とは?
- 男というものは、自分のイチモツを謙遜して「粗品」と表現する場合があります。
でも、ココに置いてある『粗品』はどう見てもポスペ用のおやつと非常に便利なプログラムだけです。
なんでだろうか。
もしかして、これこそがタロウシバさんのイチモツなのでしょうか。
あ、そう考えたら興奮してきちゃった。
ミンナもダウンロードして興奮のルツボを体験しよう!
- ・勝手にこんなコト書いて怒られない?
- ・・・そっすね。
もしかしたらタロウシバさんって小指がないようなヒトかも知れないし。
これくらいで終わります。
でも、日録に「毎日3回くらい見ているよ」って書いてあったのが嬉しかったんですよ。
ボクも毎日3回は見てるってコトを彼に伝えたかったんですよ。
てゆうか、昨日の『ReadMe!』でのヒット数が・・・・・・。
その・・・3・・・くらいだったもんで。
ミンナもっと『ナカヌケ』読もうぜ!
時代はそろそろ『ナカヌケ』だよ。
てゆうか、『ソース日記』ってのがミンナ判ってないんじゃないですか?>タロウシバさん*前日の順位*
"Read Me!"=1983人中613位(37票)
6月7日(月)
えーと、今日は寝てました。
20時間くらい。
で、なーんにも書くコトがないので、寝てるときに見た夢の話でも書こうと思います。
夢の話なので、状況が解りにくかったり展開が唐突だったりすると思うけど、 まあ我慢して下さい。
夢ですから。
気が付くと、私はとてもとても狭苦しい部屋のベッドに寝ています。
実に狭いです。
それはもうブタ箱の方が幾分マシ、ってくらい狭いです。「狭いよ狭いよ狭いよ狭いよ狭いよ狭いよ狭いよ狭いよ」
そう呟いていると、知り合いのオタクが遊びにきました。
頭には当然のようにバンダナを巻いて、 背中のリュックからはポスターが5本くらい誇らしげに飛び出しています。
秋葉原に宿る妖精がいるとしたら、丁度こんな風貌でしょう。
「アキバ帰りで疲れたからチット休ませてくれっち」
更に部屋が狭く臭くなりました。「狭いよ狭いよ臭いよ狭いよ狭いよ臭いよ狭いよ臭いよ」
そう呟いていると、オタクが電話で友達を呼びました。
「ロクヨンで遊ぶならやっぱ4人対戦っすよ」
ヒトリでも狭くて臭いのに。
「気が利くね」
私が睨みながら言うと、オタクは肉を揺らせて悶え喜びました。
一時間ほどでオタクが2人増えました。
私とは直接面識はありませんが、2人ともかなりのオタク階級人らしいと聞いています。
なるほど、ヒトリは耳にイヤリングらしきものを付けていて、 なんか赤い髪の娘がぶら下がっています。
「あ、これ、キーホルダ改造して作ったんすよ。ぐふ」
更に部屋が狭く臭くなりました。「狭いよ臭いよ臭いよ狭いよ臭いよ臭いよ狭いよ臭いよ」
そう呟いていると、もうヒトリのオタクが自慢げに言いました。
「あ、下に彼女待たせてあるんすけど、連れてきていいっすか?」
彼女持ちとは驚きましたが、仕方がないので承諾しました。
「アイツのオンナ、声がイイんっすよ。ぐふ」
ヒトリが呼びに行ってる間に、もうヒトリが私に耳打ちしました。
「へぇ、そいつぁ楽しみだね」
近づかれると臭いです。
2分ほどで、女の子が入ってきました。
なかなかの太さです。
更に部屋が狭く臭くなりました。「狭いよ臭いよ臭いよ臭いよ臭いよ臭いよ狭いよ臭いよ」
そう呟いていると、女の子が喋りました。
「こんにちはぁ、○○ですぅ」
おお、確かに不思議な声質です。
秋葉原のメッセサンオー2階の女性店員みたいな声です。
「ほう、可愛い声してるね」
私は眉間に皺を寄せて無理に賞賛の言葉を搾り出しました。
「えへぇ、よく言われるんですぅ。変わった声だねって」
キミは体型も普通とは変わってるよ。
そっちの方は自慢じゃないのかい?
「残酷党さん、こいつ、アノ時の声が最高なんっすよ」
「ああぁ、そんなコト言っちゃダメぇ〜!」
2人は互いの肉を舐め合いながら組んずほぐれつし始める始末。
更に部屋が狭く臭くなりました。「臭いよ臭いよ臭いよ臭いよ臭いよ臭いよ臭いよ臭いよ」
そう呟いていると、オタク達4人はロクヨンで遊び始めました。
「おいおい、ボクは?」
「あ、残酷党さんは上手すぎて勝てないからいいっす。本でも読んでて下さい」
ここは私の部屋です。
怒りを必死で堪えながら、私は今日の分の日記を書き出しました。
現実のコトを書くと恨みの言葉しか出てこないので、 今日は架空の夢の話でも書いて誤魔化そうと思いました。
ゆ、夢ですよ!? (”逆”夢オチ)*前日の順位*
"Read Me!"=1981人中757位(27票)(実験結果追加報告)
ユキさんが変更してくれました。アリガトウ。
嫌なら戻してもいいっすよ。
6月8日(火)
HP開設4ヶ月の記念日くらい休ませてよ。(恐ろしく間違った考え)
*前日の順位*
"Read Me!"=2031人中793位(33票)なんとなく昔のHPと繋げてみました。(遅っ)
6月9日(水)
一般の家庭がどうなのかは知りませんが、 ボクの家には間違い電話がとにかく多いです。
多い日には3件くらいあったりします。
しかも、いつも同じ家と間違われるんじゃなくて、ほぼ毎回違う番号と間違われます。
なんなんですかね?
