マレーネ


上海迄まみを追っかけたせいで、DSに行けなかった私は(も、もう極貧で・・笑。)、
何と、「橋からの眺め」以来、半年振りの久世さんとの再会ーーーーー!!
ぎゃあおおおーーーーーーー!!!久々の久世さんーーーーー!!
あ、会いたかったよーーーーー!!!!の、のりこーーーーーーーーー!!

それにしても、なんか、セゾン劇場、久し振りだった上、
丸の内線の銀座から行ったため、しばらく迷ってしまったぜ。ださい。
そんなもんだから、まあほんとにぴあMAPにはお世話になりっぱなしだぜ!!相変わらず。
ありがとうよ!!ぴあMAP!!又言っておくぜーーーー!!!

んでね、今回チケットないって噂を方々から聞いていて、内心ちゃんと観れるのかと不安だったんだが、
劇場着いて、窓口で聞いてみたらば、何と、「当日券はS席ならございます」。
・・・ あ、あんたーーーー!!前日電話した時、
「当日券は基本的に出ません。キャンセルがあった場合にはその場で販売致します。」
とか言うてたんちゃうんかーーーーーーーーー!!!
し、しかもキャンセルは10枚も出ないとかーーーー!!
ひ、 人を脅すな!ばかやろーーーーーーーー!!

あるならあるって言ってくれよ、全く。びびりながら行ったじゃんかよ!酷い話だ。ブツブツ。

ちょっと、お芝居の話に入る前にもうひとつ、言わせてくれ。(まだ文句を言う気かい。笑。)
あのさ、前も思ったことなんだけど、
何でセゾン劇場の座席って、あんな腰と背中にくる形なの???
もう、NO! NO! NO! NO!
勘弁してくれ!!めっちゃしんどかったやんけーーーー!!
背もたれが前傾過ぎるし、椅子にはまり込んで身動きがあんまり取れないし、
もう滅茶苦茶腰に来た。背中に来た。2幕はまじで辛かった。
あの座席の形は良くないぞ、支配人さんよ!おうおう!!
って、もうなくなるっつーのに、言ってもしょうがないか。(笑)



さてさて、やっとお芝居の話に入ろう。
(いや〜、前置きが長かったね。何時ものことだが。HA!HA!!)
まあ一言で言うと、面白かったがつまんなかった。って感じだぜ!!!
あほーーーー!!どっちやねーーーーーーーん!!!!
両方なんだよな。これがよーーー。

なんか、全篇、マレーネ・黒柳徹子氏の1人漫才??という様相を呈していた。
そこにたまに絡むビビアン・久世さん(突っ込み)、マッティー・磯村さん(ボケ)。
漫才は、楽しかった。結構笑った。だから笑いの部分はOK。
が、しかし、観終わった後、何も残らなかったんだよなぁ、この舞台。
感動が無かったんですわ。ここが駄目なの。つまらないと思った所以。

まあ、脚本的には、結構感動出来る内容だとは思うんだよ!!
マレーネの追い詰められた心情にも、ビビアンの、マレーネが好きで、
どうしても側を離れられない気持ちにも、どっちも共感する部分はあったし。
話の流れ的には、大きな波は無くって、淡々とした展開。
ステージを控えてナーヴァスになっているマレーネの心理の機微で成り立っている。
でも、決して退屈ではないんだよなーーー!
そう、だって劇中のマレーネはかなり繊細複雑な心情にあるんだもん!
自分の虚像に対する嫌悪感、孤独、プレッシャー、周囲の人間に対する不信感、
自分の行く末に対する不安、突っ走って来たことに対する疲れ、etc・・のマイナス感情を抱えながらも、
自分に対する誇りから、徹底した自己プロデュースを貫く気概も持ってるんだよ、彼女はさ。
その上ステージを控えて、緊張・不安→どん底→立ち直り っていう心理ループ(笑)を繰り返すんだよね。
芝居が進むにつれて、そんな心理的に追い詰められたマレーネの言動から、
彼女の本音と人生観が見えて来て、オモロイんですわ。

