CAN-CAN/マンハッタン不夜城


久世さんのトップお披露目である!!
東宝で2回観た。

「CAN-CAN」は谷脚色でどうなることかとハラハラしてたんだけど、それなりに面白かったのでホッとした。
オリジナルでなくてホントに良かった〜〜〜!!
まあ相変わらずフォレスティエとピスタッシュが惹かれ合っていく過程とかはずさんだけども(笑)、
もう最後はゲロゲロなハッピーエンドだし、カンカン総踊りはサイコーだし、
風花のクルクルターンはテクニカルだし、久世さん楽しそうだし(笑)、まあいっか!!って感じでした。
(ファン心理。)
ま、脚色のへぼさを、
役者と音楽の良さ、そしてしっかりした原作が救ってくれたって感じよね!!




久世さんのフォレスティエは、役はつまらん!!(笑)
しかし、地の人の良さ、柔らかさ、優しさ、温かさが生きていて(特に後半。)、
それなりに良かったのではないかな〜。
ピスタッシュに惹かれて行く過程は、脚本に書かれていない分、
久世さんなりに、そして久世さんらしく!丁寧に演じられていたしね。
特に監獄にいるピスタッシュを訪ねて、その後の「I'm In Love」のところなんか凄く良かったよ。
フォレスティエの不器用さ、自分の気持ちに対する戸惑いがとっても感じられたもん。

歌も全般しっとりしててすご〜い良かった。
初めの「I Love Paris」から感動したもんな。
こんなに歌上手かったっけ??などと思った。
そういえば、久世さん、東宝では案外トチリが多かったらしく、
私の観た時も科白忘れたりしてたなぁ。(笑)
風花に突っ込まれて苦笑いしてたさ。

ラストのカンカン総踊りは、とにかく楽しそうで、かつ全力投球!!
側転はしちゃうし(結構ハラハラさせてくれたが・・笑。)、
上手側に並んでいる組子達と手打って盛り上がっていたし、
センターで踊り狂っている風花を見守る眼が優しかったし、
それを見てしあわせ〜になった私だった。(バカバカファン。)

*

風花のピスタッシュは、もうとにかく、鮮やかとしか言いようがないぞ!!
こんなにドンピシャで役にハマるのも珍しいというぐらいのハマリ役だったよね。
登場からして「おおっ」と思った。後光が差していたよ。(笑)
ウァッと華が広がる感じで、「この人ってこんなに目立つ人だったっけ??」と思ってしまった。
1年半振りで見る風花の成長振りに大いに感動してしまったッス。

まあ色気は無いですけどね(笑)、フォレスティエを誘惑する件とかでもね。
だけど、ヴィクトールの科白通り、バカだけど、可愛くて憎めない女になってた。
最後にフォレスティエを好きだと気が付いて、ヴィクトールを振る辺りでも、
ぜ〜んぜん嫌な女に見えないしね!!

声質をコロッ、コロッ、と変えてのぺラぺラ喋りもおもろかった。
コメディーリリーフとしても、最高でね〜!監獄でわざとらしくバタッと倒れるところとか、
裁判の席での「ちょっとオバサンがた!!」とか、かなり笑かしてくれました。

まあそしてなんたってラストのカンカン総踊りですよ!!
んんんんん〜〜〜〜〜、Yes!Yes!!Yes!!!
スバラシイ〜〜〜〜!!!

風花万歳〜〜〜!!
よくあのテンションを楽まで持続したよな!!
本当に根性のある人だぁぁぁ!!
気概を感じたよね、あの風花のダンスには・・。

*

まみのヴィクトールが・・・これまた素晴らしかったんだなぁぁぁ!!
ヴィクトールは今のところ私が観て来た中では、ダントツまみのベストアクトじゃあああ!!
当時の私はまみファンではなかったけど、ヴィクトールの良さには大感心したもんです。

何と言ってもまみのヴィクトールは、人物像に奥行きがあったのだ。
表面的な自己と内面的な自己、その二面性がしっかり感じられたんですよ。
表面的には、派手で遊び人、しかも切れるしモテモテ〜の色男〜〜〜♪
しかし、内面的には案外シャイだし、孤独感もあるし、淋しさもある。
表面的な部分しか表現出来なかったら、ヴィクトールは案外つまんない男になっていたと思うが、
その裏側のネガティヴな部分もちゃんと表現されていたんだよねーー!
銀橋での「It's Allright With Me」(うう、このタイトルも泣かせる!)のあとの、
自嘲的な微笑の良かったことったらぁぁぁ・・・!!
それでいて決して暗くなり過ぎず非常に魅力的!!という絶妙なラインを保っていた!
大人の男の色気もあったしな!!
ああ、文句の付けようがない!!