もしかして、ボクの電話番号は人間の無意識に植え付けられた何かの暗号と同じなのではないでしょうか。
まあ、それは言い過ぎですね。(確かに)で、ウザがってても仕方がないので、ちょっと実験してみました。
人間はどの程度の番号間違いをしてしまうのかという実験です。
方法は簡単、
「もしもし、笹岡さんのお宅ですか?」
という間違い電話が掛かってきたら
「え?笹岡ナニさんですか?」
と訊き返して
「笹岡繁蔵さんです」
と、フルネームを言わせればオッケーです。
それさえ聞き出せばあとは用済みなので
「違いますの〜。わたくし、魔法の妖精ペルシャですの〜」
とか言ってテキトーに混乱させて切りましょう。
そしたら先ほど聞き出した名前を電話帳で探せば、相手がどの番号と間違ったのか判ります。
いや、別に
「どの番号にお掛けになってるんですか?」
と訊けば一発なんですけど、まあ気持ちを盛り上げる為にもね。
実際、この作業は楽しいんですよ、暇人としては。そして、2ヶ月ほど実験した結果、驚くべき事実が発覚しました。
なんと
ヤツラ、見境なく間違えやがります。
傾向なんてほとんどありません。
一文字も合ってないコトさえありました。
それどころか桁が違っているコトまでありました。
更に
「あ、間違ってリダイヤルしちゃった〜」
とか言って2回連続で間違い電話してきたヤツまでいました。
盗聴法案より、間違い電話を罰する法案を先に制定すべきではないのですか?(無茶言うな)まあ、かく言うボクもリダイヤルしないで4回連続掛け間違っちゃって
「・・・・・・ストーカーですか?」
と恐る恐る訊かれてしまい
「ち、ち、違いますよぉ。ゆ、指が勝手に・・・」
とかいかにも怪しい弁解をしたコトがあるんですけどね!*前日の順位*
"Read Me!"=2036人中722位(37票)割と安易に『日記猿人』に参加。
6月10日(木)
さっき、いつものように爪を切ってたら、爪切りが壊れちゃいました。
爪を切るときのパチッっていう儚げな愛しい音に耳を澄ませていたのに、 いきなり
ボォギィィッ
っていう荒木飛呂彦音がして弾け飛んだんです。
大切なボクの爪切りが・・・。
3日に一度は爪を切るボクの大切な爪切りが・・・。
まだ切ってない爪が7つも残ってるのに・・・。
白い部分が残ってる爪が7つもあるのに・・・。ママン、爪噛んでいい?
ボク、白い部分があると気になって気になって気になって気になって気になって気になって 気になって気になって気になって気になって気になってショウガナイんだよ。
ねえ、ママン、爪噛んでいい?
*前日の順位*
"Read Me!"=2077人中382位(81票)(本日の世界情勢)
今日は『ダイアローグ記念日』なんだってさ。馬鹿なの? お客サマで遊んじゃダメ。(でも加担)
6月11日(金)
今日、秋葉原を歩いていると、韓国人に声を掛けられました。
どうやら写真を撮って欲しいみたいです。
私は何故か写真を頼まれるコトが多く、その度ににこやかに応じ、わざと手ブレさせてみたり自分の指をレンズの前に出して撮ってみたりしてたのですが、 今日の相手は杉作J太郎にソックリでなんだかそれさえも嫌だったので、 あからさまに違うヒトを撮ったり地面を撮ったり念写パフォーマンスをしてみたりしました。すると、その杉作J太郎が顔を真っ赤にして掴み掛かってきました。
「○◆▼☆〓△■■☆!!!!」
韓国人なので何を言ってるのか全然解りません。
仕方がないので、これ以降は私が彼の魂のビートから感じた台詞を訳とします。
私もモチロン魂のビートで応答しました。「おい!糞ニホンジン、しっかり撮らんかい」
「うっさい、テメェの漫画、ツマンナイんだよ杉作」
「うるせえ!そんなコト俺だって承知してるぞ」
「えばるな」
「こんな俺だってなあ、いつかはつげ義春みたいに・・・」
「無理」
「水木しげるみたいに・・・」
「無理」
「そんなコト言うなよ!じゃあ、何を目指せばいいんだよ」
「北野誠あたりか」
「漫画家じゃないじゃないかよ!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」手をグルグル振り回して突進してきました。
私は避けるのも面倒なのでポコポコと殴られるままにされていましたが、 場所が銀行前だった為に、すぐにガードマンが駆けつけました。
「ど、どうしました?ケンカですか?」
「助けて下さい、このハゲデブがボクに突然殴りかかってきたんです」
「お前が写真ちゃんと撮らないからだろうが!あと、ハゲデブ言うな」
「写真?」
「ええ、こいつが『あのビラ配りのネェちゃんのスカートの中撮ってこい』って・・・」
「なぁにぃ!!」
「ち、ちがっ・・・」
グショッ
すかさずガードマンの警棒が杉作のハゲ頭にめり込みました。カシャッ
私は慌ててシャッターを切ります。
電気街の美しい夜景をバックに、 頭部をへこませてくずおれゆく杉作似の韓国人。いい絵が撮れました。
*前日の順位*
"Read Me!"=2132人中389位(81票)(本日の怒り)
