前回までは四角い筒を作っていました。今度はこれを箱にしてみます。

 


前回のようにして四角い筒を作って下さい。今回の長方形は二つでいいです。


ではブラウザから上側の閉じた線形状を選んで下さい。

これを全く同じ位置にコピーします。

ツールボックスのCOPYツールから直線移動を選び、図形ウィンドウの好きなところでクリックして下さい。

見た目は変わりませんが、ブラウザに閉じた線形状が追加されました。

今まではドラッグしていたので、ドラッグした距離分移動した長方形がコピーされました。今回はクリックしたので、移動距離がありません。そのため全く同じ位置に複製されたわけです。


では筒に蓋をつけてみましょう。

ブラウザの一番上の閉じた線形状を選んで下さい。

ツールボックスのMODIFYツールから一点に収束を選びます。

図のようになります。


レンダリングしてみましょう。蓋ができていますね?


ちょっと回り道をして、今の解説をします。

編集メニューから取り消しをして下さい。一点に収束が取り消されます。


ブラウザで一番上の閉じた線形状を選んで下さい。

ツールボックスのMOVEツールから拡大縮小を選びます。

図形ウィンドウの上面図で、長方形の中央をクリックします。

次に右上から中央に向かってちょっとだけドラッグして下さい。

中央に向かって、長方形が小さくなりました。


レンダリングしてみましょう。

全てをレンダリングを実行すると、長方形の上の方にちょっとだけ面ができています。

自由曲面は線形状(=断面)をパートの上から順につなぎますので、小さい長方形と大きい長方形の間に面が作られたわけです。


さて、これを何回も繰り返したらどうなるでしょうか?

めんどくさい、と言う人は見ていただくだけで良いですよ。


どんどん面の部分が増えていって、最後には穴が無くなってしまいました。

このとき縮小をしていた長方形の大きさは0になっています。これを行うのが一点に収束です。

一点に収束をすると、対象の線形状は中央に向かって大きさが0になるまで縮小されるわけです。


では、話を元に戻します。

さっきの蓋と同じようにして筒に底をつけてみてください。

パート内で一番下の線形状を同じ位置にコピーして、一点に収束をします。

これで直方体ができました。


次のステップに移る前に、ちょっとおさらいをしてみますね。

さっきのの直方体を見て下さい。

大きさが0の長方形>長方形>長方形>大きさが0の長方形

の順に線形状(=断面)がつないであります。

自由曲面パート内では上から順に線形状をつなぐのでこのようにレンダリングされるわけです。


だからもし順番が入れ替わると・・・こんな風になっちゃう訳です。


というわけで、自由曲面を理解するポイントは

●自由曲面は断面の集合である

●パート内の上から順番に断面がつながっている

この二つです。

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