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TRPG REPORT No.09 「TRPGの世界は等価交換?」
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Update 2004/06/20
「等価交換」というのは、
「等しい価値を有するものを相互に交換すること。」
という風に辞書に載っている。
今回はTRPGの中の交換について考えてみたいと思います。

◆特殊能力◆
ほとんどのルールには技能などと呼ばれる特殊能力があります。
(魔法や特技、能力などのこと。ここでは特殊能力で話を進めます。)
キャラクター作成時には特殊能力を選んで取ることとなるのですが、もちろん無限には取れません。
それは、ルールによって異なりますが、個数の制限や、ポイント消費制などが一般的です。
強いキャラクターを作ろうと思ったらこの制限の中で最適なのを選ぶことになるでしょう。
取得のコストと効果を比較して対等、もしくはコスト以上の価値がある特殊能力が魅力的なものということになります。
強いキャラクターを作るのが得意な人はこの見積もりが(無意識でも)できてる人なんだと思います。

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◆コスト◆
得た特殊能力を実際に使うのには「コスト」と呼ばれる代価を消費するものが半分を占めています。
ここでのコストというのはMPなどのポイントを消費するもの、回数制限付きでその回数を消費するもの、 行動を消費するもの(待機系に多い)などが一般的です。
MPなどをコストにするものは比較的何度もつかえる特殊能力です。コストは軽いといえるでしょう。
コストが安い分、効果も低めになってしまいますが、その分小回りが効くともいえます。
回数制限のコストは他のコストと比べて重いものです。コストが重い分、効果も特殊なもの、強力なものが多くなります。
行動を消費するというのは1回分行動が遅くなることになります。コストの重さは中間ぐらいでしょう。 このタイプのコストを持つ特殊能力は1回使用するとしばらく続くものが多く、長い目で見るとコストと見合った効果になってます。

特殊能力のコストは一般的に効率が良いものがほとんどです。
同じ燃費でも特殊能力を使うことでより高い効率を出すことができるわけです。

自分のコストの考え方は
・普段できないことをする能力 → コストは高め
・普段できる事をより良くする能力 → コストは安め
というのがあります。
できない事を無理にするのは負担も大きいのではないかと考えるからです。

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◆シナリオ中◆
TRPGのシナリオの中にも数多くの交換が発生しています。
アイテムや情報を買う為にお金を渡せばれっきとした交換です。
基本的には等価交換でしょうが、状況によっては値切ることもできますし、ぼったくられることもあるでしょう。
脅してお金を奪うというのも、「怪我したくなければ金よこせ」という(理不尽極まりない)等価交換なのかもしれません。

恩がある人に対して協力する、という導入方法、これも等価な交換です。
良いことをしてもらったのだから、自分も返してあげようという考え方です。
言っておきますが、「恩を仇で返す」のは等価交換ではありませんので私は遠慮します。

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◆終わりに◆
今回、なんでこんな文章を書いたかというと、TRPGのバランス調整をしている際に、 コストってほんとに等価に作られているものなんだろうかと、ふと考えたからです。
コストと得られる効果を天秤にかけたとき、つりあっていない物は結構多いはずです。
ルールやデータを作る際のちょっとした参考になれば幸いです。
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更新内容
[2004/06/20]
・ご指摘を受けて文章の不自然な箇所を修正しました。
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