第2話 |
[戻る] |
少年が校外へ一歩足を踏み出した瞬間、その視界は緑の薄いカーテンのようなものに包まれた。
さして濃くないもやのようなもののはずなのに、車も校舎も隣を歩いているはずの幼馴染の姿さえ見えない。
いや、それどころか、下校する生徒のざわめきも排気ガスの臭いも感じられない。
少年は不安げにあたりを見回す。
まるではぐれた雛のようにおびえたまま・・・。
[GM]
君が香奈子を探してあたりを見回していると、ズシーン、ズシーンという音と共に体長数メートルの化け物が現れます。
[光]
なんだぁ、これぇっ!!!
[GM]
と叫んだ瞬間、その化け物の横腹になにかがチュドーンという音と共にぶつかります。
そして、ガンナーズブルームに乗った白いコートを着た金髪のお姉さんが
「なんでこんなところにいられるの!?あなたウィザード?」
と聞いてきます。
[光]
な、何ですか、それ・・・。
[GM]
「何も知らないってことは目覚めたばかりね・・・。」
ピポパ。
「こちら02、結界内に未確認のウィザード発見。至急保護されたし」
「アネさん! こっちもきついんだからそんなこと・・・」
「うっるさいっ! さっさっとこっちに来なさい!」
ピッと携帯を切って、
「少年、名前は?」
[光]
み、水無月光です・・・。
[GM]
遅いわね。もう、めんどくさい」と君を抱きかかえてそのままビューンと。
ちゅどーん、ちゅどーん、ちゅどーん
[GM]
「プラズマカノン発射」
「気をつけてくれよ、ネエさん、もう少しで巻き込まれるところだったじゃないか」
「それも仕事よ」
と、戦闘終了
[GM]
「私達わね、あのような異世界からの化け物を退治するのがお仕事なの・・・」
[光]
ウィザードになったつもりないんだけど・・・
[GM]
「なら今なりなさい」
[竜崎・誠・紅神]
強引だ・・・*3回
[GM]
「そのうちあなたもまきこまれることになるんだから、心構えはしておいたほうが良いわ。
最近だれかがここいらにゲートを開いたみたいでねえ。ふう、温泉行きたい・・・。
というわけでいっしょに働かない?」
[光]
えぇ〜っ、でも〜
[紅神]
ナンパされてるんだよ!
[GM]
「アネさん、ショタ・・・」
ちゅどーん!(笑)
「あいたたたた、危うく死ぬところだった・・・。あの男の前ではあんなに猫かぶっているの・・・」
ちゅどーん!
「アネさんごめんなさい、もう二度と逆らいません・・・。
で、このチビが結界内に侵入してきたウィザードもどき?」
[光]
もどきって・・・
[紅神]
さあ、ここで勇者らしい行動を・・・・。
ガタガタ、ガタガタと震えてるとか、ひざまづいて逃げるとか。
[紅神]
僕には守れませんと言って現実逃避するとか。
[GM]
「まあ、いいわ。そう、そのうちあなたにも必要になると思うから」
とウイッチブレードプレミアムエディションを出す。
ちなみに彼女の乗っている箒も特別だ。
[紅神]
カーゴキャリアーが二つ!
[GM]
そんなわけあるか!
[光]
い、今、どっから出しました?
[GM]
「いいから、いいから」
と君に近づくとズブズブっと君の中に刀身が消えていく。
[光]
えっ、え〜っ!
[GM]
「私たちにはね、月衣と呼ばれる不思議な結界があるの。
そこにはいろいろなものを収納できるのよ。これもあげる」
とエネルギーブースター一個。
「あ、あと特別にコレもあげるわ」
と防具一式。
[紅神]
あと特別にこのカーゴキャリアーも・・・
[全員]
持てません!
[GM]
最後に今度魔法を教えてあげると名刺をもらいます。
アリシアと書いてあります。
「それじゃ、まったねぇ〜」
まどろみからゆっくりと覚めるように世界が戻っていく。
怪物も魔女も視界を覆っていた霧さえもまるで夢であったかのように消えていく。
ただ一人自分と世界の関わりが変わってしまったことを自覚していない少年を残したまま。
[GM]
「光、見ぃつけた」
ベシッ
「あんたいつのまに消えたの?」
[光]
・・・今、怪奇現象に巻き込まれてさぁ・・・
[GM]
「何、寝ぼけてるのっ! 寝ぼけるのは文化祭が終わってからにしなさい」
[光]
僕は何役なんだろう?
[紅神]
その前に何の劇するんだ?
実は何の劇をやるか決まってなかったので意見交換の結果「逆シンデレラ」に決定。
(「じゃあ、ドワーフ役で」「それは白雪姫。寝ぼけてるだろう」「う、3年寝太郎が」「PLまで毒されているな」)
光をシンデレラ、皆で母、姉、魔法使いをやることになった。
だがそんな日常も終わりを告げつつあった。
[GM]
翌朝、先生が来てるのに皆勤賞を狙っているはずの隣の北川の席が空いている。
[光]
香奈子に聞いてみる。
[GM]
「北川? そんな人うちのクラスにいないわよ、また寝ぼけてるの?」
[光]
えっ・・・。
[GM]
「みんな注目、今日は新しい先生が来るぞ」
[竜崎]
この前怪我をした高山先生のかわりに赴任した漢・竜崎岩男です。どうぞよろしく。
[GM]
「先生には今度設立されたラグビー部の顧問もやってもらうことになっている。」
[竜崎]
熱血をもってラグビーをやりたい者の参加を待っている!
[紅神]
「光、お前ラグビーでもやって体鍛えたほうがいいんじゃないか」(←級友西山)
[光]
え、僕は演劇部だから・・・
[西山]
「掛け持ちゃいいじゃん」
[GM]
「ダメよ。光はシンデレラ役なんだから」
[西山]
「香奈子の方がラグビー強そうだよな」
[GM]
「なんでよぉっ!」 バキィッ!
[誠]
「西山ぁぁ〜〜!! あれほど瀬田さんにさからっちゃいけないって・・・」(←級友B)
[光]
うわ〜ぁ、バイオレンスだよぉぉぉ・・・。
勇者が目覚める日が来ることを願いつつ次回に続く!!
[戻る]