*

まーー、しかしね。
如何せん、黒柳徹子氏のマレーネが、私は全然いいとは思わなかったんであるよ。
何が不味いって、一番不味いのは、バサバサしてて潤いに欠く事。
怒鳴り散らしてるようなキツイ部分はいいが、
マレーネが弱気になる部分ではぜーんぜん情感がない。
(そっちのが大事なのに!!だから感動出来ないんだってば!!)
逞しくってさ、全然可哀想じゃないんだよ、黒柳徹子のマレーネって。
虚勢張って、ギリギリのところで自分を保っているマレーネの脆さがないんだもの。
「本当は、死ぬ事より、生きている事の方が怖ろしい」
ってな科白も、え??嘘ばっかりーーーーーー!!!って感じだった。
( 地のキツさが災いしているのではないだろうか・・。)

あと、心理描写が甘いし科白廻しが単調。
それに、思ったほどオーラ、華やかさが無かった。
天上天下唯我独尊ってな華やかさがあるのかと思ってたんだが。はて。

更に、興醒めしたのが2幕後半の演出。
なんじゃ!!なんなんだ!!NO〜〜〜〜〜〜!!!
だっっさーーーーーーーー!!!!!ださいにもほどがある!!

あのスライドはなんじゃ!!!社会科の授業かーーーーーー!!
あんなの元来はマレーネの科白で、観客1人1人が頭に思い浮かべるもんだ!!!
そのものの映像を出すなよ!!想像力を掻き消すことをしてくれるな!!
私はあの鬱陶しい映像のせいで、あの場面イマイチ、マレーネの科白が頭に入って来なかったんだ!
そして最後のマレーネのステージで、
間奏の間にチョコチョコ入る訳詞のナレーション!!!
もう駄目。げっそり。完全に黒柳徹子リサイタルになってる・・。
MCも完全に「徹子の部屋」モードだってば・・。
あそこにいたのは黒柳徹子であってマレーネ・ディートリッヒではなかった。
もう、先述の通り、腰にも背中にも来てたし、
「何時迄歌ってるんだろう。早く帰りたい。」とまで思ってしまった411であった。
大体、歌が下手なのに、長く歌い過ぎるんだ!あの場面は。
ドレスの着こなしもペケだし、仕種も優雅じゃなかったし。カックンカックンしてたぜ。

・・・あれぃ、ふと気付けば、なかなか凄いこと書きまくってるわ・・・。(笑)
しかし、そう思ったんだからしょうがない。ま、何時もの事だしな。(笑)



さあ、久世さんの話に参りましょう。メインですからねぇ。ホホホ。
今回の久世さんのビビアン・・・・とにかくひたすら可愛かったですわ。(笑)
もう、あんなに可愛い久世さんは久々に見た気がする。
マレーネの周りをバタバタ走り回って世話を焼く姿が、
非常にラヴリィ!!余りにもラヴリィ!!
でした。
ちょっと、見た目はデパートの店員みたいだったが・・。(爆笑)
(久世さんはイマイチ、ロングのタイトのラインが決まらないと思うのは私だけだろうか・・。)

そして、マレーネに対するラブラブ光線の凄まじさ・・・。
なんじゃーーーーあれはーー!!
もう、ほんっとーーーーにマレーネが好きなんだなぁ、ビビアンは・・・ってのがめっちゃ伝わって来た。
マレーネを見詰める視線の優しいことったらぁぁ・・・!!
年はマレーネよりビビアンの方が遥かに下だけど、
ビビアンはマレーネが可愛くてしょうがないんだろうな、と思った。
本当は凄くナイーヴなのに、虚勢張って頑張っちゃうマレーネが愛おしくてしょうがないんでしょうね。(笑)
久世さんの眼が全てを物語っていたさ。
「好きだからよ」(爽やか風なんだよな。言い方が。笑。)
なーんて、言わなくても分かるってーーー。いやん、ばかーーーーん。(笑)
まーあ、それはそれは、眼は口ほどに物を言ってましたわ。(笑)

