まみにはまった経緯とは


宝塚を観始めた頃は、まさか自分がまみにこーんなにメロメロになるとは、夢にも思っていなかった。
まみに惚れたのは本当に予定外の出来事というか・・(笑)自分が一番驚いた。
嗚呼、人生何が起こるか分からないものである。

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そもそも私が宝塚を観始めたのは、久世さんにはまってしまったからなのだ。
BS2でやってた雪組の「風と共に去りぬ」にレット・バトラーで特出していた久世さんを見て
「ちょっといいなー」と思った私は、 丁度その時、日本青年館でやってた「WANTED」を
学校の5、6時間目の選挙(生徒会決めね)をサボって(!)観に行ったんである。
そこで久世さんのカッコ良さと芝居の深さに打ちのめされて完全に惚れてしまったのさ。

そんな訳で観始めの頃はひたすら久世さん一筋だったのだ。
他の男役は眼中に無かった。(笑)
まみなんか特に、さして特徴のある男役じゃなかったから、完全にその他大勢であった。



まみを初めて写真で見た時の印象はねー・・(歌劇93年9月号の組の集合写真)、
「男らしー。なんか、茨城辺りにいそうなヤンキーって感じ
そいや、この号はまみひとりのポートもあったっけ。
そっちの方の印象は「手がゴツイ人だな。服がババくさいな。」

*

舞台で初めて見たのは「エールの残照/TAKARAZUKAオーレ!」の東宝。
んが、まみに関する記憶は全くありません。
2回観て、2回とも役替わりで姿月のラッセルだったせいもあるが、(ロンドン組はショーのみの出演)
まみメインの銀橋の場面とかもあった筈なのになー。
かろうじて、ロンドンの場面のあとで組長さんに「次は何処の国に行きたい?」と訊かれた時、まみが
「アタシ、アフリカーー!」と叫んでいたのは覚えているが・・。

その次にまみを見たのは「CAN-CAN/マンハッタン不夜城」まで飛んでしまうー。
というのもその前年はアマミの退団発表によって、東京での素人のチケット入手は困難を極めたのだ。
だから生では一切観れずに終わってしまったんである・・。(くそう。)
ビデオはたーくさん見たが、一番強烈だったのが風共のスカーレットね。(笑)
あれは凄まじかった。
麻乃と並んでその巨大さといい、低音ハスキーヴォイスといい、
「これがカマでなきゃ何がカマだっ!」って感じだったもんね。

その他、ロンドン公演とアマミのトップ披露公演、更に花組時代に遡って
「ヴェネチアの紋章/ジャンクション24」「春の風を君に・・/THE FLASH!」
「スパルタカス/百扇花集」「メランコリック・ジゴロ/ラ・ノーバ!」などなど・・。
とにかく生では観れなかったが、ほんとビデオは沢山見た。
でも、やっぱりどれも余り記憶に残らなかったのよね。
何か別に良くも悪くもないっつーか、アピールするものに欠くというか・・。

ただ、この頃から、まみのは好きで、
グラフや歌劇のポートとか、「スターの小部屋」とかで見かけるまみによく見惚れていた

*

んで、やっと「CAN-CAN/マンハッタン不夜城」の話。
「CAN-CAN」のヴィクトールはめっさめさ良かった。
今のところ、私にとっては、これがまみのベストアクトだ!
「真琴つばさの男役としての魅力ってこういうところにあったのねぇぇぇ〜〜!」
と、私の中のまみの株が一気に上昇。
が、この時はあくまで「見直した」だけで、「好き」までは行ってないのよね。

*

私がまみにグラーーーーっときてしまった直接的な原因になったのは、多分、
その次の公演、「プレスティージュ」の中詰めのルナティックダンサーだと思う。
あれはやられてしまったぜよ。
あの色気、美しさ、陰性の存在感。
そして私のツボを見事に突くオールバックの撫で付け頭〜。
もとから顔も好みだったから、「うああ〜〜おお〜〜」ともんどりうった。

そして、「バロンの末裔/グランド・ベル・フォリー」公演中、
ふと気付いたら双眼鏡でまみを追っていたのである。
(笑)



今では相当メロメロやな、と我ながら思いますワ。

ちなみに、まみの何処が好きなのかと訊かれたら、「顔」と即答出来る。(笑)
マジでまみの顔は舞台・オフ共にめっちゃめちゃ好み!!
(ファンでない時も見惚れてましたからねー・・。)
あと、見た目と中身のギャップね。
見た目はスーゲー怖そうだが、実は中身は可愛いんだよね。
小心者・気ィ遣いィのいい奴タイプだしさ。
派手そうに見えて実は苦労人だし。
そーいうギャップがとってもね、愛おしいのですよ。(笑)

舞台人としての魅力は、最近はね、あのアクの強い独特な華やかさと、
(この点はトップになってから薄れてきてしまった気がするが。)
そして、あの退廃的な色気、陰性の存在感、これやと思ってます。

プラス、舞台に対する真摯さ
「舞台が好きだー」って気持ちと観客を楽しませようとするサービス精神が嫌味なく感じられるところ。
こんなもんかなぁ。

あ!最後にもひとつあった。
まみの言ってたことで衝撃だったのがありまして・・

「自分には特技も無いし、歌やダンスに秀でているかというと、そうでもないし、
  だからいつも思いますよ、いつも何か違う、確実に出来ていないなって。」


これ読んだ時、「げーーーーっ、この人自分を分かってるんじゃん」って思った。(笑)
そしてめちゃめちゃ感動。
だって、自分の能力を客観的に見るのってなかなか出来そうで出来ないっすよ。
まみってば・・泣かせるじゃんよ・・。


(19990607)


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