私は毎日、一番混雑する時間帯に電車に乗って通勤しています。昨日の夜はちょっとピークを外れた時間だったのですが、それでも混雑していた地下鉄に、国会の議員バッチを付けた小柄なオヤジが乗ってきました。毎日電車で国会議事堂へ通っているのかもしれませんが、参議院議員選挙も近いことですから、たんなるパフォーマンスだったのでしょう。もちろん、バッチを付けていたから議員だということがわかりましたが、今まで全然見たことのない方でした。
小泉内閣総理大臣になってから 1 ヶ月以上経ちました。かつて村山内閣のとき、河野洋平氏が自由民主党総裁になっていらっしゃったようですが、首相にまではなりませんでした。神奈川県選出議員が首相になったのは、小泉氏が初めてです。同じ神奈川県民として、小泉氏の「改革断行内閣」に期待しています。
通勤電車の混雑に、1 日の大半のエネルギーを消費しながら、私は常々考えます。東京や神奈川、よくは知りませんが恐らく大阪や愛知などもそうだと思うのですが、こういう地域に住む人は、何となくないがしろにされがちのような気がしてなりません。一体どれだけ利用者がいるのかわからない新幹線(全然関係ないんですが、新幹線っていつまで新幹線って言うんでしょうねぇ・・・もういいかげん新じゃないですよねぇ)を作るのは国家予算で、日々満員電車が渋滞するような間隔で走っている鉄道の混雑緩和は、都等の地域の予算と利用者の負担です。きっと間違いなくそれらの新幹線は、建設費用だけでなく、運営費用についても地元の人は応分の負担はしないのでしょう。これは鉄道だけではなく高速道路などにも言えることですね。
確か小学校の社会の授業で、財源の乏しい地域でも住民サービスを保証するために、地方交付税交付金制度が存在しているというようなことを習った記憶があります。その制度は間違いなく必要でしょう。地域によっては、自主財源だけでは役所や学校等の本当に基本的なサービスさえ運営できないところもありますし。しかしそのような状況の中で、国から降ってくるお金に依存し、中にはそれを担保にお金を借りてまでして、数えるほどしか利用されずにしかも利用されている時でも空席の方が多いような立派なホールを作ったり、乗降客数からは想像もつかないような駅施設を作ったりする必要があるのでしょうか?
こういうことが極当たり前のように行われています。というのも、そういう地方選出の議員が多いというのも大きな要因になっていることでしょう。選挙や国勢調査のたびに、1 票当たりの人口格差が話題に上ります。1 票当たりの人口が多い選挙区の上位として、神奈川○区というのが並びます。神奈川県民は、日本国民としては価値が低いのです。きっと選挙区単位でなく、都道府県単位での 1 票の価値を比較すると、神奈川県と島根県の差はさらに広がるはずです。なぜ格差が 1 倍に極力近付くように区割りができないのでしょうか。国民として価値の高い地域選出の議員の方ががんばっていらっしゃるからなのでしょう。地方交付税削減の話題のときに、「ふるさとをないがしろにするようなことはいけない」とおっしゃっている方がいらっしゃいましたが、私のふるさとは神奈川県です。
地方交付税に頼らなければならない地域があることはわかります。しかし、そういう地域では、「休まず・遅れず・仕事せず」の無駄な人員を削減したり、去年舗装したばかりの道路を穿り返すのを止めてみたり、経費を減らす努力を本気でやってみたりしているのでしょうか? まずできることがあるはずです。
税収を上げるためには、そこで働く人を増やさなければならない。そこで働く人を増やすためには、地域を魅力のあるものにしなければならない。地域を魅力のあるものにするためにはどうしたらよいのか? 立派なホールや美術館を作れば魅力ある地域になるのでしょうか? 満員電車で通勤している人で、住んでいる近所にホールや美術館があるというような人はそう多くはありません。東京くんだりまで経費を使って陳情に来る前に、できること、考えなければならないことはたくさんあるような気がしてなりません。経費を節減してください。
私のように、もう満員電車で通勤するのに嫌気が差していて、何かチャンスがあったら、もっと環境の良い「人間らしい生活ができる」場所へ移りたいと考えている人は、意外と多いのではないかと思います。そういう人を取り込むことを考えてみてはいかがでしょうか。
満員電車で毎日死ぬような思いをして通勤して稼ぎ出したお金が、自分達が普段辟易している状態を解消するのではなく、地方で当たり前のように浪費されていく現在の状態は、何とかして欲しいと思います。
そういった意味で、神奈川選出の小泉総理大臣には期待しています。バブルの時代のように世の中が上手く廻っているときは、総理大臣は「何もしない・何もできない」海部氏のような方が適任だと思います(実際支持率も高目でしたよね)。現在のように、いつまで続くかわからない暗いときは、何か思い切ったことを実行してくれる人が適任だと思っています。その政策が、時に期待を裏切るようなものであったとしても。そして、結果的にその政策が良い結果をもたらさなかったとしても、必死に実行しようとしたということが評価されるべきだと思います。私は支持政党無しの、いわゆる無党派層の選挙民ですが、小泉内閣は支持します。
今日は何となく普段考えている政治に対する不満のようなものを書いてみました。不満であって、あまり建設的な意見ではないと思います。誰もが不満を持っていて、その不満を克服しようと努力するからこそ、人は発展するのだと思います。ということで、この文章を読んで気分を害されてしまわれた方や、憤りを感じた方は、どうかその広いお心で「フーン」と読み飛ばしてくださいますようお願いいたします。