もうどうしようもなくマレーネが好きで、報われないって分かっていても、
ほっとけないし、側を離れられないんだよなぁ。なんか、分かるよ、その心情ってさぁ。
ビビアンの凄んごい健気さに、私は少しホロリと来たぜ。マジで。
ま、ビビアンとしては、あの芝居中、「マレーネが好き」って、それしかない感じなんで、(笑)
久世さん得意の(笑)細かい心理描写が発揮出来なかったのは、ちょっと勿体無い気がしたが。

但し、大学の教授で、物書き(舞台の脚本家)っていう肩書きには、全然説得力がなかった。(笑)
何故だ!!!久世としたことが!!
ちょっと、芝居中それが判明した瞬間「げっっ、おいおい久世さんよぉ・・」っと思ったもの。
マレーネにメロメロ〜〜っていう方に気持ちが傾き過ぎちゃったのかしらん。

あとは、やたら煙草吸ってましたね。しかも、吸ってる姿が、かなり男役入ってた。(笑)
煙がこっちまで来たぞ。(因みに10列目で観劇。)

あー、そうそう。キスシーンはね、私の座ってたところからだと、
角度的に久世さんの腕が邪魔でよく見えなかったが、本当にしてるんだよな!!(笑)
私は観る前に入れ知恵されて知ってたので、別に驚かなかったんだけど。(笑)
でもあれって恋愛感情の伴ったキスではないでしょう。
ま、ビビアンの方では伴ってるんだろうけど、マレーネにとっては精神安定剤のようなもの。
そう思うと、ビビアンにとっては少々酷かなぁという気がしないでもないんだが、
それでもビビアンは嬉しいんだろうねえ。やっぱ健気ーーーーー!!

*

磯村さんは、素晴らしかったです。
実は三人の出演者中最も良かったのではないかと。(笑)
出番は少なかったですがね、その少ない出番の中で、一番役のリアリティを感じた。
「保護色!」、その通り、舞台で存在感を消すのが抜群に上手かったです。
過去の不幸もなるほどの存在感の薄さと、そこはかとなく漂う空虚さ、喪失感。
ちょっと足りなさそうなムードが又いいんだわ。
それでもって、可愛いの。(笑)
何か、小動物のようだったよ。ぬぼーーーっとした。飼ってみたいような。はっはっは。



カーテンコールは結構長めだったような気がする。
もう、久世さんの笑顔がめっちゃ可愛くて、
きえーーーーー!!久世しゃん!!
か、かわいいーーーーーっっ!ほんぐえーーーー!!

と、私は心の中ではかなりのクラッシュ、奇声を発しておりましたわ。ホホ。
何か、久世さん、非っ常ーに黒柳徹子氏を立ててる様子で、それも又可愛くてヘレヘレしちゃった。
しかも、ずううっと満面の笑顔なんだもんーーーー。いやーーーーん。

観終わった後、今回は1回観れば充分って感じやわ、と思いました。(笑)
あの辛い座席で我慢して、又最後の歌聴かされるのは御免じゃ。(笑)

あー、そうそう、プログラムの久世さんとこの高畑さんの文章最高。(笑)
やっぱ高畑さんはえーわ。(笑)
しかし、久世さんがモス好きなんて初めて知ったよ。ぎえーーーーーー!!
私も!私もーーーー!2日に1回とまではいかなくとも、1週間に2回位は食べてるぜ!!
ちょっと嬉しい。げへへ。モス万歳!!
(モスの話題で終る411の観劇日記・・これでいいのか!?)


(19991121)


|| top | theata | kangeki all | kangeki mami | kangeki kuze ||