静内駐屯地創立記念

2013年7月21日


静内基地(北海道新ひだか町)には、第七高射特科連隊が駐屯していますが、対空射撃場も設置されています。全国の陸上自衛隊のみならず航空自衛他の対空部隊がやってきて、対空機関砲や地対空ミサイルの実射訓練を行う、対空射撃のメッカになっています。そして、創立記念には、対空機関砲や地対空ミサイルの実射を一般公開しているので、行ってきました。 ミサイルの実射を見ての感想ですが、ミサイルの交戦は、人間の知覚できる範囲を超えて行われます。標的を視認できないうちにミサイルが突然発射され、命中の瞬間も命中地点わかりません。距離感が日常ではありません。  

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実射に備えて待機中の87式自走高射機関砲。画面奥は海です。海上に向けて射撃します。撃った砲弾は海面に落下しますので、実射時には射撃海面への船舶の進入は禁止されます。 左の砲を発砲しています。発砲煙がマズルブレーキのにより、2方向に分離されています。 運よく曳光弾が写りました。シャッタースピードは200分の1ですから、5m秒の間に35mm砲弾はこれだけの距離を飛翔します。 曳光弾は、何発か毎に入っていますので、撮れるか運しだい。秒7コマの高速連射で50コマぐらい撮影して写っていたの左と上の2弾のみでした。
87式の実射のあとは対空ミサイル実射の予定でしたが、射撃場海面に船舶がし進入したので、午後に延期。場を持たせるために87式が展示機動を行います。姿勢制御で車体を前方に傾けています。 砲塔上の円形の射撃レーダの右にTVカメラらしきものが装備されています。87式に限らず、現代の戦闘車両には光学機器たくさん装備されています。戦闘車両の能力は光学機器の性能できまるのかもしれません。 いよいよ対空ミサイルの実射。最初に標的曳航機(無人機)を発射します。オレンジ色の物体が発射を待つ曳航機。派手なオレンジ色の炎が吹き上がったら、あっという間に画面から消えました。 発射後上昇中の曳航機は、ロケットで発射され、ジェットで飛びます。このオレンジ色を打ち落とすわけではありません。曳航機が曳航する標的めがけてミサイルを発射します。
コンクリート壁に囲まれた射点で待機している81式対空誘導弾。赤外線誘導ですので、標的は赤外線を放出するフレアです。 目標を捕らえるとランチャーが小刻みに動きます。そして発射。何のアナウンスもなく発射されるので発射の瞬間を写すのは困難です。 飛翔中のミサイルが引いた煙。飛翔経路が見えます。使用したのは演習弾で、弾頭には炸薬はなく、命中すると黒煙を出します。 ピンボケで申し訳ない。画面中央の黒点が命中を示す黒煙。画面を横切る細い白煙は、標的機が出したスモークです。黒煙から画面奥に向かう白線はミサイルの白煙。標的に命中です。距離は10Km強です。肉眼ではかろうじて黒点が見える。ぎりぎり有視界戦闘か。これが現代の交戦距離でしょうか。
海上近くに曳航機を呼び寄せ、パラシュートで回収します。機体は海面に着水しますので、回収のため漁船がチャーターされます。曳航機は、射撃場から20km〜10kmの空域を旋回していましたが、肉眼ではみえません。視認しやすくするためにスモークを出してくれるのですが、スモークは見えても、スモークの先の機体はみえません。 これが標的曳航機です。全長2mほどです。視認しやすいようにオレンジ色に塗られていますが、10kmも離れれば、まったく見えません。 これは展示されていた偵察用の無人ヘリコプタ。正式には「遠隔操縦観測システム」。大きさは標的曳航機と同じぐらい。つまり、これも肉眼で見つけるのは難しいということです。 93式近距離地対空誘導弾。91式地対空誘導弾と同じミサイルを8発搭載。助手席に射撃用コンソールがあります。コンソールを見ると、単に91式を8発搭載しただけでなく、射撃指揮装置などにより、いろいろできるようです。