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政治

  1. 苛政猛於虎(礼記(らいき)

    苛政(かせい)は虎よりも猛(たけ)

    「苛政」とは、苛酷な政治の意。


  2. 天下多忌諱、而民彌貧(老子(ろうし)

    天下に忌諱(きき)多くして、民(たみ)いよいよ貧し

    「忌諱」とは禁止令のこと。


  3. 衆怒難犯、専欲難成(左伝(さでん)

    衆怒(しゅうど)は犯(おか)し難く、専欲は成り難し

    大勢の人間の怒りには抵抗しがたく、自分一人の欲望を遂げようとしてもむずかしい。


  4. 君者舟也、庶人者水也(荀子(じゅんし)

    (きみ)は舟なり、庶人(しょじん)は水なり

    君主は舟、人民は水である。(人民しだいで、安定もし、転覆もする。)


  5. 公事有公利、無私忌(左伝(さでん)

    公事(こうじ)には公利(こうり)ありて私忌(しき)なし

    公的な仕事に携わる者は公(おおやけ)の利益だけを追求すべきで、
    個人的な感情を交えたり私的な利益を追求してはならない。



  6. 善待問者如撞鐘(礼記(らいき)

    (よ)く問いを待つ者は鐘を撞(つ)くが如し

    「善く問いを待つ者」とは、立派な教師、
    「鐘を撞く」は(教えを受ける方の)叩き方いかんで、大きくも鳴れば、小さくも鳴るの意。



  7. 牝鶏之晨、惟家之索(書経(しょきょう)

    牝鶏(ひんけい)の晨(あした)するはこれ家の索(つ)くるなり

    (鳴いて朝を告げるのは雄鶏(おんどり)の役割であるのに、しゃしゃり出て)
    牝鶏(めんどり)が朝を告げるのは家を滅ぼす元である。



  8. 糟糠之妻不下堂(後漢書(ごかんじょ)

    糟糠(そうこう)の妻は堂より下(くだ)さず

    若い頃、糟(かす)や糠(ぬか)を食って苦労を共にした古女房は、
    偉くなって金がたまっても、棄てたり粗末に扱ったりしてはならない。



  9. 治国之道在乎寛猛得中(宋名臣言行録(そうめいしんげんこうろく)

    国を治むるの道は寛猛(かんもう)(ちゅう)を得(う)るに在り

    国を治めるコツは、寛(ゆるやか)と猛(きびしさ)のバランスをとることにある。


  10. 国士無双(史記(しき)

    国士無双(こくしむそう)

    国を背負って立つような人物は二人といない。


  11. 大道廃有仁義(老子(ろうし)

    大道(たいどう)(すた)れて仁義あり

    仁だ、義だ、と道徳の高揚が声高に叫ばれるのは、大道(無為自然)が見失われてしまったからだ。


  12. 兵者凶器也、争者逆徳也(尉繚子(うつりょうし)

    兵は凶器なり、争いは逆徳なり

    武器はしょせん人殺しの道具であり、戦いは徳に反する行為である。


  13. 朝三而暮四(荘子(そうじ)

    朝三暮四(ちょうさんぼし)

    実質は同じなのに、目先の差別にとらわれる態度を笑ったことば。
    猿の餌の栗を「朝は三つ、夕方は四つ」にすると言うと猿どもが一斉に不満の声をあげたので、
    「では、朝は四つ、夕方は三つ」と提案すると猿どもはたちまち機嫌をなおしたという寓話による。



  14. 天道是邪非邪(史記(しき)

    天道(てんどう)是か非か

    天道(天の摂理)は、はたして存在するのか。
    (「天道は公平無私であって常に善人に味方する」という思想に
     「史記」の作者司馬遷が疑問を投げかけたもの)



  15. 杞憂(列子(れっし)

    杞憂(きゆう)

    いらぬ心配であること。杞(き)という国の男が、天と地がくずれたらどうしようかとか、
    日や月や星が落ちてきはせぬかと心配で夜もおちおち眠れなかったという寓話による。



  16. 内言不出、外言不入(礼記(らいき)

    内言(ないげん)は出(い)ださず、外言は入れず

    「内言」とは、家庭内の問題、「外言」とは、仕事上の問題。


  17. 去無用之費、聖王之道、天下之大利也(墨子(ぼくし)

    無用の費(ついえ)を去るは、聖王の道にして天下の大利(だいり)なり


  18. 民無信不立(論語(ろんご)

    民、信なくんば立たず

    信義が失われては、社会そのものが成り立たない。


  19. 養子不教父之過、訓導不厳師之惰(古文真宝(こぶんしんぽう)

    子を養(やしな)いて教えざるは父の過ちなり、訓導して厳ならざるは師の惰(おこた)りなり


  20. 不患寡而患不均、不患貧而患不安(論語(ろんご)

    (すくな)きを患(うれ)えずして均(ひと)しからざるを患う、貧しきを患えずして安からざるを患う

    (為政者が心がけるべきことは、)国を富ますより、まず富の不平等をなくすこと、
    人口を増やすことより、まず人民の生活を安定させることである。



  21. 道在爾、而求諸遠(孟子(もうし)

    道は爾(ちか)きに在り、而(しか)るにこれを遠きに求む

    (人間のふみ行うべき)道は、高遠なところではなく、日常の身近なところにある。


  22. 家有賢妻、丈夫不遭横事(通俗編(つうぞくへん)

    家に賢妻(けんさい)あれば丈夫(じょうふ)は横事(おうじ)に遭(あ)わず

    家に賢妻がいれば、夫は、思いがけない事故、悪事に巻き込まれることはない。


  23. 玉不琢不成器、人不学不知道(礼記(らいき)

    (たま)(みが)かざれば器(うつわ)を成さず、人学ばざれば道を知らず


  24. 桀紂之失天下也、失其民也(孟子(もうし)

    (けつ)(ちゅう)の天下を失うやその民を失えばなり

    夏(か)の桀王、殷(いん)の紂王が国を滅ぼしてしまったのは、人民の支持を失ったからである。


  25. 順徳者昌、逆徳者亡(漢書(かんじょ)

    徳に順(したが)う者は昌(さか)え、徳に逆(さから)う者は亡(ほろ)

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