夏の庭


久世さんの女優デビュー作品である!
もうさ〜、こんなに緊張して久世さんの舞台を観たのは初めてだったよ!
登場の度にハラハラしたもん。
(でも殆どの久世ファンはそうだったんじゃないかと思うけどね・・。)

退団後の初舞台だけあって、お花もいっぱい届いてましたね、そういえば。
涼風、麻乃、未沙のえる、月組全員からのもあったし、勿論まみからのもあった。
(アマミからのは無い辺り・・・汗。)

んで、舞台の方はですね・・それなりに面白かったですよ。
だが!余りにも色んな要素を詰め込み過ぎで、くどいし、分かり辛い部分も多々あった。
特に2幕、いきなりの満州の回想シーンは???だった。
それに人間関係が複雑に絡み合い過ぎる!!

別に、シンプルに友情をテーマにすれば良かったじゃんね。
それがメインテーマなんだしさ。
色んな要素を詰め込み過ぎたことで、
肝心のメインテーマがぼやけてしまったような印象を受けたよ。




さて、久世さんですが・・。
もうこれでもか!!の汚れ役じゃ!!!
旦那に浮気され、ヤケになってアルコールに走る母親役!
旦那に愛されない分、息子を溺愛しているが、その愛情も空回り!

見た目はね、案外綺麗だった。
白くて、スラヒョロッ!っとしててさ。(なんじゃそら)
しかし・・喋り出したら途端に・・・なんという男らしさ、勇ましさ〜〜〜!!
しかも、演技的にも明らかな大劇場芝居だぁぁ〜〜〜!!
う・・・・!浮いてる・・・・!
と焦った私であった。
しかし、本人はものスゴイ熱演でエリコと喧嘩するシーンとかも、鬼気迫る凄まじさ!
気違い染みた笑いもめっちゃコワイ!!
これはヤバイ!!ヤバ過ぎる!!!

修羅場続きでひ〜〜〜!と青くなっていた私だったのだが、ところが!
最後の
「お酒やめなくっちゃね」
の本来の久世さんらしい柔らかい科白廻しに、
なにやら一気にホッとしてしまい、同時に笑ってしまったんである。
そしてアンコールで久世さんの笑顔を見た時には、
やっぱり私は久世さんが好きだ〜〜〜!と思ったのである。
久世さん!やっぱりアナタに何処までもついて行くわ〜〜〜〜!!
と、新たなる決意を固めた私だった。(単純。)

それにしても、圭子はあそこまで狂乱する役じゃないでしょう!
もっと抑えた演技で良かったと思うけど・・。
脚本読んだら、もっと青白い炎ような狂気のある人なんじゃないか?って気がした。
久世さんの入り込みようは怖かったよ、ほんと。

やっぱり、女優デビュー!だけあって、気張り過ぎちゃったのかな〜〜?
と、今にしたら思いますね。
長年培ってきた男役芝居&大劇場芝居もそう簡単に抜けるものではないしね。

*

そして、この舞台で一番驚いたこと・・子役が良かった!!
TVとかで棒読みの酷い芝居を嫌になるほど目にしてるから、私は結構、子役嫌悪症だったのよ。
んで、この舞台に子役がウジャウジャ出ることを知ってゲンナリしてたんだけど、
でも思ってたよりぜ〜んぜん良くて、腰が抜けてしまった。
大いに感心したですよ。

それと西田ひかるも、思ってたよりもずっと良かった。
科白にヘンな抑揚がつくのは気になったけど、でも、良かったですよ。ウン。
観る前は「ハァァァァ〜〜〜〜〜ン???」とか思ってたんだけどね。(笑)
あと、ハーモニカの上手さに仰天・・!!(笑)



奥田瑛二サンは、見事にじいさまだったけど、演技的には・・・・?
満州の回想シーンの、「いやだ!そんなこと出来ないよ!」とか、何やらやたら棒読みで・・。
よく分からない人だなぁ。

*

てなところでしょうかね。
ちなみに私は2回観て、2回共当日券だったんだけど、
当日券待ちをしてた人の中に久世さんファンが多くて、びっくりしたもんである。
(ひそかに盗み聞きしてた奴。)
あそこにいた久世さんファンで、今でも久世さんの舞台を観続けてる人はどれくらいいるんだろう?



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