せっかく各コンテンツ紹介したのにコンテンツ名変えちゃうという
そのあくまで好戦的な構えに、コチラとしても応戦を辞さず。
6月12日(土)
ワタクシは洗濯機を持っていないのでコインランドリーにお世話になっています。
コインランドリ―には様々なヒトが集まり、
下着を盗みに来た学生さんやら
入れ歯を洗いに来た痴呆気味のお婆さんやら
ネコを洗いに来た精神薄弱な奥サマやら
死体を捨てに来たヤクザさんやら
洗濯機プレイ(詳細秘密)をやりに来た恋人さんやら
ひたすら洗剤をバクバク食べるリストラで気が狂ったオジさんやらで
いつも無意味な賑わいを見せています。しかし、今日はどういうワケかワタクシしかいません。
ミナサン鉄格子か精神病院の中に旅立たれたのでしょうか。
ワタクシも近々旅立たねばならないのでしょうか。
人生とは旅立ちの連続なのでしょうか。まあ、そんなコトを考えてもショウガナイので、鼻歌を唄いながら優雅に洗濯をしていました。
すると、大量の洗濯物を抱えた青年が入ってきました。
一台の洗濯機で洗うには無茶なくらい大量です。
恐らく、1回分の金額で洗えるだけ洗ってしまおうというハラでしょう。
見ていると、やはり無理やり全部押し込みました。
しかも、着ていたTシャツまで脱いで入れました。
履いていたジーパンまで脱いで入れました。
そして、何もためらわずにパンツまで脱いで入れました。
全裸です。
いや、正確にはスニーカーのみです。当人はキョトンとした顔でワタクシの方を見ています。
綺麗な眼です。
理性を失って襲ってしまいたいくらい綺麗な眼です。仕方がないので、ワタクシも脱ぎました。
全部脱ぎました。
残ったのは革靴のみです。コンコンコン
彼がスニーカーの踵で床を鳴らしました。
「ありがとう」
そう聞こえました。
コンコンコン
ワタクシも返します。
「世界はボクらのものだ」
それを聞くと彼は優しく微笑みました。こんな愛のカタチもあるんですね。
*前日の順位*
"Read Me!"=2052人中597位(46票)日記猿人投票ボタンを設置。無理しなくていいです。
6月13日(日)
ボクには悪い癖があります。
お金が落ちるとすぐに足で踏んでキープしてしまうという癖です。
ボクの属する上流階級においては許されない悪癖ですね。
小さい頃はママンからいつも
「今度やったら脚を切りますからね」
とキツく注意されていました。
それでも直らないんです。
お金の音が耳に入ると、それが脳に達する前に足が出てしまいます。
でも、ママンは優しいから脚は切らないでおいてくれました。で、今日ボクが駅で切符を買おうとしてお金を落としてしまったときにも、 当然のようにボクは足で踏みました。
「あれ?」
何かが違います。
なんだか踏んだ感触が柔らかいです。
グニョッって感じでした。
見ると、ボクが踏んでいるのは女のヒトの右手でした。
ボクの財布に女のヒトの右手が入っていたのかなと思って少し興奮しましたが、 よく見るとそれはボクの後ろに並んでいた女のヒトの右手でした。
落としたお金を拾ってくれるつもりだったみたいです。ボクはあまりに申し訳なく、また恥ずかしくもあったので、
「ゴメン、これで許して下さい」
と言って、自分の右手をガシガシ踏んでから走って逃げました。
右手から血が出てましたが、そんなコトには気付かないくらい恥ずかしかったです。
女のヒトと目が合ったときの、ボクを蔑むような眼が忘れられません。
「ふん、10円を盗られるとでも思ったの?この貧乏学生が!」
って言いたげな眼でした。ママンが脚を切ってくれなかったからこうなっちゃったんだよ!
*前日の順位*
"Read Me!"=2044人中516位(49票)
6月14日(月)
今日はちょっと朝からヘコみ気味だったので、山手線で自分放置プレイをしていました。
ひたすら無心で山手線に乗り続けるだけです。
何の解決にもならないのはご愛嬌。で、口を半開きにしてボォーっと座っていると、隣りの座席で電子音が鳴りました。
携帯電話が置いてあります。
ボクのではないので、きっと誰かがボクに励ましの言葉を贈る為に置いて行ってくれたのでしょう。
感謝の気持ちイッパイで電話を受けました。
「あ、ボクですぅ」
「あ?キミ誰?頼子じゃないの?」
あれ?
励ましの言葉はどうしたのかな。
頼子なんて知らないよ。
アタマにきたからお仕置きしちゃいましょう。
「ああ、アナタ、頼子さんの知り合いの方ですね」
「はい?キミ誰?」
「ボクは警察の者です」
「はぁ?」
「頼子さんは先ほど人身事故に遭われました」
「ええ!?」
「なんとか首だけは見つけましたが、その他のパーツが、ちょっとね」
「えええええ!?」
「以上、報告オワリ!」
ボクは携帯電話を、停車して開いたドアとホームとの間の溝に捨てました。
見ていた老女が入れ歯を舐めながらニヤリと笑いました。山手線は様々な想いを乗せ、今日もグルグル回ります。
(注意)
山手線には終点がありません。だから今日の日記にはオチがないのです。
失敗だなんて言わないで!
