海上自衛隊呉史料館
てつのくじら館

2008年2月28日


「てつのくじら館」は、広島県呉市にある海上自衛隊の史料館で、本物の潜水艦「あきしお」がそのまま地上に展示されています。潜水艦の展示することは、海外にはありますが、全体を陸揚げしての展示は、私は聞いたことがありません。「あきしお」に隣接して掃海を中心とした展示館があります。

「てつのくじら館」のHPはこちら http://www.jmsdf-kure-museum.jp/

「あきしお」内部は公開されていますが、発令所は撮影禁止でした。発令室内部は、左前方に航空機のような操舵輪が2組(まるで窓の無い大型旅客機のコクピットです)、左側面に各種バルブ類。中央に潜望鏡、右側面にソナーやレーダ表示装置、右後方が海図台です。深度計や圧力関係の表示機は、潜航深度がわからないように、数値表示の無い目盛のみの展示用に交換されています。また、ソナー表示装置は、完全なダミーで、真偽不明の表示写真が貼り付けてありました。
発令室の下が魚雷発射管室で、発令室の床の一部をガラス張りに改装して、見れるようにしていました。

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横断歩道上から撮影した「あきしお」の全景。街中に、ごろっと、潜水艦がある風景はそうありません。左側が大和ミュージアムになります。 隣接するビルと比べても大きさがわかります。こんなもん、海から引き上げて陸に展示するアイデアに脱帽です。艦首下に丸いものは、碇です。 艦尾形状。スクリューは、展示用に交換されています。実物は別な形状でしょう。スクリュー下部の突起部は、ソナーか超長波アンテナの曳航用か? 艦首真下から、前方を撮影。左右に中排水口が並び、その前の円形の窪みに、円形の碇が巻き上げられてはまり込みます。
 
展示館からセイル部を撮影。セイル上は、右からアンテナ、昼間用潜望鏡、夜間用潜望鏡です。 展示館内部に展示されていた機雷。手前がロシア製、奥がイタリア製の感応式機雷です。 今は使われなくなったDASH。リモコンヘリコプターで、目標上空で魚雷を投下します。稼働率が低く、即応性の高いASROCKに取って代わられます。