勝利〜ザ・ストロンガー〜/楽屋〜流れ去るものはやがて懐かしき〜


うう・・・・・!!
この公演を思い出すと感激で涙がぁぁぁ・・・・っっ!!
久世さんファンやってて良かったと、心底思った公演だったのよ〜〜〜〜!!
うお〜〜〜〜!!
ダァァァァァァーーーーーー!!
(泣いている)

ベニサンで2回観ました。
ほんとはもっと観たかったけど、お金が・・。(笑)
と、いうわけで、興奮してかなりな長文になりそうだけども、行きます!
頑張って書くぜーー(打つぜー)!!(気合)

あ!そうだ!まみからのお花は矢張り届いていたっ!!
もうマメ過ぎ!!(笑)


<勝利〜ザ・ストロンガー〜>

まあ、まず久世さんの科白が最初っから最後までひとっことも無いことに仰天。
1度だけ声を上げて笑うとこはあるけど、本当にそれだけで、あとは終始無言。
それでいてこのお芝居の主役は久世さんのY嬢なの。
(もう「ガラスの仮面」みたい〜〜!!って思った。
  「マヤ・・!恐ろしい子・・・!」笑。意味わかんなかったらスイマセン。汗。)
対照的に機関銃のようにまくし立てるX夫人(富沢亜古さん)。

*

X夫人の夫と、Y嬢(久世さん)は不倫関係にあって、X夫人もそれは気付いている。
クリスマスの夜に、X夫人はY嬢をたまたまカフェで見掛けて、思わず中に入り、
Y嬢に遠まわしに嫌味を言い始めるんだけど、次第にエキサイトして・・っていうお話。

最終的にはX夫人は「夫の愛は自分にある、最終的には必ず夫は私の所に戻ってくる!」
という「勝利」を確信してカフェを後にする。
又、残されたY嬢も自分の「勝利」を確信している。
それぞれが勝者なわけやね、それぞれの気持ちの中では。
それに至るまでの心理の変化、心の機微を描いたお芝居なんですワ。
20分程度で凄く短いんだけど、密度は高いぜ〜〜って感じだね。
観る人の受け止め方によっては色々に見えて面白い。



さて、久世さんのY嬢ですが・・。(名前はアメリア)
今つくづく考えてみると、これって久世さんのためにあるような役だったかのもしれない。(笑)
女優の役なんで、まず美しくなければならないし、
一言も科白ないから、それを補う存在感がなければならないし、
「受け」の芝居が上手くなければならないし・・。
(X夫人の科白に対する表情の変化が全てだものな。)

なんて久世さん向きなんでしょう!!(笑)
久世さんとっても美しかったのよ〜〜〜!!
クルクルッとした髪型も似合ってたし、お化粧も綺麗だった。
何よりな!座って黙ってるだけなのにあの存在感!!
女優然、勝者然としたふてぶてしさ!!(笑)
これだよこれっ!!
もう久世さんならではっすよ〜〜〜〜〜!!
なんだか、今回のあの異様な押し出しの強さは宝塚出身というのが利いてたかも。(笑)

X夫人の科白に対する反応がいやはや、細かいこと〜〜!
久世さんの表情で、いちいち心情が見えて来るのじゃよ。
「怒ってる」「超余裕」「憐れんでる」とか・・もうあの細かさが久世ファンにはたまらんのですワ。(笑)

あと、すっごい恐かったんが、
「あなたが憎いわ!!憎い。憎い・・・。」ってX夫人がヨヨヨと泣き崩れるのを尻目に、
優越感に浸った表情でニタァ〜〜〜て笑うとこ!!
も、こえーーのなんのって、悪魔みたいだったよ。(笑)
少女漫画ならバックでトグロ巻いてるとこだよ、ありゃあ。(笑)
あれは圧倒的な勝利感に酔ってるって感じだった。
でも、あの鬼気迫る白目(笑)がファンにはたまらないのね〜〜〜ん!(バカバカファン)

X夫人の話を聞きながら、
手いじったり、ブレスレットいじったり、足組み替えたりの動作もなんだか優雅〜〜〜。
自信たっぷり、タカビーそうで女優っぽくて最高〜〜。
X夫人が去ったあと、髪を揺らしてイヤリングを外し、
「勝者は私」と言わんばかりに微笑して、
イヤリングをワインの入ったグラスにポチャン!と落とす仕種も、
何てサマになるんでしょ〜〜〜〜!!
赤いドレスとハイヒール、よく似合ってるしィィィーーー!!
(はっ、ファンモードになっている!!)
あ、あと胸の谷間がぁぁぁーーーー!!気になってよーーー!!(笑)
あれはかなり頑張って寄せてるんだろうな〜などと考えていた。(笑)

あとね、照明が素晴らしかった。
始まりと終わりだけなんだけど、上手側から照らして、それが久世さんの顔に微妙に影を落とし、
ハレ〜〜〜!なんてアートなんだろうと、見惚れた感動した。(笑)
ムード満点やで。
始まりのパイプオルガンも厳かなムードがすっごくいいしね。
ほんと、tptの舞台は完成度が高くて密度も高くて大好きだわ。

あ、X夫人の富沢亜古さんもとても良かったス、ハイ。
(思い出したように・・。)



<楽屋〜流れ去る者はやがて懐かしき〜>

涙が出るーーーーー・・・・!!!!!!
余りにも良すぎたっっ・・・・・!!このお芝居はっっ!!
近年観て来たいろんな舞台の中で何よりも1番好きだよーーー!!もう!!
1時間半と割に長いお芝居なのにそれを全然感じさせない面白さ!!