(正確には終点はあるんですが、本来の意味の終点ではないので無視)*前日の順位*
"Read Me!"=2033人中373位(67票)
6月15日(火)
私の家の割と近くに花壇があります。
朝その花壇の前を通ると、決まって背のちっちゃなお婆さんが作業をしています。
ゴニョゴニョと独り言を言いながら毎朝何かをしているのです。
でも、夕方通り掛ると、決まって4,5匹の野良ネコが花壇を荒らしてしまっています。
毎日毎日その繰り返しです。
朝にはお婆さんが何かを植え、夕方には野良ネコがそれを荒らす。
もう気付いてから2ヶ月は続いています。あまりに不思議だったので、今朝は少し近づいてみました。
お婆さんのしゃがれ声が聞こえてきます。
「はい、コレが太郎」
「はい、コレが花子」
「はい、コレが・・・」
・・・私は怖くなって逃げました。
人骨でも植えているんでしょうか。背筋に寒いものを感じながらも古書店街をいつものように巡っていましたが、 昼頃にはやはり花壇のコトが気になって戻ってみました。
お婆さんは作業を終えてもういません。
恐る恐る花壇に近寄ると、作業をしていた場所に何かが飛び出しています。
茶色い棒のようなものです。
腐敗した人間の指だろうか・・・。
白い骨のようなものが少し覗いています。
腐敗した人間の指ではないのか・・・。
ほのかに匂いがしてきます。
腐敗した人間の指の臭いではないのか・・・。
その匂いはとても香ばしい匂いです。
香ばしい・・・?10センチくらいに顔を寄せて見てみると、それは鶏の唐揚げでした。
鶏の腿肉の唐揚げが5センチ間隔で20本ほど植えてあります。
「唐揚げを毎朝花壇に?」
ワケが解らず呆然と突っ立っている私の足元に野良ネコが寄ってきました。
当然のように唐揚げを食べています。
そして、丁度5本食べ終わると、プイと知らん顔をしてどっかに去っていきました。
「なるほど、今のが太郎か・・・」
そうです、お婆さんは毎朝ネコに餌をやっていただけだったのです。
キチンと自分の分だけ食べるようにしつけてあるコトから察するに、 相当長い付き合いなのでしょう。
「信頼の為せるワザだなぁ」
私はなんだか胸が温かくなり、軽くスキップして帰宅しました。てゆうか、なんで普通にエサをあげませんか?
何かの儀式ですか?
*前日の順位*
"Read Me!"=2072人中529位(58票)
6月16日(水)
先日見事に電話を止められてしまったコトに懲りたので、 今日は送られてきたばかりのNTTの請求書を持って郵便局まで行きました。で、窓口で3万円に別れを惜しみながら払い込んでいると
ドスッ
という鈍い音と共に何者かが私にぶつかってきました。
ドラマとかでは横っ腹にナイフでも突き立てられてそうなシチュエーションです。
ビックリして横っ腹を押さえながら振り向くと、 デップリと太ったオバさんが単にぶつかってきただけでした。でも、そのオバさんの様子がタダ事ではありません。
「フーッ、フーッ」
と肉呼吸(造語)しながら、窓口備え付けの郵便振替用紙を激しく揉みほぐしています。
それはそれは凄まじい揉み方です。
シュフォォォォォォ
という紙とは思えない摩擦音が聞こえてきます。郵便局員と私があっけに取られて見ていると、オバさんはクシャクシャにして 柔らかくなったその紙で鼻をかみ始めました。
これまた凄まじい音だったのですが、あいにくと文字で表現するコトが不可能です。
でもまあ、ティシュがなくて困った挙げ句の奇行だというコトが判明したので、 私も局員も安心しました。しかし、オバさんは何を思ったのか、鼻をかんだ後にその紙で鼻を激しく擦りました。
恐らくいつもティシュでやるときの癖なんでしょうが、 いくら揉みほぐしたとはいえ郵便振替用紙はティシュほど柔らかくありません。
見る見る鼻血が垂れてきました。
「あら、暑くてのぼせたんだわ」
本人は原因に全く気付いていません。
鼻血を拭き取る為に、またもや紙で鼻を擦ります。
当然止まりません。
「いやだわ、いやだわ」
また擦ります。
また出ます。
「チョットぉ、真夏日って嫌ねぇ」
擦ります。
出ます。
「ああん、クーラー効いてないのよ」
擦る。
出る。
「私、暑さには弱いの」
擦。
出。
擦。
出。
擦。
出。
擦。
出。身近に潜む永久運動です。
*前日の順位*
"Read Me!"=2092人中383位(78票)
6月17日(木)
実は、ボクの住む部屋は前の住人が夜逃げをしたというレア物件です。
特典として今でもそのヒト宛ての請求書が送られてきます。
300万とか500万とかの景気の良い金額です。
いつもひとしきり笑ってから丸めて捨てます。
500万なんてボクにとってはファンタジーの世界です。ところが今日、遂に借金取りが来ちゃいました。
ガンガンガンガンガンガン
とドアを叩きまくり
「うるぁぁっ!カネ貰うまで帰らんぞぉぉ!!」
と、迫力満点の好演技です。
映画みたいで少しワクワクしましたが、ドアの覗き窓を覗いて青褪めました。
パンチパーマで派手なシャツのマヂヤクザです。
コスプレでは表現できない見事なまでの本物っぷりです。
