ENTRANCE>SCENARIO>SF-5TH>Vol-1
第1話
「あにきたちのなつやすみ」
今回予告
「真夏の日差しが照りつける中、今日も沢山の人が海水浴を楽しんでいる。
しかしある海岸では謎の男達によって海岸が占拠されていた。
この物語は、海岸に自由と秩序を取り戻した冒険者達のお話である(ちとおおげさ)。
」 |
Seven Fortress Custom キャンペーン |
「白竜の守護者」 第1話 「あにきたちのなつやすみ」 |
・・・一つの過ちが、世界の崩壊への始まり・・・ |
なお、シナリオの内容は予告もなく変更される場合があることをご了承ください。 |
シナリオキー
超兄貴 | 筋肉マッチョのクリーチャー。それ以外の何者でもない。 |
封印の剣 | 破壊の可能性を封印している物。 |
事前での設定
プレイヤーの皆に送ってもらっていたキャラクター設定です。
これを元に導入と展開を微妙に修正しています。
キャラクター名 |
設定 |
ネディフィス | ある集団(騎士団)に追われている。 |
リュール | 魔王の力の欠片を宿している。勇者を護衛している。 |
ルクスフィーナ | 学校の先生。 |
ラグロフ | ある方に助けられた恩を返すため、「勇者を導く」という頼みを聞いた。 |
シナリオ概略
「追われし者達」
勇者「ネディフィス」と「リュール」は逃亡の生活を送っていた。
襲われる覚えも無い、ただ解るのは逃げなければ騎士団に殺されるということのみ。
二人は大神殿にかくまわれて、久しぶりの平和を満喫していた。
しかし、ここにもまた刺客がおくられてきたのである。
「謎の男」
二人を助けたのはクローゼットから現れた「ラグロフ」だった。
(しかし、何故クローゼットにゲートが繋がっていたのか・・・永遠の謎である。)
二人はラグロフの現れたゲートから神殿を脱出することができた。
「消えた生徒・・・出会い」
一方そのころ、小さな都市のある学校では海岸で生徒が消えたという事件が起きた。
担任である「ルクスフィーナ」は生徒が消えたという海岸へ行き、光が見えたという岩場へついた。
海岸で生徒の事について聞き込みをしていると、岩場のほうで光が見えた。
光の出ていた岩場の下に空間があることを突き止めたルクスフィーナは攻撃魔法を放つ。
穴のあいた岩場から出てきたのは、神殿から抜け出した三人だった。
「波に乗る兄貴達」
海岸に人気の無い原因は、海にでるクリーチャーのせいとのうわさだった。
そいつらはこの海岸の良い波が気に入ってやって来たのだという。
そして、この海岸を正式に所有しているという証書も持っていた。
「ルクスフィーナ」に至っては見苦しいとの理由だけで魔法をぶっ放すという始末。
これによって、証書は跡形もなくなってしまった。
(ちなみに直接狙った魔法はサンオイルに弾かれてしまい、無効・・・)
市民の海岸を私物化しているとの事に八つ当たりしたい怒りを覚えた一行は土地を譲った魔術師のいる岸壁の洞窟へ向かった。
(だからきちんとした証書だって言ってるのに・・・)
「はちゃめちゃなダンジョン」
研究所に向かう洞窟は恐ろしいほどばからしいおそろしいトラップがあちこちに存在した。
とりあえず、一部を掲載しておく。
[錆付いた宝箱]
錆びて空かなくなった宝箱。
とはいえ非破壊属性なので壊して中身を取るという事は出来ない。
筋力ジャッジにてこじ開ける事が出来る。
[クリーチャーの書割]
演劇などに使われる平面に背景が書かれた舞台道具。
幻術が施してあり、遠くから見ると本物のように見える。
しかし、偽物とわかってしまえばなんて事は無い。
なお、攻撃を1撃加えるだけで解除(破壊)することが出来ます。
[触れてはいけない宝箱]
触れただけで爆発する宝箱。解除は慎重に・・・。
[監視の目]
通路全体に赤外線のセンサーが張り巡らされている。
センサーに見つかった場合、レーザーで攻撃をされる。
止めなくても通る事は可能だが、器用度にて22の
ジャッジが必要である(赤外線が見える場合は18)。
[算術博士]
謎賭けをしてくるトラップ。
3回発動するか、全問正解すると解除される。
問題は1桁どうしの計算問題を10問。
ただし、即座に回答することが必要。
不正解の場合、攻撃力20(海)の魔法ダメージを与える。回避は不可能。
ただし、HPにではなく所持金(Gp)にダメージを与える。
払えない場合は借金となる。
[早口大会]
合言葉を言わないと空かない扉。
その合言葉は「生麦、生米、生卵」を3回。