簡単に言うと女優の切なさを描いたお芝居であります。
(簡単過ぎるわ!!)
4人の女優A、B、C、Dを中心に展開していくんだけど、
久世さんは女優Bで、実は幽霊の役なの。(笑)
私、初め何の予備知識も無く観た時、
女優A(松浦佐知子さん)、Bが既に死んでしまった人なのだと気付いたのはかなり終盤の頃で、
我ながら情けなくなったんだが、
何と、 2度目に観た時一緒に行った妹は最後まで気付いていなかった。(爆笑)
ま、それぐらい元気な幽霊だったのよ!!!(笑)

もう本当に久世さん生き生きしてて、
あんなに舞台で生き生きとしている久世さんらしい久世さん(なんのこっちゃ)は、
久し振りに見たと思った。嬉し泣き。(ハラハラ。涙。)
女優Aの松浦さんと一緒に舞台をところ狭しと暴れ回って笑かしてくれたよ。(笑)
この女優Aの松浦さんが(元劇団夢の遊民社の方)またすーごい達者で上手くてね〜〜〜!!
2人の劇中劇はメロメロな面白さだった。(なんじゃそら)
Aが劇中劇を熱演してる周りでバタバタとはしゃぐ久世さんが可愛いのぉぉ〜。
(はっ、またファンモード!!)

チェーホフの「かもめ」のニーナで、

A「そうそうその調子!!でもそんな科白あったけ??」
B「いいのっ!好きなとこだけやるんだからっ!」

とか、Aが千太やってるところで

B「うわっ!かっこいい!それがあんたの科白なの!?」
A「いーーえ、違います」
B「ねー、まだ出て来ないのあんた。」
A「うるさい、もういます。」
B「えっ、どこに?」
A「・・・この辺りに」

とかねーーーーー!!
(ちょっと覚えてるだけ書き出してみた。笑。)
トゲネズミのネタも笑った。(笑)

女優C(富沢亜古さん)が
「なんだいなんだい!!若いってだけで!!
  図体ばっかりでかくて上野動物園のカバだっていざ水の中は入ろうって時はもっとサッと動くよ!!」
って科白に腰をかがめる久世さんがまた可愛かったワ。(笑)



はーー、なんか感想になってない。(笑)
おし!真面目に書くぞ!

女優A、Bと、女優Cの女優としての切なさ、悲しさは対照的なものなんだよな。
女優A、Bは例え死んでも諦め切れずに、来る筈のない出番を待ってお化粧をし続けている。
女優Cは中堅女優でそれなりにやって来たが、
自分の年、衰えてきた美貌、将来について思うと憂鬱になる。
その対照的な悲しさを、どっちもズバリと言い当ててしまうのが女優D。(幹ジュンコさん)
それぞれの切なさが浮き彫りにされて可哀想でウッ・・・!ってなったよ。

特に女優Cの膝を抱えての独白、本心の吐露は、泣けた。
「あんた・・・人間が吠えるの聞いたことがあるかい・・」以下ね。
女優であるが故の孤独感、不安が切々と溢れだし、伝わって来て、思わずホロリ。
でも、鏡に映る自分に向かって
「乾杯。鏡の中の戦士。」って科白から立ち直って行くんだが。(笑)
この辺は伊達にキャリア積んでないぞっ!というタフネスさが表れている。(笑)

そして、ラスト、A、Bと、死んだ(多分)Dとのやりとり、
「三人姉妹」の科白がまた泣けたよーーー!
「生きていかなければ。
時が経ち、私達がどんな人間か、何人姉妹であるかも忘れられてしまっても、生きていかなければ・・。」
うう・・・・!!
「もう2度と来ない安らかな眠り」!「私達の長い夜に乾杯」!!
ハラハラハラハラ・・。(涙)
どっちも可哀想だぁぁぁぁぁーーーーー!!



まあとにかくよーーー!!全体に明るい調子なんだけど、
その中で女優の孤独感、や不安、悲しみ、切なさが実によく描けていて
(そういう気持ちが伝わって来るように前振りもしっかりしてるしね。)
本当に感動だったよーーーーー!!
それに役者さんが皆、笑い→シリアスの切り替えが上手でね〜〜〜!感心した!!

*

久世さんはフリフリな衣装も似合って、
スタイル良くって、細くって、色白くって、フランス人形みたぁぁぁ〜〜い♪でした。(笑)
Aが戦前の人、Bは戦後の若い女の子だったのだが、若々しい可愛さもあったよ。(笑)
松浦さんは本当に上手くて、惚れました。(笑)
場をさらっていたもん、彼女。(笑)
富沢さんはさっきも書いたけど、独白が抜群!!
幹ジュンコさんは見た目がオタクっぽくって、
なんか怪しいところがピッタリはまっていた。(笑)

(マクラ女だからねーー、何しろ。笑。)

カーテンコールでは久世さんの笑顔が見れて幸せだったワ。(笑)
足に(素足だったのさ)ゴミがついてたことがあって、去る前にそれ取りつつ、
幹ジュンコさんと「クスッ」と笑い合ってるのを見ながら眼がハートになってたわしであった。(笑)

帰り道は「うっほーーーー!!いいお芝居観たーーーーーー!!(大満足)」
って最高の気分だったっすよ。



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