オシッコ漏れそうです。
本当に漏れそうです。「トイレの音がしたら居留守バレちゃうよなぁ」
と、トイレの前で静かに苦しんでいたその時です。
「アニキぃ、今日は ココの部屋じゃないっすよ」
「おぅ?そうか、今日は 下の階のヤツだったな」
「ガハハハハハ」
豪快な笑い声を響かせながら階段を降りていきました。
どうやらお間違いさんだったみたいです。
「ふぅ、アニキさんってオチャメだなぁ」
これで安心してトイレに行けます。
「そうかぁ、今日は下の階だったのかぁ」
「ん?」
「『今日は』?」
「あ、明日は?」・・・・・・あ・・・オシッコが・・・。
*前日の順位*
"Read Me!"=2093人中519位(57票)
6月18日(金)
昨日の借金取りがまた来たら怖いので、 今日は秋葉原に避難してました。
借金取りに比べたらオタクさんたちなんて可愛いモンです。
臭いはキツいけど。ところが、肥え膨れたオタクさんを見ていたら、 なんだか『ドラえもん』が観たくなっちゃいました。
顔色が悪くて青紫がかった感じのオタクさんだったからです。
天然コスプレです。
テレビ朝日は彼に広告料を支払うべきではないでしょうか。
もしくは逆に著作権法違反で訴えるとか。で、ボクは急いで家に帰りました。
ギリギリ放送に間に合いそうです。
「あぁ、今日は借金取り来てないや」
そう呟いて部屋のカギを開けようとしました。
ガシッ
突然後ろから肩を掴む者がいます。
ドキッとして振り向くとやはり昨日のヤクザさんです。
隠れて待っていたのでしょう。
「おい!お前この家に住んでるんか?」
マズいです。
上着のポッケが短刀の形に膨れています。
「おい!お前、ウチからカネ借りてるだろうが」
彼の手が上着のポッケに伸びます。
マズいです。
刺されます。
こうなったらトボケるしかありません。
「え?ボクはここの住人じゃないよ」
カギ開けようとしてたくせに。
「んんぁぁ?じゃあなんでココにいるんだ!」
「ええ、ボクも借金取りだからですよ」
もうヤケです。
「なぁんだとぉ?俺は500万貸してるんだ、500万!」
「じゃあ、ボクは1000万」
「金額の高いもの順ですね」ガンガンガンガンガンガン
ボクは自分の部屋のドアを力いっぱい叩きます。
「おい!テメぇ!カネ返しやがれ!!」
自分に向かって叫びます。
ガンガンガンガンガンガン
「早く出てこねぇとブッ殺すぞ!!」ヤクザさんは納得のいかない顔で短刀を弄んで待ってます。
もう、後には引けません。
(お知らせ)
中途半端に盛り上げといてナンだけど、このお話、これで終わりです。
だって飽きちゃったもん。*前日の順位*
"Read Me!"=2074人中556位(54票)相互リンクに『白と黒の部屋』追加。→(8/1見るに見かねて削除)
6月19日(土)
ゴメン、今日は充電日です。
ボクも色々と不倫やら修羅場やらで忙しいんですよ。
色男ですから。
いや、決して『激打』やり過ぎて筋肉痛になってるワケじゃないからね!で、そんな中、『ナカヌケ』のタロウシバさんが
アクセス数少なくてヘコんじゃいました。
昨日は3人だったそうです。
そりゃヘコむよなぁ。でも、コレ見てごらん。
なんと、数日前の『Read Me!』ランキングでクソゲーハンターABC氏の超人気サイト
『A_prompt』に勝っちゃってます。
スゴイ!
実は超人気サイトだったんだ!
さあ、ミンナも『ナカヌケ』見に行こうよ。
超人気サイトの超人気文章がミンナを待ちうけてるよ!
( ABCさんがReadMe!抜けてるってコトはナイショ )てゆうか、こんな画像をわざわざ保存しているボクは何の病気ですか?
*前日の順位*
"Read Me!"=2098人中391位(77票)
6月20日(日)
今日は父の日なので、私の父性を発揮できる相手を探して歩き回りました。
探しながら歩くと、子供なんて蛆のように街に溢れてますね。
コンビニで『ガリガリ君』を食べながらエロ本を立ち読みする小学生。
ゲーム屋で知り合いでもない店員にソフトをねだる少年。
公園のテントでにこやかに親と暮らす少女。
ラーメン屋でチャーシューだけ食べて食い逃げする少年。
ダメです。
個性的すぎます。
もっと無個性でいじりやすい子供はいないのでしょうか。
局部を弄んでも黙ってうつむくような子供は新宿にはいないのでしょうか。仕方がないので、電車の中で母親に背負われて眠っている赤ちゃんをいじって遊んでました。
半開きになってる口にスナック菓子を投げ込んでみたり、
鉛筆で描いて眉毛を濃くしてあげたり、
鼻を軽く噛んでみたり、
頬を舐めたり。
母親は吊り広告に夢中で全然気付いていません。
赤ちゃんもスヤスヤ眠っています。
私は調子に乗って赤ちゃんにディープキスをしようと思いました。
ゆっくりと顔を近づけます。
ミルクの良い匂いがしてきました。
懐かしい匂いです。
思わずうっとりとしてしまいました。
すると、その瞬間、眠っていたはずの赤ちゃんの眼がカッと見開かれ、
私の右眼にコークスクリューパンチが炸裂しました。
「うがぁぁっ」
