No.161 我が愛すべきアイテムたち その3〜TOSHIBA Walky
2001年5月3日(木)
TOSHIBA Walky
「我が愛すべきアイテムたち」の第3弾は東芝のウォーキング・カセット・プレーヤー「Walky」である。
忘れもしない、この「Walky」は高校入学のお祝いに
東芝系の電気屋さんを経営する叔父からいただいたもの。

当時(今もか?)ウォーキング・カセットと言えばSONYのWALKMAN。
カセットケースと同じ大きさというWALKMAN IIの衝撃は今も忘れられない。
それに対し、カセットテープそのものより小さくしてしまったというWalkyのインパクトも
それは大きいものであった。
「カセットテープを覆わなければいけない」というパラダイムをあっさり打ち破ったWalky。
見れば「なーんだ」と思うようなその形状も
ここにたどり着くまでにはそれはそれは長い道のりがあったことだったろうと思う。
大衆へのウケは今一だったかもしれないが、この大胆な発想は僕の中では未だに印象深いものがある。

更にこのWalkyの画期的だった機能の一つに
「ラジオ・モジュール(勝手に命名)」というものがある。
恐らく当時はこの小さな筐体にラジオ機能を取り入れることは困難だったのだろう。
どうせラジオとカセットを同時に聴くことは無い。
だったらカセット型のラジオ・モジュールを造り
カセットテープと入れ替えて使ってもらおうというこれまた大胆な発想。
当時この発想の転換に大きな感動を覚えていたのを今でも忘れない。
ラジオ・モジュールラジオ・モジュール装着時

そういった数々のパラダイム・シフトの集大成であるこのWalky。
機能美という観点でこれほど優れた製品は現時点でもそう多くはないと
今でも思っているアイテムの1つです。
(前のアパートにて撮影)
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