もちろん、舌をかんだり、ゆっくり言ったのでは空かない。
「マッドサイエンティスト」
悪趣味なトラップを抜けて、奥にある研究施設についた。
そこには怪しげな研究をに没頭している研究者がいた。
そこには研究実験に巻き込まれて転送されたという「生徒」もいた。
部屋には怪しげなトラップやら、世界崩壊の預言書、いわくつきの魔術書など・・・。
話を聞く振りをしながら壊したり、本燃やしたり、研究の邪魔したりとやりたい放題です。
正義の名のもとに悪事を働いているというのはこういう事を言うんだろう。
研究の邪魔をされたと激怒した研究者は最後のトラップを起動した。
「VSゴーレム」
あっけなく倒された記憶があるだけです。
「崩壊の始まり」
巨大な魔方陣とその中央に剣が刺さっているという部屋についた。
剣を抜こうとするとのを必死に止めさせようとしている研究者を無視して勇者は剣を抜いた。
白き竜が紅く染まってゆく、世界が崩壊してゆくそんなイメージを見た。
「世界崩壊の予測」
この研究者が行っていた最大の実験、それは世界崩壊の予測だった。
ありとあらゆる未来を予測し、できることならそれを未然に防ぐための。
魔方陣はそのためのものであり、中央に刺さっていた剣は「世界崩壊のシュミレーション」が現実世界に及ぶのを防ぐ役割をしていた。
そして、剣を抜いてしまった時、その崩壊の予測のひとつ「白竜の伝説」が現実になろうとしていた。
「逃亡」
そんなことをしている間にこの洞窟は騎士団によって包囲されていた。
逃げ場を失った一行は研究者が実験していた「瞬間転移装置」にて辛くも脱出したのである。
「エンディング」
伝説では「白竜が紅く染まる時、世界は滅びる」とある。
その白竜にあうため、白竜のいると思われる山へ向かっていったのである。
(それには研究者が速攻で作った「ドラゴン白竜レーダ」という存在があったことを忘れてはならない。)
「追加演出:リュール」
自分の目の前には巨大な圧力を感じさせるお方がいる。
自分に隠されている巨大な「闇の欠片」を分け与えてくださった。
そうして、徐々に闇に心を侵食されてゆく・・・。
「追加演出:ラグロフ」
ラグロフは盲目の女性の前にいた。自分が主と認めている唯一の方だ。
彼女は言った「勇者を導いてください」と。
GM感想
このシナリオはキャンペーン導入という意味であまりこった事はしていません。
パーティとしてまとまってくれればそれで良しという意味では無事に終わったと思います。
シナリオの裏テーマは「人間達のエゴ」とでも言えばいいのでしょうか。
いくら知性と理性のあるクリーチャーでも人間にしてみればクリーチャー。
ましてや外見が・・・・と来れば嫌でも化け物扱いです。
それはいくらクリーチャー側が事を平和に片付けようとしたとしてもです。
(まあ、確かに人間の常識では考えにくい事もしてますが、それは人間社会での一般常識を知らないというだけ。
それを勉強しろと言っても人間社会からは追い出されるのだから・・・。)
しかし、人間は醜いものを嫌う。自分と相反する物は認めない。
そうやって人間との間に溝が出来てしまったということです。
今回、プレイヤー達は追ってから逃げたため、彼らと人間との交渉がどうなったのかを見ていません。
その辺については第2話での「敵」で予測してもらって、第3話で明らかにしていこうかと思います。
今回、ダンジョンといってもはちゃめちゃなトラップをばら撒いてみました。
[算術博士]と[早口大会]は自分的にはお気に入りです。
[算術博士]で重要なのはプレイヤーとの駆け引きです。足し算を連発した後に引き算とか・・・。
ペナルティもキャラクターを殺すことも無く、またそれでいてキツイダメージかと思います。
(キャラクター作成時の時に借金しているキャラクターは多いですからね。)
[早口大会]は何度も挑戦できるのでプレイヤー全員が練習し始めたりすると楽しい。
ここは「器用度ジャッジ」なんて使わずにロールプレイしてもらうのが正しい遊び方です。
[監視の目]は判定が厳しくなっています(あくまでこのLVでは、ですが)。
プラーナを使って力ずくでも良いですし、工夫をしたならボーナスを与えるといいかと思って作りました。
まだまだへんてこなトラップを作っていたのですが、次回以降にとっておきましょう。
追加演出は完全にプレイヤー任せです。
追加設定として次話以降に組み込んでゆくつもりです。
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