眼を押さえながら倒れ込む私。
赤ちゃんは再び寝息を立て始めました。
母親は
「姑に雑巾の絞り汁で茶をいれる鬼嫁!!」
という雑誌広告の文字を見ながらブツブツと計画を練ってます。
私を見ていた女子高生は携帯で私の醜態を友達に報告して笑っています。
私は涙の止まらない右眼を押さえてスナック菓子をヤケ食いです。父親ってタイヘンですね。
ミナサンもパパさんに対しての感謝の気持ちを忘れずに。
*前日の順位*
"Read Me!"=2063人中491位(53票)
6月21日(月)
コンビニで競馬雑誌を立ち読みしていると、着流しで雪駄を履いた老人が入店してきました。
タダ者ではない雰囲気です。
店内の空気がサッと引き締まりました。
「あんなカッコイイお爺さんになら犯されてもいいなぁ」
ボクはもう前かがみです。老人はゆったりと落ち着いた歩みで店内を物色しています。
その恐ろしいまでの風格に、店内のヒトの眼は彼に釘付けでした。
何を買うのだろうか、あんな仙人みたいなお人が・・・。
米と水くらいだろうか・・・。
誰もがそんな思いを巡らせていたコトでしょう。
しかし、老人が手にしたのはパチンコ雑誌とペプシコーラでした。
思いっきり俗人です。
しかも、呆れて見ていると、老人はそれを持ったままで店の外に駆け出しました。
万引きです。
俗人以下です。
「・・・あ、万引き?」
あまりのコトに、店員の反応が1テンポ遅れました。
すると、老人は店の前に停めていたらしいマウンテンバイクに跨り、
「ヒュッホ――!!」
という軽快な掛け声を揚げて走り去りました。
「ま、待て!」
店員は慌てて追いかけていきます。
とても追いつきそうにありません。ところが、3分後にボクらが目にしたのは、半泣きで店員に手を引かれて帰ってくる老人の姿でした。
泥まみれな様子を見るに、恐らく転んだのでしょう。
そりゃあ、雪駄でマウンテンバイク漕げば転ぶよ。「馬鹿なコトはするなよ」
店員はそう言ってすっかりしょぼくれた老人の頭を小突きます。文明開化の音がしました。
*前日の順位*
"Read Me!"=2067人中195位(136票)
6月22日(火)
唐突ですが、ボクはガムが好きです。
クチャクチャクチャって噛むガムです。
どのくらい好きかというと、
甘い物が食べたいときにはガム噛みながらキャンディを舐め、
辛い物が食べたいときにはガム噛みながらキムチを食べ、
苦い物が食べたいときにはガム噛みながら苦虫を噛み潰します。
最後のはウソです。
苦い物が食べたいときなんてありません。
でも、他のふたつは本当です。
ガムを噛んでいる状態がボクの基本状態なのです。
ガムを噛んでいないボクは負の状態です。
意味が解りませんね。で、昨日はガムを噛みつつキャンディを舐めている状態で寝ました。(危険です)
こうするとキャンディを舐める夢を見られるからです。
夢の中のキャンディは舐めても舐めてもなくならないお得用です。
ボクは思惑通りに夢の中でキャンディを舐め続けました。
「これが現実の世界に持って帰れたらいいのに・・・」
あまりに甘くて美味しかったので、つい、夢女王サマから禁じられているそんな願い事を呟いてしまいました。すると、あさ目覚めたボクの口の中がどうも変でした。
ガムの他に、何かがコロコロと転がる感じがするのです。
寝る前に口に入れたキャンディが朝まで解け残ってるハズなんてありません。
「あ!夢の中の無限キャンディを持って帰ってきたんだ!」
大喜びで舐めるボク。
「あれ?」
なんか味が変です。
血の味がします。
「も、もしかして・・・夢女王サマの言い付けを守らなかったから・・・」
ボクは急に怖くなりました。
早いトコ証拠隠滅しないともっと悪いコトが起こりそうな気がします。
仕方がないので、噛み砕くコトにしました。
勿体無いけど、これ以上夢アイテムを現実世界に存在させたら何が起こるか解りません。
ガリガリガリガリガリガリ
思いっきり噛みました。
一向になくなりません。
ガリガリガリガリガリガリ
更に噛みました。
全然なくなる気配がありません。
「ゆ、夢女王サマ、ゴメンナサイ!」
ボクはそう謝ってから、ティシュの中にガムとキャンディを吐き出しました。
もう、捨てるしかありません。
しかし、出てきたものを見てボクは腰を抜かしました。
「う、うわぁぁぁぁぁ!」
ボクの口の中からコロリと出てきたのは、血まみれになったガムと奥歯でした。
そうです、キャンディと思ってたのは寝てる間に抜けちゃった奥歯だったんです。
あまりに虫歯がひどくなってガムにくっついて抜けちゃったみたいです。
「や、やった!虫歯が抜けたよ!抜けたよママン!」
恐怖が歓喜に変わりました。
洗面所に走って行って鏡で口の中を覗いてみました。
「ふふ、虫歯なくなって・・・・・・え?なに?なにコレ!」
他の歯がボロボロです。
どうやら、抜けた奥歯をガリガリと噛み砕こうとしたのがマズかったようです。
歓喜が落胆に変わりました。あ、ちょ・・・・・・ちょっとママン、引っ張んないでよ!
ボク歯医者さん嫌だよ!
ママン、引っ張んないでってば!!
