ポップコーン


久世さんを銀座で観るのは久し振り〜〜〜!
しかも傍の1000days劇場ではまみがWSSをやっている〜〜♪
などと浮かれつつ劇場に向かった私。

久世さんが女優になってからというもの、いろんな劇場に行くうようになったが、
案外いつも迷わずにあっさり到着するーーー。
ぴあMAPのお陰か??(笑)
あれがないと観劇するのに不便でしょうがないもんな〜〜〜。
ありがとうよ!!ぴあMAP!!(笑)
って、こんな前置きはどうでもいいのだ。

芝居の話に入ろうー。
まずね〜、劇場にはかなり空席が目立ってて(後ろの方ガッラガラ。)私はちょっと焦った。
久世さんが女優になってから観た舞台で、あんなに空席が目立ったのはこれが初めてだったから。
う・・・!あんまり評判良くないのかしら・・!と思ったが、
芝居観てたらなんとなく納得。(笑)





というかねーーーー!!
この「ポップコーン」、向こうのお芝居でしかもブラックコメディーと来てるでしょ!
だから日本人の感覚ではイマイチ理解しがたかったのよ。
なんか、面白いんだか面白くないのかさえもよく分からんというか・・(笑)
外人が「ちびまるこちゃん」見てるようなもんかね〜。(笑)
観客席にも「ここって笑う場面!?」みたいな戸惑いの空気が流れることが多々あった。

「犯罪者が悪いのか、それともそれを作り出す環境が悪いのか」
っていう問題提起も、とっても向こう的な問題提起であってさ、
日本人にとってはあんまり実感湧かないんだよね。
だって日本は単一民族な上に、英国や米国のようなひどい貧富の差ってないじゃん。
全然環境が違うんだよな!!
だから最後のウェインの切実な訴えも余り心に響かず・・。
なんとなくすっきりしないままに観終わってしまったって感じだった。

大体幕開きもつまんなかったしねーーー!
(というか、取っ付きにくかった。)
眠くなりそうだったもん、男2人の映画論議。
掴みは大切なんだぜーーーーー!!

*

久世さんの役どころは、ブルース(西岡徳馬・映画監督)の別れた元・奥さん。
役柄的には、気が強くって強欲でワガママ。(笑)
ちょっと前回の「ロマンチックコメディー」のアリスン後半とダブる部分が多々あったかもしれん。
西岡さんとの絡みとかも。

でも、何気にこのファラー役は女優になって見て来た中では(この時点でね)、
1番良かったんじゃないかと思った。
何と言っても、周りから浮いてないのが良かった!!(笑)
笑わせるところではちゃんと笑わせてたし、(基本的にコメディーリリーフに近い役だったよな)
ワガママでも、やっぱり娘は可愛いし、大切なんだな〜〜〜っていう部分もちゃんと感じられたしね。

「ベルベット!!大丈夫!!あなた素敵よ!」
(娘は縛り付けられて服をひんむかれている。しかもTVが中継している。笑。)
の科白なんかは大笑いしたよ。(笑)
最後死ぬのはちょっとびっくりしたけどね〜〜。
宝塚時代はしょっちゅう死んでいたが(笑)、女優になってからの舞台では初めてだったからね。

あと、ウェインの久世さんファラーに対する「このシリコンの化け物」という科白は、
説得力まるで無し。(笑)
久世さん細いから〜〜〜〜!!
もうちょっと詰めまくって体型作っても良かったかも??



そしてあんまり下手くそで、見てて呆然としたのが村上里佳子。
「やっぱりあんたモデルだよ!!役者じゃない!!」と思った私であった。
とにかく、日本人離れしたスタイルは素晴らしくって、
長くて綺麗な足といい小さい顔といい惚れ惚れしたんだが、それだけ!!!
何より痛かったのが色気皆無だったこと。
パサパサしてて艶がないんじゃーーーー!!
声もヒーヒーした枯れた声だし、ただの綺麗なマネキンて感じ。
味気ないことこの上なし。
科白は棒読み状態だし、後半撃たれて倒れている姿には、全然色香も無きゃあ美しさも無かった。
(それどころかみっともないぐらいだったよーーーー!!)
ブルースとのラブシーンでもそりゃあ色気が無かったさ。

ほんと、感心するほど下手だったわ。
あそこにいたのは村上里佳子その人であって、
大女優(のつもりらしい)ブルック・ダニエルズでは決してなかった。

*

スカウトの小島聖は、バカっぽいとこはいいと思ったが、
(しかし地だったみたい。あとのトークショーで発覚。笑。)
少し分裂気味で人物像が一貫せず、よくわかんない女の子になっていた。

*

ウェインの勝村さん・・・素晴らしかった。
余りにも素晴らしかった。(笑)

久世さんはこの舞台は「傍で勝村君が見たくて出た」って言ってたんだよねーー。
それがよく分かったですよ。
勝村さんほんとに凄かったもん。

よくあれだけの科白を、しかも機関銃のように喋れるようになるまでに持っていったよな〜〜!!
しかも科白がきっちり伝わってくる。
それがまずスゴイ。

更に眼が凄かった。
ギラギラして力があって恐いのなんの。
凄まじき眼力パワーーーー!!(笑)

圧倒的な存在感と恐さで、この舞台の主役は完全に勝村さんだった。



西岡さんも良かったっす。
ああいう外人のイケズなおっさんの似合う人だね〜〜!(笑)
苦悩もとても伝わってきたしね。

でも、自分の中で意外だったのは、例え「娘を殺す」と脅されても、
決して自分の芸術を否定する言葉を言わなかったブルースに対して共感を覚えたこと。(!)
どんなに追い詰められても、
自分の作り上げたものを否定し、曲げることは出来ないという芸術家気質。
それが周りから見てどんなに馬鹿らしかろうと、
自分にとっては唯一無二の絶対的な信念であり、誇りであるわけ。
ほんと、自分でもびっくりなんだが共感してしまったんだよね〜〜。
げ〜〜〜!!(笑)
そして、こういう下らない感情を「プライド」という。(笑)
何の足しにもならん、つまらん感情です。
だから共感を覚えたことに「私って・・」と少々ブルーになったりした。(笑)

まーそんな個人的なことはどうでもいいっすね。(笑)

*

とにかく、今回の舞台はね、お話そのものにも不満だったし、
久世さんは今までで1番の出来だったとは思うけど、余りに脇役だったしで(笑)、
満足度低しって感じだったな〜〜。



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