- 貪不得勝
- むさぼれば勝ちを得ず
欲深はかえって損を招く。
- 入界宜緩
- 界に入りてはよろしく緩なるべし
相手の勢力圏内では緩やかに打つ。
- 攻彼顧我
- 彼を攻めるには我を顧みよ
相手の石を攻めるには、まず足場を固めてから。
- 棄子争先
- 子を棄てて先を争え
つまらない石は捨てて先手を取れ。
- 捨小就大
- 小を捨てて大につけ
小さな利益より大きな利益。
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- 逢危須棄
- 危うきに逢わば、すべからく棄つべし
危ない石は、大きくならないうちに捨てるのがよい。
- 慎勿軽速
- 慎んで軽速なるなかれ
軽く速く大場を稼ぎまくれば、かならず薄くなる。 手厚く打つべきところは、たとえ足が遅くともしっかりと打っておくのがよい。
- 動須相応
- 動かば、すべからく相応ずべし
相手の動きに応じてこちらも動く。着手は敵味方相対的なもの。
- 彼強自保
- 彼強ければ自ら保て
相手が強いところでは保身を専一にする。「厚みに近寄るな」
- 勢孤取和
- 勢い孤なれば和を取れ
孤立した石は欲張らないで、いい加減の相場で治まるのがよい。
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