ふ〜、熱く語ってしまった。
出来ることなら、もう1回見てみたい役なのだよ。




姿月のボリスはね、科白がめっさ聞き取りにくかった。
相変わらず滑舌が悪くてモゴモゴしてて・・。
役柄は完全なるコメディーリリーフで、それなりに面白かったけど、
あんまり子供っぽ過ぎたような気もする。
あとね、芸術家は、姿月以下、なんだか一色汰になってて、
一人一人の個性がイマイチハッキリしなかったのが残念。

千ほさちのクロディーヌ。
ほさちは綺麗だけど、喋りだすとこける。
品が無いしな〜〜〜。
私常々思ってたんだけど、ほさちの科白って「オショオショオショ・・」って聞こえる!!



ショーの「マンハッタン不夜城」はね、思い出したくもないわさ!!
おい!草野!!おまーーーはなーー!
久世さんのトップお披露目ってのを少しは念頭に置いて作ったんかーーー!!

よりによってお披露目で、久世さんによくもあんなに似合わんことさせてくれたな〜〜〜!!
ガッデム草野!!
もう「火の鳥」とどっこいぐらいの酷さに脱力・・。
本当にへぼいショーでした。
良かったのはフィナーレのみ!!(泣)

フィナーレだけは素晴らしい盛り上がりで、
最後にでっかい羽付けて大階段を降りて来る久世さんを見た時は、
「うお〜〜〜〜〜!!」と感動したものだが、それまでが・・あまりにもあまりにも・・プワッチョ〜〜〜〜。

別に久世さんの出番そのものが少ないって訳でもないんだが、
でも、久世さんの場面はぜ〜んぶワンパタで、
似合わないコスチュームに長髪のヅラで現れて歌うのみ!

その上、風花も前半はひたすら久世さんの添え物状態で、な〜んにさせてもらえんという・・・。
最悪じゃ〜〜〜!
風花を躍らせずにどうするよ!!




ところで、インヴィテーションカードの場面は、初め、
同じ草野氏作品である花組87年のショー「ショー・アップ・ショー」の「ショー・アップ・ドリーム」に
そっくりだな〜と思ってたんだけど、「ノバボサ」観てびっくり!!
なんだよ!!大元は「ノバボサ」のくずいだったんじゃんか!!

*

さて〜、最後に久世さんとまみに関して少し触れます。

久世さんはもうひたすら似合わん長髪ヅラ&コスチュームでファンの私でも不気味だった。
それだから、あんまり書くことも無いんだけど・・。
でもフィナーレと、パレードの衣装は似合っていてグーー!!
特にパレードの紫の総スパンは、非常に似合って美しかったっす!!
うひ!!

まみに関してはねーー。
うーん、 初めのリンケーン市長は、衣装も似合ってたし、良かった。
ま、姿月との歌唱力の差が歴然で「おやおや」(ポスぺ風)って思ったりもしたんだけどね。(笑)
中詰めは(ま〜この中詰め自体が中詰めとも思えんしょぼいものだったんだが・・。)、
白い衣装が、似合わね〜〜〜〜!!
更に髪型が派手なセンターパーツで、顔が三角なため、全体がハート型に見えて、
「ぶっっ」と吹き出した記憶が・・・。(笑)
ご、ごめんな!!まみ!!
サンスロットは構成的につまんなくて、しかも暗いんで、実は私は半分寝てました。(おい)
まみの綺麗な顔には見惚れてたんだけどね。(笑)

というところかいな。
もし、この時すでにまみファンだったなら、ファンモード的にはもう少し楽しめたかもね〜・・。



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