あ、あ、あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・
*前日の順位*
"Read Me!"=2117人中245位(130票)
6月23日(水)
ゴメン、今日は充電日です。
てゆうか、何も書くべきコトが起こりませんでした。・・・とか書いとくと、まるでいつもの日記が事実を書いてるみたいですね。
い、いや、事実ですってば。
*前日の順位*
"Read Me!"=2119人中269位(118票)相互リンクに『カクエガク』追加。→(6/28嫌いだから削除)
6月24日(木)
髪が伸びて飯野賢治みたいになってしまって嫌だったので、床屋さんに行きました。
いつもの床屋さんが潰れていた為、初めて行く別の床屋さんへ入りました。
ちょっとオシャレな造りの床屋さんです。しかし、中に入った私を出迎えたのは、一心不乱に乳毛を抜くオヤジさんの姿でした。
太った身体を必死に折り曲げて、汗をボトボト落としながら抜いています。
これ以上ない最高の客払いです。
当然他に客はいません。
恐らくゴキブリさえいません。
私は黙って引き返しました。
すると、背後からペタペタという音が聞こえ、ベチャッとした感触で肩を掴まれました。
「お客さん、営業中ですよ。帰らないで」
汗だくのオヤジさんが裸足で立っています。
裸足の床屋さんなんてかなり斬新なのではないでしょうか。有無を言わさず私は椅子に座らされます。
オヤジさんの汗が残ってて、座るとヒンヤリしました。
「さあ、どのくらい刈り上げましょうか」
まだ何も言ってないのに「刈り上げる」と決め付けてる辺りに不安を感じたので、カタログを見せてもらうことにしました。
「すんません、カタログか何かありますか?」
「え?ああ、ちょっと待っててね」
割とすんなり了承してくれて安心しましたが、そう言って探している場所がトイレの中だというのが非常に恐怖です。「はい、カタログどうぞ」
なんだかゴワゴワした雑誌を渡されました。
「えーと、割と長い感じの髪型で・・・・・・」
1ページ目は角刈りばかりだったので飛ばしました。
「んー、どんな感じがいいかなあ・・・・・・」
2ページ目も角刈りオンリーです。
「あ、あれれ・・・・・・?」
以降、ずっと角刈りパラダイスが続きます。
てゆうか、コレ、ホモ雑誌です。
「は、ははは・・・」
私が苦笑いで見ると、オヤジさんは真面目顔で注文を待っています。
どうやら強制のようです。
「う、ううーん・・・じゃあ、コレで・・・」
仕方がないので、イチバン可愛い感じのモデルさん(ホモ)を指しました。
「ふんっ」
しかし、それを見たオヤジさんは、私の手から雑誌を奪い取ってトイレに戻しに行ってしまいました。
「その子はワシのお気に入りだから渡せん!」
とでも言いたげです。
そういやそのページが最もゴワゴワしてたような・・・。でも、これで別のカタログが見せてもらえそうです。
「今度はホモ雑誌じゃないだろ、いくらなんでも」
ポジティブシンキングです。
泣きながらポジティブシンキングです。
そして、戻ってきたオヤジさんが渡した本を見て、私は自分の敗北を悟りました。
渡された本は『アンパンマン』の絵本でした。
もはや写真さえありません。
さっきの件で怒らせてしまったようです。
オヤジさんは再び乳毛を抜きながら、私の注文を待っています。アンパンマン、ジャムおじさん、バタコさん、バイキンマン、チーズ・・・・・・。
さあ、どれにしようか。
*前日の順位*
"Read Me!"=2097人中242位(112票)相互リンクに『ひろりんの精神中和剤』追加。
無断リンクに『Toriatama's Web』追加。
6月25日(金)
今日は雨が降っていたので、近所のスーパー内のちょっとした休憩所みたいな感じでベンチが置いてある自販機コーナーでジュースを飲みつつ本を読んでました。すると、5歳くらいの男の子が駆けてきてベンチの後ろにしゃがみました。
「ん?どうした?」
割と可愛い子だったので、ボクに気があるのではないかと思って声を掛けると
「ダメダメ、かくれんぼだから」
と答えて両手でボクの顔を前に向き直させます。
「え?」
小さな手で頬に触られるのが気持ち良かったのでもう一度振り返りました。
「ダメだってば。ボク見付かっちゃうよ」
またボクの顔を前に向き直させます。
ふふ、可愛いなぁ。
もう一度振り返ってもいいけど、あんまりしつこくやると逃げられちゃう可能性があるからしばらくインターバルを取ります。3分くらい経ったでしょうか、誰もその子を探しに来る気配がありません。
「オニ来ないね。ジュース飲む?」
さり気なく間接キスをほのめかしつつ後ろを見ました。
誰もいません。
「あれれ?どこ?」
どこにも見当たりません。
さらに、後ろのポッケに入れてた財布も見当たりません。ボクはもう誰も信じません。
*前日の順位*
"Read Me!"=2114人中307位(103票)
6月26日(土)
うーんとねぇ、ボク今日凄いモノ見ちゃったんだ。
いや、凄いコトしちゃったんだ。
やらかしちゃったんだ!あさ起きたら部屋がカビ臭いの。
梅雨でジメジメジメしてるからショウガナイんだけど、あんまりキツいから窓開けたんだよ。
2年ぶりくらいに。
そう、2年ぶり。
今まではずっと閉めて暮らしてたの。
「なんか理由あったんだけど忘れちゃったなー」
なんて言いながら開けたの。そんでね、そんで、割と良い風が吹き込んできたから窓のそばで朝ごはん食べようと思ったの。
トーストの朝ごはんを。
ね、優雅でしょ。
ボクも優雅だと思ったんだよ。
風に当たりながらトーストの朝ごはんだよ。
映画みたい!
映画なんて観たコトないけど。
で、トーストも焼けて「さあ食べよ」ってときにちょっと用事が出来ちゃったんだ。
うん、用事。
え?
何の用事かって?
