TRPG REPORT No.01 「ファイヤーボールの正しい使い方」/執筆:かに |
[戻る]/ 2004/12/17追記 |
戦士が前で攻撃して、魔法使い達が後ろから魔法で援護をする。
良くあるシチュエーションである。戦闘時におけるパーティープレイの基本とも言っていいでしょう。
次に私の参加したトークで実際に起きた例を元に作った、戦闘中の会話をあげます。
※ラストを飾る戦闘の最中です。キャラクターの位置を表すのにへクスを使っています。たしかに、ルール上「半径3m」と書かれている訳だからファイターは無傷でよいのでしょう。
GM:さて次はソーサラーの番かな
ソーサラー:ではファイヤーボールの魔法をこのへクスを中心にしてかけます。
GM:仲間のファイターが巻き込まれないか?
ソーサラー:いやファイヤーボールの魔法は半径3mだから。
GM:まぁ、たしかにその直前のへクスまでが範囲になるのはわかるが・・・。
ファイター:俺が危険とは思ってくれないわけ?
ソーサラー:ルール上、問題が無いわけだし。いいんじゃないの?
まず第一に、「戦闘中の場所に必ずしもヘクスは存在しない」ということです。
へクスは距離と位置を表すために便宜的に使っている物で、ほとんどの場合戦闘中のその場所に描かれている訳ではないでしょう。
そういう「ものさし」も無しにキャラクターは距離をそこまで正確につかめるのでしょうか。
ファイヤーボールの効果範囲が「半径3m」と書かれてあっても、厳密にいつも3mなのでしょうか。
術者のコンディションや状況によって多少の誤差が出てこないとは考えにくい訳です。
そこでソーサラーは、巻き込んでしまう危険性を考えて行動すべきでしょう。
「おい、ファイター。そこからはなれろ。」という言葉の一つ、かけてやればいいのですから。
これをルールでサポートするのなら以下のようなものはどうでしょうか。
<ルール案1>ちょっと処理は面倒になるのが問題になるが「現実的」ではないでしょうか。
まず、戦闘前に「合図」を決めておく。
合図を送って、それに気が付けは範囲ぎりぎりの所にいるキャラクターが巻き込まれる事は無い。
簡単で見つかりやすい合図だと敵にばれる恐れがあり、ばれた場合は敵にも同様のボーナスが与えられる。
不意打ち等の場合、その状態が解除されない限り合図を送っても意味がない。
なお、合図は言葉でも、身振りでも構わない。
(例えばテレパシーならば気付かれる事はまずないでしょう)
<ルール案2>なんていうのはどうでしょうか。
魔法の発動の前に1D6を行う。
1〜3の場合、通常に魔法を使える。(巻き込まない)
4・5の場合、躊躇してしまう。(行動が出来ない)
6の場合、味方を巻き込んでしまう。(予期していない事なので、魔法の回避・抵抗不可等のペナルティーが付く)
なお、上記2つのルールは「味方」のみに影響します。
あくまでも魔法を使うのをためらわせるルールですし、判定回数を減らすためです。
こんな事を書いてみましたが、この意見についてご意見のある方はメールにてお願いします。
面白い意見やアイデアはこのホームページで公開しようとも思っているので、ホームページで公開しても良いかを同時に記入してください。
このページを見てメールを頂いたので本人の許可のもと掲載させて頂きます。
相当前にメールをもらっていたのですが掲載が遅くなってしまって申し訳ありませんでした。
いつも楽しく拝見させていただいております。 レーティングや一覧を見て、いつも参考にさせていただいております。
実はへクスの問題は以前ぶつかった事があります。
まあ、その場で解決作を提示できずに、それが問題で喧嘩別れという結果を招いてしまったわけですが、その後、TRPGシステムを自作する機会がありまして(現在もちまちまと進行中)考えたのが「範囲のための達成値」でした。
もちろん、ヒントは「ファイア・ボールの使い方」を見ていてなんですが・・・
「範囲のための達成値」について
本来の成功失敗の判定値のほかに「範囲」の達成値をつける。
成功失敗の判定時に、範囲の達成値を設定する。
例)
ファイア・アローの場合、効果範囲が狭いため、以下のように設定
数字の見方
一度実験をしてみたんですが、レベルが低いなんちゃって魔法使いが後先考えず魔法を乱発すると、辺りに怪我人の山が・・・・
なんちやってTRPG製作者 仲村 一
PS 差し支えなければまた書かせていただきます。 |