言わせないでよ、おしっこだよ。
決まってるじゃん。
優雅な朝ごはんなのにおしっこ堪えてたんじゃ話にならないからね。
急いでトイレに行ったよ。
窓開けたままでね。
窓開けてトースト置いたままでね。そしてね、用事済ませて戻ってきたんだよ。
そしたらさ、さっきまでトースト置いてあった場所がなんか変なの。
灰色のカタマリみたいになってんの。
灰色のカタマリ。
灰色地獄って感じで。
こう、何かがウジャウジャウジャーって。
いや、ウジャウジャじゃなくって
クルックゥ、クルックゥ、クルックゥ、クルックゥ
バサッバサッバサッバサッバサッバサッバサッ
クルックゥ、クルックゥ、クルックゥ、クルックゥ
クルックゥ、クルックゥ、クルックゥ、クルックゥ
バサッバサッバサッバサッバサッバサッバサッ
クルックゥ、クルックゥ、クルックゥ、クルックゥ
って感じ。
そう、ハトがトーストに群れてたんだよ、10匹くらい。
そんときになって思い出したけど、そういやここらへんハトだらけだったんだ。
だから窓を封印してたんだよ。・・・はい、今日のお話はここまで。
じゃ、ボク、今からお掃除するから。
またね〜。つーか、幼児退行でもしてないとやってらんないよ!
部屋がハト臭いよ!
*前日の順位*
"Read Me!"=2110人中368位(82票)
6月27日(日)
ごめーん、今日は日記はお休みです。・・・なんか最近やけに休みますよね。
そこで、その理由をクイズ形式でお教えしましょう。1.講義に1回も出ないうちにテスト期間に突入して落ち着かない。
2.テスト期間だから勉強中。
3.首を激しく寝違えた。
4.『おじゃる丸』スペシャルを観てまったりし過ぎた。
5.PCがイカレてて30分以上使ってると暴走する。
6.お金がなくて空腹でやる気なし。
7.犬に噛まれた。答え→2以外全部。
(範囲指定か「Ctrl+ A 」)
*前日の順位*
"Read Me!"=2124人中322位(82票)相互リンクに『栞の小部屋』追加。
6月28日(月)
充電中ですけど、悲しい話を少し書きます。今日、近所のお爺さんが救急車で運ばれていきました。
聞くところによると、お孫さんが飲んでいたコーラをお茶だと思って飲んでしまい、
「痛いっ」
と、炭酸にビックリしたっきり動かなくなってしまったそうです。
メリケン相手の戦いをくぐり抜けてきた勇者がコーラに負けました。ミナサンはこの話からどんな教訓を得ますか?(突き放したオチ)
*前日の順位*
"Read Me!"=2111人中355位(73票)
6月29日(火)
水200cc
黒砂糖100g
酒200cc
酢1、2滴・・・はい、人工樹液の出来あがりです。
じゃあコレを、嫌いなヒトの家のドアノブに塗りましょう。
ええ、ちょっと夜中に宴会をしたぐらいで怒鳴り込んでくるような嫌なヒトの家です。こうすれば、そのヒトが帰宅してドアを開けようとしたときに、 非常に嫌な気分にしてあげるコトが出来ます。
もう、手がベチョベチョに。
さらに、樹液の香りにつられてカナブンや蛾が寄ってきちゃってた場合なんて、 それをノブごと握り締めちゃってエラいコトですよ。
潰れた虫が手にベッチョリ。
うへへぇー。あ、今日はじめて来られた方には申し訳ありませんが、日記は充電中です。
なんかどこら辺が充電中なのか既に判らなくなってますけどね。
まあ、気分的に。
てゆうか、雨が降ってると屋外ネタが全て使えないからキツいです。(ネタ?)
一応、日記ってコトになってるんで、天気はウソをつけないんですよ。(一応?)
*前日の順位*
"Read Me!"=2142人中437位(70票)相互リンクに『せっけん王国』追加。
6月30日(水)
近くのアパートのゴミ捨て場に大きな冷蔵庫が置いてあります。
捨ててあるのかと思っていましたが、あまりに長い期間置いてあるので不思議に思って中を開けてみると食料品が詰まっていました。
卵、牛乳、肉など、ごく普通の内容です。
しかも、3階の部屋のベランダから延長コードが伸びて電源も入ってます。
思いっきり使用中です。もしかして、大きな冷蔵庫を買ったものの大き過ぎてドアから入らなかったんでしょうか。
返品するのも癪だから屋外に置いて使ってるんでしょうか。
その心意気や良し!
なんか感動したのでプリンを入れておいてあげるコトにしました。
しかし、持っていたコンビニ袋からプリンを出して冷蔵庫に入れようとすると
ピーッピーッ
という音が鳴り、延長コードの伸びている3階の部屋の窓から
「コラァッ、盗るなバカモノ!」
と叫びつつオヤジが真っ赤な顔を出しました。
センサーか何かがちゃんと付けてあったみたいです。「あ、ゴメンナサイ、プリンをちょっと・・・」
何故か謝る私。
「んぁぁ?プリンって何だぁ?盗るなコラァァァ!」
「いや、盗ってないですよ。入れただけ」
「盗るなコラァァァァ!」
話が通じません。
「・・・盗られるのが嫌なら小さいの買いなおせや」
「小さいのってどういうコトだバカモノ!」
「あ?大き過ぎて部屋に入らなかったんじゃないの?」
「んんなアホなコトがあるかバカモノ!」
「じゃあ、なんで外に?」
「そんなの音のせい決まっとるだろうが!」
決まってるらしいです。
「音がうるさいんだよ、音が!」
「はぁ?」
「寝てる時もブゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!」
「テレビ観てる時もブゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!」
「ビール飲んでる時もブゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!」
「アクビしてる時もブゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!」
「ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥン」
「ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥン」
「ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥン」・・・なんだ、ただのキチガイか。
私はガッカリして、冷蔵庫からビールを頂いて逃げました。
オヤジは相変わらずブゥゥンブゥゥンと唸っています。そのビールは、なんだかほろ苦い味でした。(叙情的!)
*前日の順位*
"Read Me!"=2136人中371位(80票)栞の小部屋にほんの少し追加。